5/23~週の日経平均は、週初G7の大きな成果が得られない中、売り先行と
為替の109円前後の円高止まりを受け、一時16500円を割る場面もあった。
しかし、原油相場の上昇やEU市場の株式上昇や伊勢志摩サミットの思惑もあり
薄商いの中、押し目買いも入り、上昇に転じると、週末にかけ3日続伸となった。
結局、日経平均は週間で98円上昇(↑0.59%)の16834円の大引けでした。
6月第1週(5/30~6/3)の主なイベントと予定は、下記1、の通りです。
国内では、5/31に日本版雇用統計と新成長戦略や骨太の方針決定の予定で、
この後、消費税増税先送りと衆院解散・総選挙へのプロセスになるか、注目です。
海外では、米で6/1にADP雇用統計と週末6/3に雇用統計に注目です。
雇用統計は、下振れリスク(ベライゾンのスト影響)もあるが、予想の下振れも
想定内。それより、利上げに踏み込むのが6月か7月になるのか、注目です。
こうなると、為替の円高シフトは緩和、来週以降110円台から年末120円台
想起されます。
株式市場が半年先を見すえ、英国のEU離脱なしを本筋とするなら、日経平均
下げは限定的。むしろ17000円オーバーのリバウンド相場に期待したい。
実質6月相場となり、サマー相場になるかもしれない
日経平均、6月第1週(5/30~6/3)レンジは、16550円~17250円程度を
想定しています。
1.5月最終週(5/30~6/3)主なイベントと予定
5/30
日本 4月商業販売統計
日本 アイアイケイ、東和フード 各決算
米 株式・債券市場休場(メモリアルデー)
米 セントルイス連銀総裁 講演
米 ドライブシーズン(~9/5)
独 5月消費者物価指数
英 市場休場
EU 5月ユーロ圏消費者信頼感指数
世 中東和平を促す国際会議(パリ)
5/31
日本 4月有効求人倍率
日本 4月完全失業者数
日本 4月家計調査
日本 4月鉱工業生産
日本 1億総活躍プラン、新成長戦略、骨太の方針決定
日本 パーク24、トリケミカル
米 5月コンファレンスボード消費者信頼感指数
米 4月個人所得/個人支出
米 3月S&Pケースシラー住宅価格指数
米 国債償還 5年債(379億ドル)
米 国債償還 7年債(268億ドル)
印 1~3月GDP
独 5月失業率/失業者数
独 国際印刷・メディア産業展(~6/10)
EU 4月ユーロ圏失業率
EU 5月ユーロ圏消費者物価指数
6/1
日本 1~3月法人企業統計
日本 5月自動車販売
日本 通常国会会期末
日本 伊藤園 決算
米 5月自動車販売統計
米 5月ISM製造業景況指数
米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
中国 5月製造業PMI
ア 世界経済フォーラム東アジア会議(~6/2)
豪 第1四半期GDP
世 OECD、16年世界経済見通し発表
6/2
日本 5月マネタリーベース
日本 5月消費動向調査
日本 不二電機、ファースト住建、泉州電業
米 5月ADP雇用者数
米 新規失業保険申請件数(~5/28までの週)
米 ダラス連銀総裁 講演
米 パウエルFRB理事 講演
豪 4月貿易収支
EU ECB政策金利
EU ドラギECB総裁 記者会見
世 OPEC総会
6/3
日本 4月毎月勤労統計調査
日本 鳥貴族、モロゾフ、アマガサ 各決算
米 5月雇用統計
米 4月製造業新規受注
米 4月貿易収支
米 5月ISM非製造業景況指数
米 シカゴ連銀総裁 講演
米 ブレイナードFRB理事 講演
米 米国臨床腫瘍学会(~6/7、シカゴ)
中国 5月財新サービス業PMI
2.NY市場、為替/債券 各結果(5/27)
今日のNY市場はイエレンFRB議長の発言を受けてドル買いが強まり、ドル円は
110円台を回復した。議長は「原油安とドル高は現在は概ね安定。今後数カ月の
利上げは恐らく適切」と述べている。このところの米地区連銀総裁のタカ派は発言
から、市場は6月か7月の利上げの可能性を高めているが、今日の議長の発言は
その期待を追認する内容。
今回の講演はパネルディスカッションでもあり、ヒントは出してこないのではとも
思われていたが、意外に言及してきたことで、その点もサプライズではあった。
ただ一方で、「生産性の伸びは非常に緩い。過度に急激な利上げに慎重を期す
べき」とも述べている。タカ派な米地区連銀総裁のなかには、連続利上げを強調
している総裁も多いが、そこには議長の慎重さもうかがえた。
ドル円は110.45付近まで一時上昇。目先の上値レジスタンスとしては、5/20の
高値110.60付近が意識される。その水準を突破してくるようであれば、4月の日銀
ショック前の112.00水準が視野に入りそうだ。来週に期待が高まるが、月末が控え
ていることもあって、110円台での売り圧力も相当程度ありそうだ。
ユーロドルは1.11台前半まで下落し、100日線を下回った。200日線が1.1100
付近にあり、試しそうな気配となっている。来週はECB理事会が予定されているが、
大幅な政策変更はないことが予想されている。注目としては6月末までに開始する
としている社債購入の早期実施を打ち出すとの予測が出ており、6月6日開始を決
める可能性もあるという。その他ではギリシャ債の担保復活などが見込まれている。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=314668
米国債利回り
2年債 0.909(+0.042)
10年債 1.851(+0.023)
30年債 2.646(+0.006)
期待インフレ率 1.617(+0.006)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場で利回りは上昇。午後になってイエレンFRB議長のハーバード
大学での講演が伝わっていたが、議長は「今後数カ月での利上げは恐らく適切」と
述べている。このところの米地区連銀総裁のタカ派は発言から、市場は6月か7月の
利上げの可能性を高めているが、きょうの議長の発言はその期待を追認する内容で
あったことから、利回りは急速に上昇した。
政策金利に敏感な2年債利回りは0.9%台を回復、10年債も1.85%台を回復している。
2-10年債の利回り格差は+94(前日+95)http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=314666
3.NY株式市場 結果(5/27)
NY株式27日
ダウ平均 17873.22(+44.93 +0.25%)
S&P500 2099.06( +8.96 +0.43%)
ナスダック 4933.50(+31.74 +0.65%)
CME日経平均 16925 (大証比:+105 +0.62%)
今日のNY株式市場でダウ平均は反発。?銀行株が引続き堅調で、このところ下落
が目立っていた百貨店など消費関連株にも買い戻しが入り底堅い動きを示した。
午後なってイエレンFRB議長のハーバード大学での講演が伝わっていたが、議長は
「今後数カ月での利上げは恐らく適切」と述べている。このところの米地区連銀総裁
のタカ派は発言から、市場は6月か7月の利上げの可能性を高めているが、きょうの
議長の発言はその期待を追認する内容ではある。
これを受け株価はネガティブな反応を示し、ダウ平均は一時マイナスに転じる場面も
見られたものの、終盤には買い戻しが強まった。議長は「過度に急激な利上げに慎重
を期すべき」とも述べており、積極的な利上げには慎重姿勢も強調していた。
ダウ採用銘柄ではベライゾンやビザ、マイクロソフトが上昇。一方、マクドナルド、
キャタピラーが下落。
ネットワークセキュリティーのパロアルト・ネットワークスが大幅安。前日に決算を発表
していたが、第4四半期の売上高見通しはほぼ予想通りではあるものの、それが
成長鈍化懸念に繋がっている。アナリストの投資判断引き下げも伝わっており、今回
第4四半期の見通しは、その次の第1四半期の減速を暗示しているとし、2014/
15年に見られたセキュリティーバブルは明らかに終了しており、需要は今後正常化
されて行くと指摘していた。
ナスダックも続伸。アップルやアマゾンは軟調だったものの、アルファベットやマイ
クロソフトが堅調。
化粧品、美容製品販売のアルタ・サロン・コスメティックス&フレグランス (ULTA)
大幅高。美容製品への需要が高まっており、通期見通しを上方修正している。
既存店売上高の伸びは10~12%を予想しており、前回から上方修正している。
精密機器のFEIが大幅高。計測機器のサーモフィッシャーが同社を約42億ドルで
買収すると発表した。FEI株1株につき現金107.50ドルを支払う。2017年
早期にも完了の見通し。 http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=314665
4.NY市場、原油先物7月限/金先物8月限 各結果(5/27)
NY原油先物7月限(WTI)
1バレル=49.33(-0.15 -0.30%)
ブレント先物7月限(ICE)(終値)
1バレル=49.32(-0.27 -0.54%)
ブレント-WTI -0.01(前日0.11)
今日のNY原油先物市場は続落。前日の50ドル達成後の戻り売りの流れが続いて
いる。山火事で停止していたカナダのオイルサンド企業の操業再開のニュースが伝
わっていたことも圧迫した。大手のサンコーが多くの従業員に来週までに復帰する
よう呼びかけているという。
7月限は序盤に48.70ドル付近まで下落していたものの、後半になった49ドル台に
戻している。上値期待が高まっており、下値では押し目買いも積極的に出るようだ。
再び50ドルを試す態勢は十分に残している。
午後にイエレンFRB議長が「今後数カ月での利上げは恐らく適切」と述べ6月か
7月の利上げ期待を追認する発言をしていたが、原油のネガティブな反応は一時的で
逆に前日付近まで買いが優勢となっている。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=314660
NY金先物8月限(COMEX)
1オンス=1216.70(-6.00 -0.49%)
今日のNY金先物相場は8日続落。米利上げ期待が高まるなか、金の持ち高調整は
続いている模様。午後にイエレンFRB議長が「今後数カ月での利上げは恐らく適切」
と述べ6月か7月の利上げ期待を追認する発言をしており、為替市場でドル高が強ま
ったことも圧迫した。
8月限は1209ドル付近まで下落し、100日線の水準を割り込んだ。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=314662
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