6/23~週の日経平均は、底堅い展開の中、上値を目指すかと思いきや、週末
大幅下落となった。週前半は、NY市場の底堅い展開で、堅調地合いでスタートも、
為替の円高高止まりやイラクやウクライナ情勢が燻る中、週末に先物主導の売りが
入り、リスクオフの流れになりました。
成長路線の表明や株主総会集中も、海外勢は規定路線と判断した格好です。
結局、日経平均は1週間で254円下落(↓1.66%)の15095円の大引けでした。
6月末から7月第1週(6/30~7/4)の主なイベントと予定は下記1.の通りです。
週末のNY市場が下落から値を戻して、プラス引けで終了しており、日経平均の週末
大幅下落の修正からのスタートになりそうです。
注目の経済指標で、米で7/1に6月ISM製造業景況指数、7/2に6月ADP
雇用統計、7/3に6月雇用統計があります。NY市場は、7/4が独立記念日で
休場となるため3日木曜の発表となり、結果次第で、週末の大幅高の芽もあります。
また、中国で7/1の6月製造業PMIも注目されそうです。
これらの海外要因に加え、国内で7/1に発表される6月調査日銀短観に注目。
前回の3月に、大企業製造業の業況判断DIは+15で、今回+15以上ならば、
消費増税後の企業家マインドが思った程悪くないというジャッジにつながります。
また、GPIFの思惑などもあり、高ROE銘柄への狙いも再燃する可能性もあり、
「ROEの呪縛(6/28記事参照)」を解き放ってほしいところ。
日経平均の25日線までの調整で、過熱感も後退し、ここからの下落は限定的と
捉え、7月相場に突入した意外高の1週間となるか、注目しています。
日経平均、7月第1週(6/30~7/4)レンジは、15000円~15500円程度を
想定しています。
1.7月第1週(6/30~7/4)主なイベントと予定
6/30
日本 5月鉱工業生産(6、7月予測調査)
日本 ウエザーニューズ、スター精密、パイプドビッツ、象印 各決算
日本 日経平均「高値期日」13/12/30高値から半年経過
米 5月中古住宅販売成約指数
米 6月シカゴ購買部協会景気指数
米 米国債償還 2年債(353億ドル)
5年債(380億ドル)
EU ユーロ圏消費者物価(6月)
7/1
日本 第2四半期日銀短観
日本 6月自動車販売
日本 6月大手百貨店月次売り上げ
日本 2014年路線価(国税庁)
日本 キューピー、良品計画、スギ、ライトオン、丸栄 等決算
日本 アマダ、宝HD、日電工。岡村製、日本調剤 等 →100株単位
日本 日本ハム、ハム・ソーセージ10%値上げ
日本 ソフトバンクモバイル、新料金体系へ
米 6月自動車販売台数
米 6月ISM製造業景気指数
中国 6月製造業PMI
香港 香港返還17年
豪 中銀政策金利
独 6月失業率
EU 6月ユーロ圏失業率
7/2
日本 宝印刷、イオンモール、わらべや、CFS、ダイセキ 各決算
日本 VOYAGE GROUP新規上場
日本 米沢運用委員会委員長がGPIF改革について講演
日本 国際、電子出版EXPO(~7/4)
米 6月ADP雇用者数
米 5月製造業新規受注
米 イエレンFRB議長 講演
EU 5月ユーロ圏生産者物価
7/3
日本 日銀「生活意識に関するアンケート調査」結果
日本 セブン&アイ、不二家、ユニーG、ファミマ、米久 各決算
米 6月雇用統計
米 新規失業保険申請件数(~6/28までの週)
米 6月ISM非製造業景気指数
中国 6月非製造業PMI
EU EVB政策金利
EU ドラギECB総裁 記者会見
EU 5月ユーロ圏小売売上高
7/4
日本 ローソン、アスクル、ミタチ産、オンワード、岡野バルブ 各決算
米 NY市場休場(独立記念日)
2.NY市場、為替/債券 各結果(6/27)
今日のNY市場は期末付近の週末ということもあり、全体的に小動きの中、やや
ドル売りの動きが優勢となった。
今週は、GDP確報値や消費関連の指標が発表になっていたが、早期利上げ
期待は高まらず、ドルのロングポジションの調整が中心となっている。
ドル円は本日の安値圏での小幅な推移が続いた。きょうは日経平均の下落も
あって、101.30付近まで値を落としており、下値警戒感を高める動きが見られ
ている。
101.00にかけては準政府系の買いオーダーなども観測されており、下げ止まって
いたものの、リバウンドする気配までは見られない。期末要因もあると思われるが、
輸出企業の売りと伴に、ロング勢も一旦ポジションを解消しているようだ。きのう、
きょうの動きで200日線から下放れしているものの、まだ下向きの流れに入った
印象まではない。
一方、ユーロドルはショートカバーが中心となった。この日発表になったドイツの
消費者物価(HICP)が予想を上回ったことも、その動きをフォローしていようだ。
期末に向けたショートポジションの整理と見られるが、今週の米経済指標を通過
して、米インフレ懸念が高まらなかったこともショートカバーを入れやすくしている
のかもしれない。
目先の上値メドとしては、5/8~6/5下降波のフィボナッチ38.2%戻しが1.3690
付近にあり意識される。
来週は重要イベントが目白押しの週でもあり、きょうは様子見気分が強い1日と
なった。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=222462
米国債利回り
2年債 0.461(-0.002)
10年債 2.534(+0.005)
30年債 3.367(+0.011)
期待インフレ率 2.256(-0.001)
*期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、利回りは小幅上昇。序盤は利回りは低下していたものの、
後半になって戻している。10年債利回りは2.5%割れを試す動きも見られたものの、
水準は維持された。
今週は、GDP確報値や消費関連の指標が発表になっていたが、早期利上げ
期待は高まらず、今週も利回りは今月始めの上げを帳消しにしている。
2-10年債の利回り格差は+207(前日+207)。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=222461
3.NY株式市場 結果(6/27)
NY株式27日
ダウ平均 16851.84( +5.71 +0.03%)
S&P500 1960.97( +3.75 +0.19%)
ナスダック 4397.93(+18.88 +0.43%)
CME日経平均 15160 (大証比:+40 +0.26%)
今日のNY株式市場、ダウ平均は小反発。全般的には期末に向けた週末という
こともあり、動意に乏しい展開となった。序盤は軟調な動きとなっていたものの、
ハイテク株主導で引け際に買い戻されている。
ダウ採用銘柄ではマイクロソフトやナイキ、ディズニーが上昇。一方、デュポンや
メルクが下落。デュポンは前日引け後に業績見通しの下方修正が嫌気されている。
1ドルショップを展開するダラー・ゼネラルが商いを伴って大幅安。業界再編が
噂される中、ドリーリングCEOが辞任を検討していると伝わったことが嫌気されて
いる。
ナスダックは反発。アップルやマイクロソフトなど主力ハイテク株が指数をサポート
した。
ギリアド・サイエンシズが大幅高。リバビリンを併用した新たな慢性C型肝炎薬を
日本の厚生労働省に許可申請したことが思惑を呼んでいる。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=222460
4.MY株式市場、原油先物8月限/金先物8月限 各結果(6/27)
NY原油先物8月限(WTI)
1バレル=105.74(-0.10 -0.09%)
ブレント先物8月限(ICE)
1バレル=113.30(+0.09 +0.08%)
ブレント-WTI 7.56(前日7.37)
今日のNY原油先物相場は小幅続落。序盤は利益確定売り優勢で始まったものの、
後半には下げ渋る動きも見られている。
イラク情勢は混沌としているものの、原油産出には影響が見られていないことや、
期末要因もあり、利益確定売りの動きがある一方で、地政学的リスクへの懸念や
米景気回復期待が原油をサポートしている。
8月限は一時105.30付近まで下落後、105ドル台後半まで戻す動き。
一方、ブレントも前日とほぼ変わらず、WTIとの価格差も前日とほぼ変わらず
となっている。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=222454
NY金先物8月限(COMEX)
1オンス=1320.00(+3.00 +0.23%)
今日のNY金先物相場は反発。為替市場でドル売りが優勢となっていることや、地政
学的リスクが燻っていることから、金は底堅い動きが続いている。
8月限はしっかりと1300ドル台を維持している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=222456
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