8/22~週の日経平均は、週末、米でのジャクソンホールのFRBイエレン議長
講演を控え、様子見ムードで終始した。参加者限られる中、週末以降、円高是正
される思惑の中、先物主導の売り戦術で、200円近い下落となった。
結局、日経平均は週間で185円安(↓1.12%)16360円の大引けでした。
8月最終週(8/29~9/2)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
明日からの日系平均、週末のジャクソンホールでのイエレンFRB議長講演の
内容を受けた欧米市場の動向に影響を受けることになる。明言を避けたものの
利上げ時期が近いことを示唆する内容で、NY株式市場は下落も、為替は反応。
円相場が底堅い中、円高是正の動きで、101円台に乗せており、週末下落分
どこまで戻せるか、キーとなりそうです。
もっとも、8/30の日本版雇用統計、8/31米ADP雇用統計、9/2米雇用
統計の重要統計を控え、週末にかけ一喜一憂の場面の想定されます。
ただ、米雇用統計が想定通りの着地を想定すれば、円高是正への方向を示唆
外需株を中心に買い戻される展開を想定したい。
日経平均、8月最終週(8/29~9/2)レンジは、16300円~16900円
程度を想定しています。
1.8月最終週(8/29~9/2)主なイベントと予定
8/29
日本 ダイドードリンコ、東和フード 各決算
米 7月個人所得
米 7月個人支出
英 休場
8/30
日本 7月完全失業率
日本 7月有効求人倍率
日本 7月家計調査
日本 アイケイケイ、スリープロ 各決算
米 6月S&Pケースシラー住宅価格指数
米 8月コンファレンスボード消費者信頼感指数
8/31
日本 7月鉱工業生産指数
日本 デファクトスタンダード 新規上場
日本 パーク24、トリケミカル研究所 各決算
日本 ZMPフォーラム(~9/2、東京 六本木)
日本 サウジアラビア副皇太子、訪日
米 8月ADP雇用者数
米 7月中古住宅販売成約指数
米 8月シカゴ製造業景況指数
米 国債償還 2年債(289億ドル)
5年債(288億ドル)
米 ミネアポリス連銀総裁 講演
米 ボストン連銀総裁 講演
印 4~6月GDP
独 8月失業率/失業者数
EU 7月ユーロ圏失業率
EU 8月ユーロ圏消費者物価指数速報値
9/1
日本 4~6月期法人企業統計調査
日本 伊藤園、マルチザネット、内田洋行 各決算
日本 ユニー/ファミリーマートHD発足予定
米 8月自動車販売台数
米 8月ISM製造業景況指数
米 新規失業保険申請件数(~8/27までの週)
米 クリーブランド連銀総裁、講演
中国 8月製造業PMI
中国 8月財新製造業PMI
9/2
日本 ベイカレント・コンサルティング 新規上場
日本 8月消費動向調査
日本 ロックフィールド、ファースト住建 各決算
日露 首脳会談
米 8月雇用統計
米 7月製造業新規受注
米 リッチモンド連銀総裁 講演
9/4
世 G20首脳会議(~9/5、中国杭州)
2.NY市場、為替/債券 各結果(8/26)
今日のNY為替市場はドル買いが強まり、ドル円は102円手前まで上昇する
場面も見られた。この日の最大の注目はイエレンFRB議長の講演だったが、
議長は 「この数ヵ月で追加利上げへの説得力が増した」と述べた。この発言
に講演が伝わった直後は為替市場もドル買いの反応を見せたが、その場は
直ぐに戻していた。あくまで市場が期待していたのは9月ヒントを示すかどうか
だったが、それについては明確な言及はなかった。
一方でイエレン議長の講演を通過し、ドル売りの動きも見られなかった事から、
ドル安を期待していたショート勢からの買戻しも出ていた。その流れの中で、
フィッシャーFRB副議長の発言が流れ、「8月雇用統計はFOMCの決定に
影響。イエレン議長の発言は9月利上げの可能性と整合」と述べた事をきっ
かけにドル買いが加速している。
来週は米雇用統計の発表が予定されているが、その中味次第では、9月利上
げの可能性が一気に高まりそうな気配も出てきている。ドルショートを積み上げ
ていたファンド勢もリスクを意識し巻き戻しを活発化させた模様。
ドル円はイエレン議長の講演後に100円割れを試す動きも見られたが、一気
に反転し、102円手前までストップを巻き込んで上昇している。二桁をターゲット
にしたショートポジションがかなり積み上がっていたこともあり、一気に巻き戻しが
入った格好。ドル円の上昇に他のユーロ円やポンド円といったクロス円も上昇
しており、ユーロ円は114円台を回復している。
一方、ユーロドルは売りが強まり、1.13台から一時1.11台まで下落している。
21日線とフィボナッチ38.2%戻しが控える1.1210付近を下回ってきており、
7月下旬から続いているリバウンドの流れが一旦終了するか、来週以降の動き
に注目。
ポンドドルも1.32台半ばに上昇後、1.31台前半に下落している。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=328616
米国債利回り
2年債 0.841(+0.051)
10年債 1.623(+0.050)
30年債 2.284(+0.021)
期待インフレ率 1.487(-0.015)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、利回りは上昇。きょうはイエレンFRB議長の講演が伝わり、
議長は「この数ヵ月で追加利上げへの説得力が増した」と言及した。年内の利上げ
可能性は示したように思われるが、あくまで市場が期待していたのは9月のヒント
を示すかどうかだったが、それについては明確な言及はなかった。
ただ、その後にフィッシャーFRB副議長が「8月雇用統計はFOMCの決定に影響。
イエレン議長の発言は9月利上げの可能性と整合」と述べたことから、急速に9月
利上げ期待が高まり、利回りは急速に上昇している。
10年債利回りは一時1.6%台を回復し、政策金利に敏感な2年債は0.8%を上
回っている。2-10年債の利回り格差は+78(前日+80)http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=328609
3.NY株式市場 結果(8/26)
NY株式26日
ダウ平均 18395.40(-53.01 -0.29%)
S&P500 2169.04( -3.43 -0.16%)
ナスダック 5218.92( +6.71 +0.13%)
CME日経平均 16585 (大証比:+185 +1.12%)
今日のNY株式市場でダウ平均は下落。きょうはイエレンFRB議長の講演が伝わり、
議長は「この数ヵ月で追加利上げへの説得力が増した」と言及した。年内の利上げ
可能性は示したように思われるが、あくまで市場が期待していたのは9月のヒントを
示すかどうかだったが、それについては明確な言及はなかった。
株価は講演後に上昇の反応を見せ、ダウ平均は一時123ドル高まで上昇した物の、
その後、急速に下げに転じた。フィッシャーFRB副議長が「8月雇用統計はFOMC
決定に影響。イエレン議長の発言は9月利上げの可能性と整合」と述べたことから、
急速に9月利上げ期待が高まり、株価は売りが強まっている。
ただ、同時に景気回復や緩やかな利上げへの期待感も出ていることから、後半は
下げ渋る動きも見せ、ダウ平均は小幅な下げに留まっている。米国債市場で利回り
が上昇したことから銀行株が堅調。
ダウ採用銘柄ではベライゾン、マクドナルド、デュポンが下落。一方、メルク、インテル、
ジョンソン&ジョンソンが上昇。
ウェブサービスのラックスペースが上昇。投資会社のアポロ・グローバルが1株32ドル
の現金で買収すると発表した。買収総額は43億ドルで、前日終値を6%上回る水準。
買収は第4四半期の完了する計画となっている。
ゲームソフト販売のゲームストップが商いを伴って下落。第2四半期の決算が予想を
下回ったことが嫌気されている。第2四半期は新作が少なく販売が苦戦した模様。
売上高は7.4%下落し16.3億ドルとなった。市場の予想では17.1億ドルが見込まれ
ていた。健康食品のハーバライフが下落。著名投資家のアックマン氏によると、同社の
大株主アイカーン氏が持ち株を売却していることを証券会社から聞いたと述べた事が
売り材料。アックマン氏はハーバライフ株を10億ドル以上ショートにしていること明らか
にし、アイカーン氏が売り手になれば、ハーバライフの衰退は加速するとも語っていた。
ナスダックは後半に下げ渋り小高く終えた。アマゾンやフェイスブックが上昇したほか、
アムジェン、セルジーンなどバイオ株も堅調。一方、アップルやマイクロソフトは下落
している。FRBの幹部からはハイテク株のバブルの可能性も指摘されていた。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=328607
4.NY市場、原油先物10月限/金先物12月限 各結果
NY原油先物10月限(WTI)
1バレル=47.64(+0.31 +0.65%)
ブレント先物10月限(ICE)(終値)
1バレル=49.92(+0.25 +0.50%)
ブレント-WTI 2.28
26日NY原油先物期近10月限は続伸。サウジアラビアとイランの石油相が9月の
石油輸出国機構(OPEC)非公式協議に出席する見通しとなり、増産凍結合意への
期待感が強まったことや、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が景気動向
に楽観的な見通しを示したことなどから切り上がった。
10月限は、夜間取引ではサウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相が
重大な介入は必要ないとの見方を示したことが重しとなっていたが、立会い開始後
下げ渋ると、序盤以降は一転して買い進まれ、一時、48.46ドルと1週間ぶりの水準
へ上昇した。 http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=328601
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1325.9(+1.3 +0.10%)
26日NY金先物相場は反発。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が景気
動向に楽観的で、利上げの可能性に言及するも、市場の予想範囲内だったことから
切り上がったものの、フィッシャーFRB副議長が9月の利上げの可能性を示唆し、
ドルが一段と上昇したため、その後は上げ幅を削ることとなった。
12月限は、時間外取引から堅調に推移すると、イエレンFRB議長の講演開始後は下落後
一時、1346.0ドルへと大きく切り返したが、その後は9月の利上げの可能性が意識
されることとなり、前日付けた7月25日以来の安値(1321.0ドル)に急接近。同水準を
割り込むまでには至らなかったが、終盤は戻りが限られた。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=328598
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