GW連休2日目、4月最終日となりました。東日本大震災の復旧・復興を
盛り込んだ第1次補正予算が、とりあえず国会を通過しました。
第2次、第3次と矢継ぎ早に次の補正を盛り込まないと、日本経済の回復
プロセスが遠いものとなってしまいます。また、日銀の追加金融緩和施策
実行スピードが遅いのが気になります。
明日は終日出かける予定で、ブログ休稿となりそうなので、1日早く5月
相場展望と予定を書き込むことにします。
まず、NY市場は、比較的底堅い経済指標や好調な決算を背景に、ダウは
2年11ヶ月ぶりの高値水準で、週末の取引を終了しました。
週末のFOMCにおいて、量的緩和第2弾(QE2)について、予定通り
6月末で終了するも、低金利を維持する可能性が示唆され、安心感に。
資源高を背景に、NY原油先物は1バレル=113ドルとなり、金先物は
1オンス=1556ドル台と高値更新が続いています。
日経平均は、4月最終週に狭いレンジ幅の取引から、NY市場の強い流れ
を受け、GW入り直前の2日間上昇し、震災後の高値を更新しました。
結局、日経平均は1週間(4営業日)で167円上昇(↑1.73%)の
9849円の大引けでした。
決算発表が本格化し、決算内容を手掛かりとした物色も活発で、業績下方
修正のキヤノンが、比較的強い動きを示し、アク材料出尽くしの感がある
相場展開でした。
5月第1週(5/2~5/6)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
5/2週は、GW谷間の5/2と5/6の2日だけの取引です。
市場参加者は限定的となるでしょうが、「閑散に売りなし。」に期待。
ただ、5/6は週末の米雇用統計を控えているので、さらに様子見となる
可能性もあります。
日経平均、5月第1週(5/2~5/6)のレンジは、9700円~10000円
程度を想定しています。
1.5月第1週(5/2~5/6)主なイベントと予定
5/1
中国 4月中国製造業PMI
5/2
日本 出光興産、住生活G、東武、丸紅リース等 各決算
日本 4月新車販売台数
米 4月ISM製造業景況指数
米 3月建設支出
米 ロウズ 決算
豪 1~3月住宅価格指数
ブ 4月ブラジル貿易統計
EU トリシェECB総裁 講演
世 IAEA(国際原子力機構)理事会(~5/6、ウイーン)
世 上海、香港、英国、南アフリカ 各国休場
5/3
日本 東京市場 祝日休場(憲法記念日)
米 3月製造業新規受注
米 4月自動車販売
米 ホーニグ・カンザスシティ連銀総裁 講演
米 ファイザー、コムキャスト 各決算
豪 中銀政策金利発表
EU 3月ユーロ圏小売売上高
世 WTO(世界貿易機関)一般理事会
5/4
日本 東京市場 祝日休場(みどりの日)
日本 JR大阪 三越伊勢丹オープン
米 4月ADP雇用統計
米 4月ISM非製造業景況指数
米 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 講演
米 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 講演
米 タイムワーナー、エレクトロニック・アーツ 各決算
ブ 3月ブラジル鉱工業生産
仏 BNPパリバ 決算
独 3月製造業受注
独 コメルツバンク 決算
EU 3月ユーロ圏小売売上高
5/5
日本 東京市場 祝日休場(こどもの日)
米 新規失業保険申請件数(~4/30迄の週)
米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 講演
米 ロックハート・アトランタ連銀総裁 講演
米 エバンス・シカゴ連銀総裁 講演
米 バーナンキFRB議長 講演
米 フレディマック、クラフト・フーズ、GM 各決算
中国 4月非製造業PMI
豪 3月小売売上高(3月)
NZ 第1四半期失業率
NZ ボラードNZ中銀総裁 講演
英 中銀政策金利発表
EU ECB政策金利発表
EU トリシェECB総裁 定例会見
EU ユンケル・ユーログループ議長 講演
オ INGグループ 決算
仏 ソシエテジェネラル 決算
5/6
日本 OLC、三井物産、伊藤忠、IHI、ブラザー決算発表
米 4月雇用統計
米 ダドリーNY連銀総裁 講演
米 ワシントン・ポスト 決算
加 4月雇用統計
英 4月生産者物価指数
2.NY市場、為替/債券 各結果(4/29)
29日のNY市場、全体的にはドル売り優勢の雰囲気が根強かったものの、
ユーロに関しては利益確定売りが優勢となった。特に対ポンドでのユーロ
売りが圧迫したようだ。ここ数日、月末に絡んだ実需のユーロ買い・ポンド
売りが強まっていたことから、月内最終売買日である本日のロンドンフィキ
シング(日本時間0時)を通過後、巻き返しの強まっている。
ユーロ自体にかなり過熱感が出ていたことも、利益確定売りに繋がったと
見られる。来週はECB理事会も控えており、調整のタイミングだったようだ。
一方、豪ドルやカナダといった資源国通貨は商品市場の高値更新を追い風に
堅調な動きを続けている。
ドル円は米経済指標の結果を受けて、米国債利回りが上昇したことから、強
含む場面も見られたが、結局、戻り売りに押され、一時81.00付近まで値を
落とす動きとなった。
米国債利回り(NY時間17:03)
2年債 0.601(-0.016)
10年債 3.286(-0.024)
30年債 4.397(-0.017)
期待インフレ率 2.572(+0.015)
*期待インフレ率は10年債で算出
29日のNY債券市場、利回りは低下。この日発表になったPCEデフレータが
コアで0.1%の上昇となり、予想通りの内容となったことから、インフレ抑制
を裏付ける内容となった。また、月末に絡んだ買い(利回り低下)も見られて
いたようだ。
10年債は一時3.28%まで、2年債は0.60%台まで低下している。
2-10年債の利回り格差は+268(前日+269)。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=108059
3.NY株式市場結果(4/29)
NY株式29日
ダウ平均 12810.54(+47.23 +0.37%)
S&P500 1363.61( +3.13 +0.23%)
ナスダック 2873.54( +1.01 +0.04%)
CME日経平均 9945 (大証比:+75 +0.76%)
出来高(億株)
NYSE 9.75
ナスダック 25.04
29日のNY株式市場は続伸。マイクソフトの業績が弱い内容となった事で
寄付きは売り先行で始まったものの、良好な決算を発表したキャタピラーが
けん引し、ダウ平均はプラスに転じている。
マイクロソフトが低位株でダウ平均への寄与度が小さかった事も要因として
あげられよう。石油関連株も堅調だったことで、ダウ平均はその後も底堅い
展開が続いた。
ダウ採用銘柄ではキャタピラー、ボーイングが上昇し、エクソンモービルや
シェブロンも堅調に推移した、一方、マイクロソフトが下落し、ベライゾン、
AT&Tも軟調に推移した。
ナスダックは小幅高。マイクロソフトとRIM下落に押され、指数はマイナス圏
での推移が続いたが、終盤に何とか戻している。RIMはブラックベリー・
スマートフォンの不調による見通しの弱さから、14%大幅に下落している。
一方でインテルやシスコ、アップルなどは底堅く推移。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=108058
4.NY原油先物6月限(WTI)、NY金先物6月限(COMEX)
NY原油先物6月限(WTI)
1バレル=113.93(+1.07 +0.95%)
29日のNY原油先物相場は続伸。今週のFOMCを受けてドル安ムードが続いて
おり、原油は追い風となっている。中東や北アフリカ情勢が依然として混沌と
していることも買いを誘っていたようだ。
また、きょう発表された米消費支出がガソリン高が影響し、強めの内容となった
ことで、需要への期待感も高まった。
6月限は一時114ドル台に上昇し、8ヵ月ぶりの高値水準を更新している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=108055
NY金先物6月限(COMEX)
1オンス=1556.40(+25.20 +1.65%)
29日のNY金先物相場は続伸。今週のFOMCを受けてドル安ムードが続いて
おり、資金流入が継続。6月限は過去最高値更新が続いている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=108056
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