11/18~週の日経平均は、先物主導とは言え、前週に続き上昇しました。
米雇用統計や経済指標の改善継続で、米緩和縮小期待で、米国債利回りが上昇、
ドル買いが進み、為替のドル/円で101円台が、東京市場の背中を押しました。
結局、日経平均は1週間で約216円上昇(↑1.42%)の15381円でした。
今週は、前週末のNY市場の史上高値更新を受け、堅調な展開が想定されます。
ソフトバンクが、米サードポイントによる株取得の情報により、日経平均を押し上げ、
今週も値動きが注目されそうです。
海外ヘッジファンドの決算売りも一巡し、外資の日本株投資は、3週連続の買い
越しとなっており、相場を支えそうです。
一部銘柄が動意付いての相場の中、他の中小銘柄に波及すれば、個人投資家の
回転も効き、盛り上がることもありそうです。
ただ、証券優遇税制が年内で終了するため、先高感ある中、どこまで売却するか
ポイント。
師走相場への期待が高いだけに、薄利で売却する投資家も限定的と思われ、為替
状況次第では、よもやの日経平均16000円タッチする場面があるかもしれない。
日経平均、11月最終週(11/25~29)レンジは、15200円~16000円程度を
想定しています。
1、11月最終週 主なイベントと予定
11/25
日本 黒田日銀総裁、講演
日本 ダイドードリンコ 決算
日本 気象庁3カ月予報(12月~2月)
米 10月中古住宅販売成約指数
米 国債入札 2年債(320億ドル)
11/26
日本 株式分割/配当/優待 権利付 最終日
日本 日銀議事録要旨(10/31分)
日本 内田洋行、プラネット、ながの東急百貨店 各決算
米 9、10月住宅着工件数
米 9、10月住宅許可件数
米 9月S&Pケースシラー住宅価格
米 11月消費者信頼感指数
米 国債入札 5年債(350億ドル)
米 HP、ティファニー 各決算
英 カーニー総裁他、英中銀政策委員が議会証言
11/27
日本 大手生保決算集中日
米 10月耐久財受注
米 10月コンファレンスボード景気先行指数
米 11月シカゴ購買部協会景気指数
米 11月ミシガン大学消費者信頼感
米 新規失業保険申請件数(~11/23までの週)
米 国債入札 7年債(290億ドル)
独 12月GFK消費者信頼感
英 7~9月GDP改定値
11/28
日本 終値を基準に各種TOPIXリバランス
日本 菱洋エレクトロ、アインファーマシーズ 各決算
米 感謝祭祝日で休場(株式/債券/商品市場)
独 11月失業率/失業者数
英 中銀金融安定報告書発表
英 カーニー英中銀総裁会見
伊 イタリア国債入札
11/29
日本 10月完全失業者数/有効求人倍率
日本 10月家計調査
日本 10月全国消費者物価
日本 10月東京都区部 消費者物価指数
日本 10月自動車生産台数
日本 10月住宅着工件数
日本 アライドアーキテクツ 新規上場
日本 日本駐車場開発、ACCESS、トリケミカル 各決算
日本 ソニー、PS4 欧州/中南米で発売
米 株式市場/債券市場は短縮取引
米 ブラックフライデー
印 7~9月GDP
EU 10月ユーロ圏失業率
EU 11月ユーロ圏消費者物価
11/30
米 国債償還 2年債(365億ドル)
米 国債償還 5年債(278億ドル)
12/1
米 医療機器見本市「RSNA」(~12/6、シカゴ)
中国 11月製造業PMI
2.NY市場、為替/債券 各結果(11/22)
今日のNY市場はドル売りが優勢となる一方、ユーロはショートカバーが強まった。
FRBよる早期QE縮小期待は根強いものの、12月の開始はないとの見方も広がっ
ており、米国債利回りも低下しドルを圧迫した。
一方、ユーロは水曜日のECB関係筋からのマイナス金利検討のニュースに売りが
強まっていたが、ECB幹部からはマイナス金利に慎重な発言も多く、また、今日
ドイツの景況感指標が強い内容となった事で、マイナス金利の見方に一服感も
出ている様だ。
ユーロ圏諸国が経済改革の実施意欲を高めるために低金利融資を検討している
との報道が伝わったこともユーロ買いをサポートしていた。
ユーロドルは1.35台を回復し、21日線(本日1.3535付近)水準も上回っている。
前日まで下げトレンド入りの可能性も見せていたが、その可能性は一旦後退と、
いったところ。来週の動きが注目される。
円相場は円安の動きが継続。今日は対欧通貨で円安で、ユーロ円は137円台、
ポンド円は164円台まで上昇。
ポンド円に至っては過熱感が否めない状況まで上昇してきている状況。
ドル円も底堅い動きが続いた。ドル売りが優勢となっており、週末という事もあって
利益確定売りから上値も重かったが、101円台はしっかりと堅持した。
次の上値ターゲットは7月高値の101.50水準。たた、オプション絡みの売りも多数
出そうな状況ではあるが、上値へのモメンタムは高まっている。
豪ドルやNZドル、カナダなど資源国通貨は今日も売りが優勢で、対円でも下落して
おり資源国通貨の弱さが際立っている。
商品市場が軟調な動きとなっていることが要因の一つとしてあげられるが、その他、
中銀の自国通貨高に対するけん制を強めていることが効いているようだ。
スティーブンス豪中銀総裁は前日の講演で、場合によっては介入も辞さない姿勢を
示している。一方、カナダ中銀はカナダドル高に対するけん制を強めている印象は
小さいが、低インフレを警戒する姿勢を強めており、市場で次の行動は利下げとの
見方も一部では出ているようだ。これまでの利上げバイアスから一転である。
そのような中、外貨準備がらみの動きも出ていると思われ、資源国通貨から欧州
通貨へのシフトもあるようで、この動きも欧州通貨のサポート要因になっているもの
と見られる。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=202939
米国債利回り
2年債 0.278(+0.008)
10年債 2.745(-0.040)
30年債 3.832(-0.056)
期待インフレ率 2.198(0.000)
*期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、利回りは低下。買戻しの動きが強まっており、利回りは低下
している。一部では早期QE縮小期待は根強いものの、12月の開始はないと見方も
広がっている。
10年債は2.74%台まで低下し、30年債は3.82%まで一時低下。
2-10年債の利回り格差は246(前日+251)に縮小。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=202937
3.NY株式市場 結果(11/22)
NY株式22日
ダウ平均 16064.77(+54.78 +0.34%)
S&P500 1804.76( +8.91 +0.50%)
ナスダック 3991.65(+22.49 +0.57%)
CME日経平均 15540 (大証比:+110 +0.71%)
今日のNY株式市場は続伸し、ダウ平均は最高値を更新している。FRBによる
早期QE縮小期待は根強いものの、一方で景気の先行きに対する期待感がそれを
相殺している。
ダウ平均は下落して始まったものの、後半にかけ堅調に推移し、きょうも最高値
更新となった。
ダウ採用銘柄ではボーイング、トラベラーズ、ウォルマートが上昇。一方、インテル、
IBMが下落。インテルは5%の大幅安となった。一部アナリストから、同社は高速
通信(LTE)に対応したモバイル向けの半導体市場を席巻できるほどの技術は持っ
ていないため、利益率が悪化する可能性があるとの見方が嫌気されている。
タイムワーナーが商いを伴って上昇。一部報道でコムキャストによる買収提案の
可能性を報じされた。コムキャストも商いを伴って上昇している。
ナスダックも上昇。インテルの下落は圧迫となったものの、バイオ関連株の上昇に
支えられた。
バイオジェンが大幅高。欧州医薬品庁(EMA)は多発性硬化症治療薬を新規医薬品
成分として支持し10年間の特許を得られる見込みとなったことが好感されている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=202934
4.NY市場、原油先物1月限/金先物12月限 各結果(11/22)
NY原油先物1月限(WTI)
1バレル=94.84(-0.60 -0.63%)
今日のNY原油先物相場は反落。在庫増加懸念が根強い他、北海ブレントを買って
WTIを売る動きが強まっている。
1月限は序盤に売りが強まり、一時94ドル台前半まで下落。後半には買戻しが入り
95ドル台を回復する場面も見られたものの反落して通常取引を終えている。
25日線を回復できずに反落した格好。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=202929
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1244.10(+0.50 +0.04%)
今日のNY金先物相場は小反発。この日はドル高が一服していた事で、金は買戻し
が入っている。
12月限は1247ドルまで上昇したものの、1250ドルを回復することなく戻り売りに
押された。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=202931
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