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先週は、海外の動きに翻弄された1週間でした。アップ・ダウンが激しく善良な
投資家泣かせの相場展開になりました。
連鎖的な世界株安は、ドイツが5/18にEU国債などのカラ売り規制を発表した
事がトリガーになりました。良かれと思ってのカラ売り規制は、フランス等と同調
しておらず、ギリシャ財政問題に対するEU取り組みに水を差し、投資家の不安を
増幅させました。
欧州の金融不安は、たのみの米NY市場にも伝播、世界的な景気回復にブレーキ
がかかるとの懸念を抱かせました。
結局、日経平均は、1週間で678円(↓6.5%)下落し、9784円の大引けと
なりました。
明日以降、5/24~5/28日の主なイベントと予定は下記1.の通り。
日本株は、国際的な金融不安、円高進行の外部要因にさらされながら、下値
模索する展開もありそうです。
ただ、昨年の日経平均調整場面で、8/26高値10639円から11/27安値
9081円迄の下落率が14.6%。今年は、4/5の高値11339円から5/21の
安値9696円迄に、昨年の下落率に、ほぼ並んでおり、下げ止まっても良い水準
です。(イレギュラーな価格の割安銘柄は多い。)
と言うのは、日本企業の今期の経常利益予想は、前期比35%増程度となって
おり、EPSで600円強。昨年の調整局面と違い、企業業績が下支えするので、
押し目を分散で拾うのも、戦術のひとつだと思います。
日経平均の5月第5週(5/24~5/28)のレンジは、9650円~10050円程度を
想定しています。
1.5月第5週(5/24~5/28)主なイベントと予定
5/24
日本 5月日銀金融経済月報
日本 3月全産業活動指数(経済産業省)
米 4月中古住宅販売件数
米 米中戦略・経済対話(~5/25、北京)
ガイトナー財務長官、クリントン国務長官出席
5/25
米 3月S&Pケースシラー住宅価格指数
米 5月コンファレンスボード消費者信頼感指数
米 国債入札 2年債 420億ドル
英 ブラード・セントルイス総裁講演
英 第1四半期GDP改定値
EU 3月ユーロ圏製造業新規受注
5/26
日本 2010年国際コンファレンス(~5/27、日本銀行)
バーナンキFRB議長あいさつ(国際コンファレンス)
プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁あいさつ(同上)
日本 日銀金融政策決定会合議事録(4/30開催分)
米 MBA住宅ローン申請指数(5/21迄の週)
米 4月耐久財受注
米 4月新築住宅販売件数
米 ラッカー・リッチモンド総裁講演(ワシントン)
米 国債入札 5年債 400億ドル
独 6月GFK消費者信頼感調査
5/27
日本 2010年国際コンファレンス(日本銀行)
日本 エバンス・シカゴ連銀総裁あいさつ(国際コンファレンス)
日本 4月通関ベース貿易収支
中国 2010年中国エネルギー戦略フォーラム(~5/28、北京)
米 新規失業保険申請件数(5/22迄の週)
米 第1四半期GDP改定値
米 第1四半期個人消費
米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演(ストックホルム)
米 国債入札 7年債 310億ドル
5/28
日本 閣議、閣議後会見
日本 4月完全失業率・有効求人倍率
日本 4月全国消費者物価指数、家計調査
米 4月PCEデフレータ
米 4月個人所得・個人支出
米 5月シカゴ購買部協会景気指数
米 5月ミシガン大学消費者信頼感指数
米 債券市場は短縮取引(メモリアルデーの前日)
2.NY市場、為替/債権結果(5/21)
21日のNY市場は、米株式をにらんでの振幅相場だった。この日は米主要
経済指標の発表が無く、株式動向が為替相場の鍵となった。
序盤は欧州株安に続いて米株が大幅安で始まった。ダウ平均は一時100ドル超
下落して1万ドルの大台を割り込んだ。円買いが強まり、ドル円は89円台前半、
ユーロ円111円台後半、ポンド円128円割れまで下落した。しかし、株式市場が
売り一巡し、買いが先行する展開となると、円売りが優勢になる。
ダウ平均が100ドル超上昇となるとドル円は90円台半ば、ユーロ円113円台半ば、
ポンド円130円台後半までの反発となった。その後は株式市場への反応が次第に
鈍り、値動きは収束していった。
ダウ平均が引け際に急伸するとやや円安方向へと動いたが、ドル円90円近辺、
ユーロ円113円近辺、ポンド円130円台前半などで静かに取引を終えている。
前日までのパニック的な動きと比べると値動きは落ち着いた感がある。米金融
改革法案が上院通過、ドイツ議会が支援策を承認、EU財務相会合で重債務国へ
の制裁強化の方針で合意するなど、市場安定化への動きがあった事も影響した
ようだ。
一方、為替の値動きが後半に鈍った様に、週末を控えての模様眺めともみられ、
来週は更なる波乱を警戒する声もあった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=72379
米国債利回り
2年債 0.755(+0.048)
10年債 3.236(+0.024)
30年債 4.097(+0.009)
21日のNY債券市場は激しい振幅相場だった。10年債利回りは一時3.10%台
まで低下、2009年10月以来の低水準で取引された。しかし、その後債券は売り
戻されて利回りは3.23%台を回復して引けた。
この日は米経済指標の発表が無く、市場は株式相場とドル相場に連動した。
序盤は欧州株が下落、ダウ平均が一時1万ドルを割り込む動きに債券買いが
強まった。
しかし、米株の下げが落ち着き、ユーロ相場もジリ高の展開となったことで、
質への逃避が後退。また、来週の米国債入札を控えてポジション調整が加わり、
利回りが上昇。前日終値水準での揉み合いを経て、3.236%へと上昇して取引を
終えた。
2-10年利回り格差は248.1bpと前日の250.3bpから縮小した。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=72378
3.NY株式市場結果(5/21)
NY株式21日
ダウ平均 10193.39(+125.38 +1.25%)
S&P500 1087.69 ( +16.10 +1.50%)
ナスダック 2229.04 ( +25.03 +1.14%)
CME日経平均 9840 (大証比:+110 +1.14%)
出来高(億株)
NYSE 22.99
ナスダック 33.77
21日のNY株式市場、ダウ平均は前日比125.38ドル高10193.39ドルで取引を
終えた。
序盤は欧州の景気回復への不透明感から欧州株が大幅安となったことを受けて、
米株も軟調に始まった。ダウ平均は一時150ドル近く下げて1万ドルを割り込む
場面があった。
しかし、安値を拾う動きが根強くナスダックやS&Pがいち早く下げを消した。
ダウ平均は前日終値水準を巡って神経質に売買が交錯した。取引中盤に買いが
強まり、ダウ平均は100ドル超の大幅安となった。ただ、高値には売り物もあり
再び下げに転じる動きとなった。引け際の約20分間で一気に買いが息を吹き返
して125ドル高で取引を終了した。
値動きの激しい展開の中で大幅高へと反発しての取引終了。ややリスク回避
ムードが後退した。一方、今週の最大800ドルにも及ぶ下げの中で、きょうの
上げは調整に過ぎないとの冷ややかな見方もあった。
ダウ平均採用銘柄は、ほぼ全面高。特に金融改革法案が可決したことで目先の
不安材料が一掃され、銀行株が上伸した。JPモルガンは5.87%高、バンカメは
4.51%高だった。原油市況が下げ渋ったことで資源系にも買い安心感がみられた。
アルコアは2.53%高、シェブロンは1.24%高だった。一方、AT&Tが0.48%安、
マイクロソフトが0.96%安と冴えなかった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=72375
4.NY原油先物7月限、金先物6月限 各結果(5/21)
NY原油先物7月限(WTI)
1バレル=70.04(-0.76 -1.07%)
21日NY原油先物7月限は前日比0.76ドル安の70.04ドルで通常取引を終えた。
米株が大きく値を下げて始まったときには69.00ドルまで下げたがその後は
下げ渋った。ダウ平均株価指数が100ドル超の上昇となると一時71.23ドルと
前日終値を上回る場面もあった。ただ、株式市場の動きが落ち着くと70ドル
近辺へと下げて揉み合いとなった。ただ、前日のパニック売りは影をひそめ、
値動きは落ち着く傾向がみえた。終値は5日移動平均を上回り、このところの
下げトレンドが弱まる兆候も。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=72367
NY金先物6月限(COMEX)
1オンス=1176.10(-12.50 -1.05%)
21日NY金先物6月限は前日比12.50ドル安の1176.10ドルで通常取引を終えた。
売りが先行する形でリスクマネーの現金化圧力が続いた。一時1166ドル台と
5月5日以来の安値水準を記録した。米株が下げて始まったあと、大きく値を
戻す場面があり、金先物も1188ドルへと戻す場面があったが、前日終値水準は
回復できなかった。終値は5日移動平均線を割り込んでおり、本格的な下げ
トレンド入りとの声もあった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=72366
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