3/20~の週は、遅まきながら日銀が実施した追加金融緩和(資金供給&
インフレ目標設定)や、欧州債務懸念の一歩後退で、ジリジリと円安が進行。
円/ドルで81円台迄、 円/ユーロで108円台へ水準訂正が進み、株式
市場の追い風となりました。欧米市場の金融緩和に加え、米国経済指標の
改善が、安心感につながった格好です。
結局、日経平均は1週間で263円上昇(↑2.8%)の9647円の大引け
となりました。
2月最終週~3月第1週(2/27~3/2)の主なイベントと予定は下記
1.の通りです。
明日からの週は、月末を向かえ欧米市場を含め、注目ポイントが目白押し。
なんと言っても、ECBによる欧州銀行への資金供給にあり。資金供給量が
どの程度の規模になるか、注目されます。イタリアやスペインは国債の償還
を控えており、無事通過すれば、不安感の緩和になりそうです。
米国の経済指標の発表もあり、経済指標の改善が継続しているか、注目です。
日本の株式市場は過熱感があるものの、戻り待ちの売りもあるでしょうが
為替の円安が下支えしそうです。
日経平均、2月最終週~3月第1週(2/27~3/2)のレンジは、9450円
~9850円程度を想定しています。
1.2月最終週~3月第1週(2/27~3/2)主なイベントと予定
2/27
日本 日本和装 東証2部上場(JASDAQ経由)
日本 プラネット 決算
米 1月中古住宅販売成約指数
米 アカデミー賞授賞式
豪 与党労働党、党首選(ギラード対ラッド)
NZ 1月貿易収支(1月)
独 連邦議会、第2次ギリシャ支援について採決
2/28
日本 終値を基準に各種TOPIXをリバランス
日本 ウエダエスコ決算発表
米 1月耐久財受注
米 12月S&Pケースシラー住宅価格指数
米 2月コンファレンスボード消費者信頼感指数
独 3月GFK消費者信頼感調査
伊 イタリア国債入札
ス スペイン国債償還(13億ユーロ)
2/29
日本 スタートトゥデイ東証1部上場(マザーズ経由)
日本 1月鉱工業生産
日本 1月自動車生産
日本 1月建設工事受注
日本 パーク24、日本駐車場、アインファーマ 等決算
米 第4四半期GDP改定値
米 地区連銀報告(ベージュブック)
米 国債償還 2年債(450億ドル)
5年債(166億ドル)
米 ピアナルト・クリーブランド連銀総裁、講演
米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁、講演
米 フィッシャー・ダラス連銀総裁、講演
豪 1月小売売上高
印 10月~12月インドGDP
独 2月失業率・失業者数
英 2月GFK消費者信頼感調査
伊 イタリア国債償還(106億ユーロ)
EU 1月ユーロ圏消費者物価指数
EU ECB、3年物資金供給オペ
3/1
日本 2月新車販売台数
日本 伊藤園、サガミチェーン、泉州電、アルチザ 等 各決算
日本 日本ーペルーEPA発効
米 1月PCEコア・デフレータ
米 新規失業保険申請件数(~2/25までの週)
米 2月ISM製造業景況指数
米 2月新車販売台数
米 2月チェーンストアー売上高
米 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁、講演
米 ロックハート・アトランタ連銀総裁、講演
米 バーナンキFRB議長、半期に一度の金融政策についての証言
中国 2月PMI製造業
伊 イタリア 3年債(149億ユーロ)、7年債(123億ユーロ)償還
EU 1月ユーロ圏失業率
EU EU首脳会議(~3/2まで)
3/2
日本 1月完全失業率、有効求人倍率
日本 1月家計調査
日本 1月全国消費者物価指数
米 ブラード・セントルイス連銀総裁、講演
加 12月カナダGDP
EU 1月ユーロ圏生産者物価指数
3/3
日本 ひな祭り
2.NY市場、為替/債券 各結果(2/24)
24日のNY市場、為替市場はリスク選好的な雰囲気を継続しており、
ユーロは買いが強まり、円相場は円安の動きが強まった。この日発表に
なった米経済指標が強い内容となったこともサポート。ユーロドルは
1.34台を回復し、一時1.3480近辺まで上昇する場面も見られた。
対円でもユーロは買われ、ユーロ円は一時109円台まで上昇。
先行き懐疑的な見方は多いものの、ギリシャ第2次支援が決定された事と
もともとも景気の先行き期待感が市場のリスク許容度を高めている様だ。
また、来週には第2回目のECBによる3年物オペの実施もあり、1回目同様に
旺盛な需要が期待されている。オペ実施により欧州の短期金融市場はより
落ち着きを取り戻すと見ている模様。
一方、ドル円も更に買いが加速しており、81円台まで急上昇している。
昨年4月の高値から10月末の直近安値までの下降波の半値戻しが80.50
/60水準にあったが、それも上回った。
80円を超えたあたりでショートポジションを形成した短期筋の損切り
オーダーが上げを加速させたものと思われる。
明らかに急ピッチな上げで、過熱感からの上値警戒感は高いが、意外
にも崩れることもなく、逆に下値が固くなってきていることから、一旦、
ショート勢が踏み上げられているようだ。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=139798
米国債利回り
2年債 0.309(+0.008)
10年債 1.976(-0.021)
30年債 3.098(-0.040)
期待インフレ率 2.284(-0.022)
*期待インフレ率は10年債で算出
24日のNY債券市場、利回りは低下。この日発表になった米経済指標は
予想を上回る内容となったものの、イラン情勢の緊迫化による安全資産買い
の動きが続いている。原油高が続いており、インフレ懸念もあるものの、
きょうの米地区連銀総裁の発言からは、QE3への期待は後退しているものの、
低金利の長期化はなお顕在といった雰囲気となっている。
10年債は一時1.96%、30年債は3.09%まで低下している。
2-10年債の利回り格差は+166(前日+169)。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=139806
3.NY株式市場 結果(2/24)
NY株式24日
ダウ平均 12982.95(-1.74 -0.01%)
S&P500 1365.74(+2.28 +0.17%)
ナスダック 2963.75(+6.77 +0.23%)
CME日経平均先物 9710 (大証比:+70 +0.72%)
24日のNY市場、ダウ平均は小幅安。この日発表になった米経済指標は
予想を上回る内容も発表され、買いが優勢となる場面も見られたものの、
利益確定の戻り売りも根強く、結局、前日終値を挟んでの揉み合いに終始
している。
イラン情勢の緊迫化から、原油高が進んでいることで、企業収益や個人消費
への圧迫も懸念される。
ダウ採用銘柄ではバンカメ、HP、デュポンが下落する一方で、アメックスや
ファイザー、そして、原油高からシェブロン、エクソンモービルも堅調に
推移した。
個別にクラウドのセールスフォースが商いを伴って上昇。契約者数の増加が
アナリスト予想を上回り、投資判断引き上げも。
ナスダックも小動き。靴とアクセサリー製造のデッカーズ・アウトドアが
13%大幅安。2012年の見通しが前年の変わらなかったことから失望売りが
出た。
バイオ関連のバイバスがきょうも18%急伸。肥満症薬が米FDAの審議委員から
承認されたことが引き続き好感されている。
前日急伸していたシアーズはきょうも10%の大幅高。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=139801
4.NY市場、原油先物4月限、金先物4月限 各結果(2/24)
NY原油先物4月限(WTI)
1バレル=109.77(+1.94 +1.80%)
24日のNY原油先物相場は7日続伸。イランを巡る緊張と同時に景気への
先行き期待、そして、ギリシャ問題の落ち着きがで、原油は買いが続いている。
国際原子力機関(IAEA)は報告書で、イランが中部フォルドゥの地下施設に
約700基の遠心分離機を設置、ウラン濃縮活動を拡大させていると指摘する
などイラン情勢の混迷は継続。
4月限は一時109.95ドルまで上昇する場面も見られ、110ドルに迫っている。
約9ヵ月半ぶりの高値水準に上昇した。
このところの原油高に対して、ガイトナー米財務長官は、ある状況下で
米国の戦略石油備蓄を放出する可能性を指摘していたが、反応は限定的
となっている。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=139795
NY金先物4月限(COMEX)
1オンス=1776.40(-9.90 -0.55%)
24日のNY金先物相場は4日ぶりに反落。ユーロが上昇するなど市場全体は
リスク選好の雰囲気も出ていることから、安全資産の金は利益確定売りが
優勢となった。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=139796
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