4/18~週は、原油相場を眺めた相場展開になった。週明けは、ドーハ
産油国会合で、減産凍結が合意できず、リスクオフの展開となった。
日経平均は、600円近い暴落16270円台に沈んだ後、原油相場下げ
止まりから買いが優勢になると、米株式市場は、ダウが18000ドル台へ
独DAX指数も年初来高値となった。
為替も週初の107円台→109円台と徐々に円高是正され、週末には、
日銀の追加金融緩和の思惑が流れると週末の持高調整も、吹き飛ばし
200円超の上昇となった。
日経平均、週間で724円上昇(↑4.3%)17572円の大引けでした。
4月最終週(4/25~4/29)主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
注目するのは、日米金融政策決定会合。米で4/26、27に行われ、金利
引き下げは、見送りがコンセンサスだが、イエレンFRB議長が6月利上げ
示唆するコメントを出すか、注目されます。
また、日銀金融政策決定会合では、追加の金融緩和実施がコンセンサス。
熊本地震もあり、ここで実施しないとインフレ誘導どころか、デフレへ逆戻り。
また、熊本地震もあり、来年4月の消費税増税見送りも、大義名分がたつ。
こんな背景の中、追加緩和見送ったら、株価暴落でアベノミクス崩壊リスク。
この舵取りで、日銀は、少なくともETF/REITの大幅買い付けを実施する
施策を取る様に思います。
また、国内企業決算が本格化する中、好調不調の企業選別が起こると共に
GW前の持高調整があるかもしれない。
但し、ここへきて為替の円安傾向が継続するようなら、大きく売り込まれる
ことはないように思う。
日経平均、最終週(4/25~4/28)レンジは、16850円~18050円
程度を想定しています。
1.4月最終週(4/25~4/29)主なイベントと予定
4/25
日本 JSR、日立化成、日本電産 各決算
日本 東京五輪エンブレム決定
日本 気象庁3カ月予報
米 3月新築住宅販売件数
米 ハリバートン 決算
中国 北京モーターショー(~5/4))
独 4月Ifo景況感指数
4/26
日本 エムスリー、信越化学、JFE、東京エレ 各決算
米 FOMC
米 3月耐久財受注
米 4月コンファレンスボード消費者信頼感指数
米 2月S&Pケースシラー住宅価格
米 アップル、AT&T、P&G、3M、デュポン、アフラック、イーベイ)
フリーポート・マクモラン、コーチ 各決算
米 大統領選
米 国債入札 2年債(260億ドル)
4/27
日本 日銀金融政策決定会合(~4/28)
日本 花王、富士フィルム、ファナック、京セラ 各決算
米 FOMC結果
米 声明発表
米 3月中古住宅販売成約指数
米 コムキャスト、ユナイテッド・テクノロジーズ、ボーイング
サンディスク 各決算
米 国債入札 5年債(340億ドル)
豪 第1四半期消費者物価指数
英 第1四半期GDP速報値
英 バークレイズ 決算
独 ドイツ証券取引所 決算
西 サンタンデール銀行 決算
4/28
日本 日銀金融政策決定会合 公表
日本 黒田日銀総裁、記者会見
日本 3月有効求人倍率
日本 3月完全失業者数
日本 3月家計調査
日本 3月消費者物価指数
日本 キリン、ヤフー、ソニー、JAL 各決算
米 第1四半期GDP速報値
米 新規失業保険申請件数(~4/23までの週)
米 テキサス・インスツルメンツ、アマゾン、ギリアド・サイエンシズ
アムジェン、マスターカード、UPS、セルジーン、ダウ・ケミカル
コノコ・フィリップス、フォード、エクスペディア 各決算
米 国債入札 7年債(280億ドル)
独 4月失業率
独 4月消費者物価指数
独 ドイツ銀行 決算
英 ロイズ・バンキング・グループ 決算
西 バンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア 決算
4/29
日本 休場(昭和の日祝日)
日本 ドワンゴが「ニコニコ超会議」(~4/30)
米 3月個人所得/支出
米 4月シカゴ購買部協会景気指数
米 エクソンモービル、シェブロン 各決算
仏 第1四半期GDP
英 ロイヤルバンクスコットランドグループ 決算
西 第1四半期GDP
EU ユーロ圏第1四半期GDP速報値
EU 4月ユーロ圏消費者物価指数
4/30
米 国債償還 2年債(349億ドル)
5年債(408億ドル)
2.NY市場、為替/債券 各結果(4/22)
今日のNY市場はドル買いが優勢となった。原油高も寄与した面もあるが、やはり
ドル円の急上昇がドルをサポートしたものと思われる。ドル円は終始買いが続き、
一時111.80近辺まで上昇した。
東京時間にブルームバーグが関係筋の話として、日本銀行は金融機関が資金を
預ける当座預金の一部にマイナス金利を適用しているが、金融機関に対する貸し
出しに対しても、マイナス金利の適用を検討する案が浮上していると伝えたことで、
来週 日銀決定会合への期待感が高まっている。
ドル円は110円を突破してきたことで、上値に弾みがついた格好。きょうの動きに
ショートを大量に組んでいたファンド勢も巻き戻しを余儀なくされたのであろう。
この日の終盤に発表になっていた4月19日週のIMM通貨先物の建玉は、投機筋
の円買い越しが7万枚を超え過去最高を更新している。
かなりの円ロングポジションが溜まっており、巻き戻しがいつ入ってもおかしくは
ない状況ではあった。今週はじりじりと110円に向かって踏み上げられる中で、
日銀観測報道にファンド勢も我慢できなくなったのかもしれない。
ユーロ円が125円台半ばで上昇。前日のドラギ会見を通過してユーロは売りが
強まっているものの、円安の動きがユーロ円を支援している。
前日を振り返ると、3月31日から4月18日にかけての下降波のフィボナッチ50%
戻し (124.95付近)に跳ね返され、上記フィボナッチ38.2%戻しの水準より下に
押し込められてしまっていた。
テクニカル的には下向きの流れに戻りそうな気配が高まり、ここ数日のリバウンドの
流れも終了とも思われたが、きょうは土壇場で逆転し、21日線も上回ってきている。
ユーロ自体が軟調な動きをしている事から、継続性は未知数だが、リバウンド期待
十分に残した格好。 http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=309619
米国債利回り(NY時間16:32)
2年債 0.818(+0.012)
10年債 1.886(+0.025)
30年債 2.706(+0.022)
期待インフレ率 1.651(+0.007)
*期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、原油高や米株も底堅く推移したことで利回りは上昇している。
来週はFOMCが予定されているが、市場では6月利上げは示唆しないとの見方が
優勢になっている。しかし、市場の期待感は幾分上がっているようで、確率は以前
よりは若干上がっている。
政策金利に敏感な2年債は0.82%台、10年債も一時1.89%台まで上昇。
2-10年債の利回り格差は+107(前日+106)http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=309618
3.NY株式市場 結果(4/22)
NY株式22日
ダウ平均 18003.75(+21.23 +0.12%)
S&P500 2091.58( +0.10 0.00%)
ナスダック 4906.23( -39.66 -0.80%)
CME日経平均 17785 (大証比:+215 +1.21%)
今日のNY株式市場、ダウ平均は小反発。きょうは原油が上昇していたことから
底堅い動きが見られている。
前日にマイクロソフトとアルファベットが決算を発表していたが、ともに弱い内容
だったことからハイテク株が軟調。ダウ平均もマイナス圏で推移していたが、後半
にかけ買い戻されている。
ダウ採用銘柄ではコカコーラやトラベラーズが反発し、ベライゾンも上昇。一方、
マイクロソフトが7%下落したほか、ビザ、インテルが下落した。ビザも前日に
決算を発表していたが、予想を上回る決算となっていたものの、ビザ・ヨーロッパ
の買収完了が第3四半期にずれ込んだことから、第2四半期の増収率は下方修正
している。
おむつ、ティッシュなど生活用品メーカーのキンバリー・クラークが商いを伴って下落。
決算が予想を下回ったことが嫌気されている。売上高は4.6%減の44.8億ドルと
なり、予想(45.4億ドル)を下回った。ティッシュなど製品の半分は国外での販売に
なるが、ドル高が売上高を7%下押しさせたとしている。
地域金融のサントラストが大幅高。決算を発表しており、金利の利ざやを示す純
金利マージンが3.04%と前四半期の2.98%から上昇。純金利収入も13.2億ドル
と、前四半期の12.8億ドルから増収となった。FRBが12月に政策金利を引き上げ
たことを受け、顧客への貸し出し金利を引き上げたことが増収に繋がった。
ハイテク株の下落を受けてナスダックは下落。マイクロソフトとアルファベットが
大幅安となったほか、アマゾンやフェイスブックなど他の銘柄も売りに押された。
決算を発表していたスターバックスも大幅安。
アメリカン航空が下落。決算は予想を上回ったものの、会社側が会見で、PRASM
(有効座席マイル当たりの旅客収入)は2017年までプラスには回復しないだろうと
述べたことが嫌気されている。航空各社は競争が激しくなっており、実質的な値引き
が圧迫している。 http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=309617
4.NY市場 原油先物6月限/金先物6月限 各結果(4/22)
NY原油先物6月限(WTI)
1バレル=43.73(+0.55 +1.27%)
ブレント先物6月限(ICE)(終値)
1バレル=45.11(+0.58 +1.30%)
ブレント-WTI 1.38(前日1.35)
今日のNY原油先物相場は反発。買い戻しが続いている。米国内の生産縮小が続い
ており、この日発表の米国内の原油掘削装置(リグ)稼動数も8基減少し343基と、
なっていた。5週連続で減少している。
産油国の増産凍結については依然として不透明ではあるものの、期待感は残って
いる。
6月限は一時44ドル台を回復していた。 http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=309612
NY金先物6月限(COMEX)
1オンス=1230.00(-20.30 -1.62%)
今日のNY金先物相場は続落。為替市場でドル買いが続いており、金は利益確定
売りが続いている。市場もリスク回避の雰囲気が後退しており、金への逃避買いも
一服しているようだ。
6月限は1230ドルまで値を落としている。 http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=309613
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