9月第4週の日経平均は、続落した。欧州で新型コロナウイルス感染の
再拡大を受けたEU株安に加えて、米国で連邦最高裁判事の後任指名を
巡り、米議会での与野党対決から経済救済策の合意遅延懸念が高まった。
前週末から今週にかけて、NY株式の大きな続落が、日経平均を下落へ
進めたが、何とか、節目23000円台をキープして終了した。
結局、日経平均は週間で155円下落(↓0.67%)23204円でした。
さて、10月第1週(9/28~10/2)主なイベントと予定は下記の通り。
週末のNY市場は、IT・ハイテク株の押し目買いもあり、続伸して終了した。
新型コロナの状況悪化による懸念はあるものの、債券高により、ドルが買われ
ドル/円で105円台中盤と円高是正になって、配当取りもある。上昇しての
スタートになりそうである。
国内はシルバーウィーク4連休の人出増かコロナ感染者数の増加に、どの程度
影響するのか、注視する必要がありそうだ。大きく増えないようだと、東京の
Go To トラベル追加へ、マインドアップになるでしょう。
経済指標で国内は9/28の景気先行指数、9/30工作機械受注、10/1
第3四半期日銀短観、10/2の日本版雇用統計に注目です。
海外は、米で9/29の消費者信頼感指数、ケースシラー住宅価格指数、
9/30のADP雇用者数、第2四半期GDP確報値、10/1の9月
自動車販売、個人所得/支出、9月ISM製造業景気指数、新規失業保険
申請件数、10/2の9月米雇用統計に注目です。
日経平均は、為替の円高進行でも抑えられていたが、105円台で落ち着くと
欧米や日本での感染拡大の不安感あるものの、徐々に経済拡大方向にかじ取り
されて、下値堅めから底堅い展開に期待したい。
日経平均、10月第1最週(9/28~10/2)23050円 ~23550円
程度を想定しています。
1.10月第1週(9/28~10/2)主なイベントと予定
9/28
日本 7月景気先行CI指数
日本 9/E 配当、優待等 権利取得最終日
日本 ハイディ日高、ハローズ、あさひ、ウイルコHD、しまむら 各決算
日本 rakumo IPO
米 クリーブランド連銀総裁、講演
独 ドイツ銀行、ドイツ証券取引所 各決算
西 サンタンデール銀行 決算
9/29
日本 9/E 配当、優待等 権利落ち日(140円程度)
日本 ヒマラヤ、パレモ、スギHD、YE DIGIT、ハニーズ、ピックルス
DCM、リプロセル、ケーヨー、ヤマシタヘルケア、ジャステック 各決算
日本 ヘッドウォータース IPO
米 9月消費者信頼感指数
米 7月ケースシラー住宅価格指数
米 大統領候補、第1回討論会(オハイオ州クリーブランド)
米 マイクロン・テクノロジー 決算
米 NY連銀総裁、講演
米 フィラデルフィア連銀総裁、講演
米 クラリダFRB副議長、講演
米 クオールズFRB副議長、講演
9/30
日本 8月工作機械受注
日本 アダストリア、スターマイカ、大光、サムティ、パイプドH、日本エンタ
ストライク、西松屋、梅の花、レオパレス21、日本プロセス 各決算
米 9月ADP雇用者数
米 第2四半期GDP確報値
米 国債償還 2年債(369億ドル)
5年債(350億ドル)
7年債(290億ドル)
米 ボウマンFRB理事、講演
米 ミネアポリス連銀総裁、講演
中国 9月製造業PMI
中国 9月非製造業PMI
中国 9月財新製造業PMI
西 ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行、バンキンテル 各決算
ポ ポルトガル商業銀行 決算
EU ラガルドECB総裁、講演
10/1
日本 第3四半期日銀短観
日本 ダイセキ、象印、キューピー、ナガイレーベン、TAKARA、平和堂、
セキチュー 各決算
米 9月自動車販売
米 8月個人所得/支出
米 9月ISM製造業景気指数
米 新規失業保険申請件数(~9/26日迄の週)
米 ペプシコ、コンステレーション・ブランズ 各決算
米 ボウマンFRB副理事、講演
米 NY連銀総裁、講演
中国 中華人民共和国成立71周年
中国 休場(国慶節祝日、~10/8)
印 インド中銀政策金利
EU EU臨時首脳会議 ~10/2)
10/2
日本 9月有効求人倍率
日本 9月完全失業率
日本 9月住宅着工戸数
日本 9月建設工事受注
日本 9月百貨店売上高
日本 9月スーパー売上高
日本 9月消費者態度指数
日本 9月東京都消費者物価指数
日本 エスプール、ネクステージ、バイク王、クラウディア、TSI、大有機、
タカキュー、ニトリHD、北恵 各決算
日本 タスキ IPO
米 9月雇用統計(非農業部門雇用者数 他)
米 フィラデルフィア連銀総裁、講演
米 格付け会社S&P、ドイツとフランスの格付け発表
10/3
仏 BNPパリバ 決算
伊 インテーザ・サンパオロ 決算
2.NY市場、為替/債券 各結果(9/25)
NY時間の終盤に入ってドル円は105.60円近辺で推移。きょうの
NY為替市場、リスク回避ドル買いが続く中でドル円も105.70円
近辺まで上昇する場面もみられた。
特段の材料は見当たらないが、ドル買い根強く出ている。このまま行けば、
今週のドルは4月以来の好パフォーマンスとなりそうだ。
ドル円は105.60円付近に21日線が来ているが、その水準での推移。
上昇トレンドが明確に出るか、来週は重要指標が目白押しの中で、動向が
注目される。
欧米で再び感染拡大が加速しており、特に欧州で過去最多の新規感染者数を
記録している。夏までに見られた早期景気回復への期待も一旦後退しており、
市場は先行き不安を強めつつあるようだ。追加景気対策が期待される所では
あるが、米国では対策の規模を巡って対立しており、与野党の協議に前進が
みられていない。最高裁判事の後任を巡る指名承認もあり、追加景気対策は
11月大統領選以降になるのではとの声も聞かれる。その大統領選も情勢が
不透明な中で、投資家のリスク許容度は高まらないようだ。
ユーロドルは戻り売りが続き、1.16ドル台前半まで下げ幅を拡大。
21日線から下放れる動きが続いている。ただ、ポンドドルや豪ドル/ドルと
違い、まだ200日線や100日線からは、かなり上にあり、逆に下げ余地が
あるとも言える。欧州で感染第2波の拡大が顕著になっており、ユーロ圏の
景気回復に不安感が強まり始めているようだ。
しかし、強気な見方も依然として多く、下がった所では押し目買いを推奨する
声も根強くあるようだ。感染第2波により、短期的にユーロドルの買いは鈍化
する可能性があるが、感染がさらに激化し、全体的な封鎖措置が再度導入され
ない限り、ユーロの上昇トレンドが終了することはないという。年末までに
1.22ドル台までの上昇を期待しているようだ。
ポンドドルも戻り売りが続き、1.26ドル台まで一時下落。200日線が
1.2720ドル付近に来ているが、その水準を再び下回る展開もみられた。
ポンド円も一時133.85円近辺まで下落するなど上値の重い展開が続い
ている。
EUとの貿易交渉は依然として突破口が見えず、英当局者は「隔たりを埋める
ためには、EUの建設的態度をより現実的な立場に変換する必要がある」と、
述べていた。「交渉は最終段階にあり、特に漁業権と公平な競争条件の隔たり
は依然として大きい」とも語っている。EU側も英国に譲歩を求めている状況。
交渉ラウンドは10月末が期限となっているが、期限迄に合意できるか不透明
な情勢が続いている。
一部からは、例え土壇場で妥協点に達し、12月31日までに貿易協定を締結
できたとしても、英ポンドが急上昇することはないとの分析も聞かれる。
英EU離脱は英経済に深刻な影響を与え、向こう数四半期に渡って、ポンドの
バリュエーションに影響を及ぼす可能性があるという。
https://fx.minkabu.jp/news/159286
米国債利回り
2年債 0.129(-0.004)
10年債 0.654(-0.012)
30年債 1.401(-0.006)
期待インフレ率 1.585(+0.002)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場で10年債利回りは低下。欧米での感染拡大で景気先行き
への不安感が強まっている他、米追加経済対策を巡る与野党協議も難航しており、
投資家のリスク回避志向が強まった。朝方発表された8月の米耐久財受注が予想
を下回ったことも利回りを押し下げている。
10年債利回りは0.65%、30年債は1.38%台まで一時低下している。
2-10年債の利回り格差は+53(前営業日+53)。
https://fx.minkabu.jp/news/159292
3.NY株式市場 結果(9/25)
NY株式25日
ダウ平均 27173.96(+358.52 +1.34%)
S&P500 3298.46( +51.87 +1.60%)
ナスダック 10913.56(+241.30 +2.26%)
CME日経平均 23205 (大証比:+175 +0.76%)
今日のNY株式市場でダウ平均は大幅続伸。リスク回避の雰囲気の中で序盤は
売りが先行した。ダウ平均も一時180ドル安まで下げ幅を拡大したが、下値
ではIT・ハイテク中心に押し目買いもみられ、プラスに転じている。
ただ、特段の材料もなく、投資家のリスク許容度が改善の気配まではまだ見せ
ていない。欧米で再び感染拡大が加速しており、特に欧州では過去最多の新規
感染者数を記録している。夏までに見られた早期景気回復への期待も一旦後退
しており、市場には先行き不安が広がりつつあるようだ。
追加景気対策が期待されるところではあるが、米国では対策の規模を巡って対立
しており、与野党の協議に前進がみられていない。最高裁判事の後任を巡る承認
もあり、議会が追加景気対策を承認するのは11月の大統領選以降になるのでは
との声も聞かれる。その大統領選自体も情勢が不透明な中で、投資家のリスク
許容度は高まらないようだ。
ただ、きょうはIT・ハイテク株への押し目買いが活発に出ており、相場全体を
押し上げている。下落していた銀行やエネルギー、産業株も下げ渋る動きが見ら
れているようだ。
ボーイングが上昇しており、ダウ平均をサポートしている。墜落事故で運航が
停止されている737Maxジェットが、年内にも欧州で運航再開が承認される
のではとの期待が高まっている。
ダウ採用銘柄ではそのほか、アップルやマイクロソフト、セールスフォース、
インテルが上昇した他、ユナイテッド・ヘルス、ハネウェルも買い戻しが入った。
一方、ダウ・インク、ナイキ、メルクが軟調。
ナスダックは2%を超える大幅高。テスラやアマゾン、アップルなど主力のIT・
ハイテク株は揃って上昇。
コストコが下落。6-8月期決算(第4四半期)を発表しており、好調な内容だ
ったものの、投資家はウイルス感染から買い物客を保護するためのコストに関心
を寄せて、賃金と衛生管理コストの増加により、税引き前の費用が2.81億
ドル増加すると報告した。
不動産投資信託(REIT)のコロニー・キャピタルが大幅高。保有している
200近くのホテルを、ホテルやレストランのホスピタリティ・マネジメント
を手掛けるハイゲートに28億ドルで売却することで合意した。
ワクチン開発のノババックスが上昇。英国で新型ウイルス向けワクチン候補の
第3フェーズの臨床試験を開始すると発表した。
オンライン・カジノを手掛けるドラフトキングスが上昇。アナリストが投資判断
を「買い」に引き上げ、目標株価を65ドルに引き上げた。
きょうはカーニバル、ロイヤルカリビアンなどクルーズ株の上げが目立っている。
アナリストが投資判断を「買い」に引き上げたことが材料視されている。
https://fx.minkabu.jp/news/159288
4.NY市場、原油先物11月限/金先物12月限 各結果(9/25)
NY原油先物11月限(WTI)
1バレル=40.25(-0.06 -0.15%)
NY原油の期近は小反落。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比
0.07~0.06ドル安。その他の限月は0.31~0.09ドル安。
英国やフランスなどで新型コロナウイルスが再流行していることが需要の下振れ
懸念を高めている。リビアの輸出再開や9月のイランの輸出量が急増したと伝わ
っていることも重し。
ただ、サウジアラビアを中心とした石油輸出国機構(OPEC)は先週の会合で
原油安を容認しない構えを見せており、下値は限定的だった。
時間外取引で11月限は40.64ドルまで上昇した後、通常取引開始を控えて
マイナス圏に軟化。通常取引序盤には39.71ドル迄下落した。ただ、売りは
続かず小幅安で引けた。
https://fx.minkabu.jp/news/159289
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1866.30(-10.60 -0.56%)
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