6/20~週はNY市場が弱含んだものの、注目のFOMCも通過し、6/E
QE2終了の見込みとなりました。ギリシャ債務危機も和らぎ、予定通りに
イベントを消化しました。
東京市場は、海外勢の資金流入観測などもあり、週末にかけて、NY市場の
軟調さに反して、やや強気転換となった観があります。
日経平均は、ボトム水準からリバウンドの動きが強まりました。ギリシャ議会
パパンドレウ首相が信任を獲得し、その後ギリシャ政府とIMF・欧州連合
(EU)調査団との間で、緊縮財政5ヶ年計画に関する合意が成立しました。
これら外部要因の好転は、投資家のリスク許容度を高めた格好です。
結局、日経平均は1週間で164円上昇(↑1.7%)の9678円の大引け
でした。
6月最終週~7/1にかけての主な予定とイベントは、下記1.の通りです。
NY市場は、米国の景気不透明感が残るなか、バーナンキFRB議長の声明で
日本のサプライチェーン寸断といった一時的な影響であり、年後半からの景気
回復を見込んでいるようです。
ただ、原油相場の弱い動きに加え、来週の米経済指標の状況に、一喜一憂する
場面もありそうです。
東京市場は、週初、NY市場の週末下落の影響を受け下落スタートも、戻りを
試す展開に期待したい。
先週末、震災後始めて75日移動平均線を超え、テクニカル的なリバウンドの
継続で、上昇シグナル発生となれば、下値は限定的で、水準を切り上げても
おかしくありません。
日経平均、6月最終週(6/27~7/1)のレンジは、9450円~9850円程度を
想定しています。
1.6月最終週(6/27~7/1)主なイベントと予定
6/27
日本 6月末株式分割/配当/優待最終権利日
日本 物語コーポ東証1部指定
日本、 ウェザーニューズ、ライトオン 各決算
米 5月個人所得・支出
米 5月PCEコア・デフレータ
米 国債入札 2年債(350億ドル)
NZ 5月NZ貿易収支
中国 温家宝 欧州歴訪(6/25~6/28、ハンガリー/英国/ドイツ)
6/28
日本 東京電力、株主総会
日本 Jフロント、ミルボン、さが美 決算
米 4月S&Pケースシラー住宅価格
米 6月消費者信頼感指数
米 国債入札 5年債(350億ドル)
米 フィッシャー・ダラス連銀総裁、講演
米 ナイキ 決算
英 第1四半期GDP確報値
6/29
日本 5月の鉱工業生産
日本 日本ドライケミカル、SEMITEC新規上場
日本 株主総会集中日
日本 終値を基準に各種TOPIXリバランス
日本 野村工芸社、ヒマラヤ決算
米 6月シカゴ購買部協会景気指数
米 5月中古住宅販売成約指数
米 国債入札 7年債(290億ドル)
米 モンサント 決算
加 5月消費者物価指数
仏 第1四半期フランス実質GDP確報値
6/30
日本 ポイント、キューピー日化薬、しまむら決算発表
日本 5月住宅着工件数
日本 5月自動車生産台数
米 FRBによる「QE2」実施期限
米 新規失業保険申請件数(6/25までの週)
米 ブラード・セントルイス連銀総裁、講演
米 国債償還 2年債(411億ドル)
5年債(175億ドル)
独 6月失業率・失業者数
英 6月GFK消費者信頼感調査
EU 6月ユーロ圏消費者物価指数
7/1
日本 日銀短観(第2四半期)
日本 5月雇用統計(失業率、有効求人倍率)
日本 5月全国消費者物価指数
日本 路線価公表
日本 ハイデイ日高、岡野バルブ、ビズネット決算発表
日本 ユニヘア→アデランス、菱食→三菱食品 など社名変更
米 6月ミシガン大学消費者信頼感確報値
米 6月ISM製造業景況指数
米 6月新車販売台数
中国 6月製造業PMI
ブ 5月ブラジル鉱工業生産
EU 5月ユーロ圏失業率
2.NY市場、為替/債券 結果(6/24)
ドル円は相変わらずレベル感は変わらず、膠着感を抜け出せていない。
NY時間80.15付近で始まったが、ドル買いの動きから80円台半ばにリバ
ウンドしている。
リスク回避からの円買い圧力もあるものの、きょうはドル買いが優先。
80円の水準は底堅くサポートされているが、一方で上値も重い状態が
続いている。
両サイドのオーダーもマクロ系などファンド勢の売り、一方、80円付近
には輸入企業や本邦機関投資家の実需買いと変化は無い。オプション
らみも80.00と80.50の両サイドにあるようだ。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=114300
24日のNY市場はリスク回避的な雰囲気が継続し、ユーロや資源国通貨は
軟調な展開が続いている。株式市場でもダウ平均が100ドル超下落する中、
円相場も円高が優勢となった。
前日はギリシャとIMF・EU調査団が緊縮財政5ヵ年計画で合意とのニュースで
終盤買い戻しも見られていたが、その財政計画が、来週のギリシャ議会で
無事通過するのか依然として懸念は根強い。きょうはイタリアの銀行への
不安感も台頭しており、欧州への不透明感が依然として払拭されない状況。
加えて景気減速懸念もあることから、市場はリスクに消極的になっている。
ユーロドルは前日安値は更新しなかったものの、再び1.41台に値を落として
いる。
ユーロ円は113円台、豪ドル円は84円台半ばまで値を落とす動き。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=114299
米国債利回り(NY時間16:40)
2年債 0.333(-0.009)
10年債 2.871(-0.041)
30年債 4.188(+0.020)
期待インフレ率 2.207(+0.017)
*期待インフレ率は10年債で算出
24日のNY債券市場、10年債利回りは低下している。この日発表になった
米耐久財はまずまずの結果となったものの反応は軽微で、ギリシャ問題や
景気減速感も強まる中、債券市場は逃避買いが優勢となり、10年債利回りは
低下した。
10年債は一時2.84%台まで低下する場面も見られている。
2-10年債の利回り格差は+253(前日+257)に縮小している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=114297
3.NY株式市場 結果(6/24)
NY株式24日(NY時間16:35)
ダウ平均 11934.58(-115.42 -0.96%)
S&P500 1268.45( -15.05 -1.17%)
ナスダック 2652.89( -33.86 -1.26%)
CME日経平均 9610 (大証比:-60 -0.62%)
出来高(億株)
NYSE 17.40
ナスダック 28.41
24日のNY株式市場、ダウ平均は3日大幅続落。この日発表された米経済
指標は比較的しっかりとしていたものの、ギリシャ問題など市場の懸念は
依然として払拭できない状況で、きょうも売り先行で始まった。
売り一巡後は下げ渋る場面もあったものの、反転の兆しもなく、安値圏での
取引が続いた。
ダウ平均は100ドル超下落し、12000ドルを再び割り込んでいる。前日上昇
していたハイテク株が相場を圧迫した。
ダウ採用銘柄は27銘柄が下落。シスコやインテルが下げ、エクソンモ-ビル、
シェブロンも下落した。JPモルガン、バンカメも軟調。反面、デュポン、
クラフトが上昇。
ナスダックは反落。前日の上昇の反動も出て、ハイテク株は総じて軟調。
決算を受けて、オラクルが下落していたことも圧迫。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=114296
4.NY原油先物8月限、金先物8月限 各結果(6/24)
NY原油先物8月限(WTI)
1バレル=91.16(+0.14 +0.15%)
24日のNY原油先物相場は小反発。ギリシャ問題など市場の懸念は依然と
して払拭できない状況の中、原油はNY時間に入って売りが優勢となった。
8月限は前日に続き、一時90ドルを割り込む場面も見られている。ただ、終盤
にかけて値ごろ感からの買いで小幅高で通常取引を終えている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=114289
NY金先物8月限(COMEX)
1オンス=1500.90(-19.60 -1.29%)
24日のNY金先物相場は続落。リスク資産回避の動きが続く中、ユーロドル
の下落とともに、金も利益確定売りに押されている。8月限は一時1500ドルを
割り込む場面も見られた。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=114290
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