8/22週の日経平均は、膠着感の強い相場展開でした。欧米市場の
株安や為替市場でのドル/円相場が、戦後最高値を更新するなど、
震災後の安値を更新する懸念さえありました。ただ、週末のバーナンキ
FRB議長の講演を控え売り方の買戻しもあり、何とか踏ん張った格好。
また、金が買われて、1オンス約1800ドルと、リスク回避の金買いが
継続した格好です。
結局、日経平均は、1週間で78円上昇(↑0.9%)し、約8798円の
大引けでした。
8月最終週~9月第1週の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
週明けに、菅首相退陣後の次期総裁選があり、海江田氏との決戦投票で、
前原氏が選出されると予想しています。
また、名実とも9月相場入りで、欧州財政問題の継続や米経済減速懸念が
燻るものの、週末のNY市場、バーナンキFRB議長の9月アクションの
期待もあり上昇しての終了は、日本市場に追い風です。
ただ、週末の米雇用統計が どの程度で着地するのか。また、NY市場は
3連休を控えた週となります。
円相場は先週末の流れ継続となれば、下値は限定的と思いたい。
8月最終週~9月第1週の日経平均は、8650円~9000円程度を想定
しています。
1.8月最終週~9月第1週(8/29~9/2)主なイベントと予定
8/29
日本 民主党代表選
日本 復興基本方針提示予定
米 7月個人消費・支出
米 7月PCEコア・デフレータ
米 7月中古住宅販売成約指数
英 休場(サマー・バンクホリデー)
EU トリシェECB総裁、ユーロ圏債務危機打開策について証言
8/30
日本 7月失業率、有効求人倍率
日本 7月家計調査
日本 首相指名選挙
日本 旧日債銀粉飾決算事件で、東京高裁判決
米 6月S&Pケースシラー住宅価格
米 8月消費者信頼感指数
米 FOMC議事録(8/9分)
米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁、講演
印 4~6月GDP
世 イスラム圏ラマダン明け
8/31
日本 7月鉱工業生産
日本 7月自動車生産
日本 7月住宅着工戸数
日本 7月勤労統計
日本 通常国会会期末
日本 12年度予算概算要求取りまとめ(9月に延期?)
米 8月ADP雇用者数
米 7月製造業新規受注
米 ロックハート・アトランタ連銀総裁、講演
米 国債償還 2年債(432億ドル)
5年債(175億ドル)
加 第2四半期GDP
独 8月失業率・失業者数
EU 7月ユーロ圏失業率
9/1
日本 伊藤園、ピープル決算
日本 8月新車販売台数
日本 関東大震災から88年
日本 厚生年金保険料引き上げ
米 新規失業保険申請件数(~8/27までの週)
米 8月ISM製造業景況指数
米 7月建設支出
米 8月新車販売台数
中 8月PMI製造業
中 大幅所得税減税実施
独 第2四半期GDP確報値
9/2
日本 モロゾフ、泉州電、クックパッド 各結果
日本 4~6月法人企業統計
米 8月雇用統計
2.NY市場、為替/債券 各結果(8/26)
25日のNY市場、バーナンキFRB議長のジャクソンホールでの講演を受け、
ドル売りが強まった。追加緩和を具体的に示唆しなかったこともあり、直後は
ドル買いの動きも強まったが、景気に対して楽観的な見方も示していたこと
から、次第に下落していた株式市場も買い戻しが加速し、連れられるように
ユーロや資源国通貨も買戻しが膨らんでいる。
ユーロドルは一時1.4330近辺と前日安値に並んだが、1.4500付近まで買い戻
されている。円相場はドル円は軟調さも見られたものの、ユーロ円や豪ドル
円は堅調な動きとなった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=121067
米国債利回り
2年債 0.188(-0.020)
10年債 2.188(-0.041)
30年債 3.535(-0.066)
期待インフレ率 2.019(-0.051)
*期待インフレ率は10年債で算出
26日のNY債券市場、利回りは低下。米GDP改定値が下方修正されたことで、
利回りは下げて始まったものの、バーナンキFRB議長が講演で、景気に楽観的な
見方も示していたことから、後半は利回りが下げ幅を縮小している。
10年債利回りは2.12%台まで一時低下後、2.22%台まで戻す場面も見られた。
2-10年債の利回り格差は+200(前日+202)。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=121065
3.NY株式市場、結果(8/26)
NY株式26日
ダウ平均 11284.54(+134.72 +1.21%)
S&P500 1176.80( +17.53 +1.51%)
ナスダック 2479.85( +60.22 +2.49%)
CME日経平均 8800 (大証比:+10 +0.11%)
26日のNY株式市場、ダウ平均は大幅反発。バーナンキFRB議長の講演を受け
直後は、売りが強まる場面も見られたが、議長は景気に楽観的な見方も示して
いたことを好感し買いが強まった。
ハイテク株中心に産業関連など景気敏感株が上げを先導。
ダウ平均は一時200ドル超上昇する場面も見られている。
ダウ採用銘柄はボーイング、3M、キャタピラーが上昇し、マイクロソフト、
IBMも上昇した。バンカメも中国建設銀行株の持ち株の売却が来週初にも合意
するといった報もあり上昇した。
ナスダックも大幅反発。ハイテク株は買い戻しが膨らんだ。アップルやクアル
コム、アマゾンが上昇。
一方、失望的な決算を嫌気して半導体関連のオムニビジョンが30%の急落。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=121064
4.NY市場、原油先物10月限、金先物限12月限 各結果(8/26)
NY原油先物10月限(WTI)
1バレル=85.37(+0.07 +0.08%)
26日のNY原油先物相場は小幅続伸。バーナンキFRB議長の講演を受け、
直後は売りが強まる場面も見られたが、議長は景気に楽観的な見方も示していた
ことから米株も上昇に転じ、前日水準まで下げ渋っている。
10月限は83ドルを割り込む場面も見られたが、前日水準まで戻している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=121062
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1797.30(+34.10 +1.93%)
26日のNY金先物相場は大幅続伸。バーナンキFRB議長の講演後、市場は
リスク選好の雰囲気も強まったが、為替市場でのユーロ買いもあり、金は
値ごろ感から買いが優勢となった。12月限は時間外で1800ドル台を回復。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=121063
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