6/22~週の日経平均は、、週初はギリシャ債務問題をよそに、FOMCによる
早期利上げ思惑や月末の「日本再興戦略」等への期待から買い戻しの流れ。
また、ギリシャ問題も構造改革案について、さらに協議が必要だという認識で
一致し、週末合意を目指す方向を好感し、2日続けて大幅高。ただ、週後半に
かけ、ギリシャ債務問題で6/27合意に暗雲が立ち込め、一旦 利益確定の
動きとなり、続落で終了しました。
結局、日経平均は1週間で531円上昇(↑2.64%)の20706円の大引け。
6/29から7月第1週(6/29~7/3)の主なイベントと予定は、下記1の通り。
主な経済指標は、国内で小売業の16年2月決算の第1四半期決算があります。
また、7/2に6月の日銀短観、路線価7/3に日銀による企業物価見通し等。
海外は、米で7/1にADP雇用者数、6月ISM製造業景況指数、7/26月
米雇用統計(7/3休場のため前倒し)、独で6/29に6月消費者物価指数
速報、6月失業率・失業者数など、中国で7/1に6月製造業PMIなど注目です。
ギリシャ問題は、EU案を月末まで承諾できなかったため、ユーロ離脱危機と
なっており、週明けのマーケットが、これをどれだけ咀嚼しているかにポイント。
為替が大きく円高にシフトしなければ、過度な下落懸念はないが、ギリシャの
デフォルト濃厚ニュースに最初に直面する東京市場で、先物主導の仕掛けが
ないことを祈りたい。
週前半は、もみ合いも、週後半の7月相場の上昇を占う意味で7/1、2の米
雇用関係の指標後の動きに注目です。
日経平均、7月第1週(6/29~7/3)レンジは、20550円~20950円
程度を想定しています。
1.7月第1週(6/29~7/3)主なイベントと予定
6/29
日本 6、7月製造工業予測調査
日本 5月鉱工業生産
日本 終値で各種トピックスリバランス
日本 ニトリHD 決算
日本 ナガオカ新規上場
米 5月中古住宅販売成約指数
独 6月消費者物価指数速報
E中 EU・中国首脳会議
世 テニス・ウインブルドン選手権(~7/12)
6/30
日本 スギHD、しまむら、平和堂 各決算
日本 サムティ・レジデンシャル投資法人 新規上場
米 6月消費者信頼感指数
米 4月S&Pケースシラー住宅価格
米 アップル・ミュージックサービス開始(月額9.99ドル)
米 国債償還 2年債(350億ドル)
5年債(391億ドル)
独 6月失業率・失業者数
ギ ギリシャ支援プログラム期日、IMFへの支払期日
EU 5月ユーロ圏失業率
EU 6月ユーロ圏消費者物価指数
7/1
日本 6月の日銀短観
日本 1月1日時点の路線価
日本 6月新車販売台数
日本 6月百貨店各社売上高
日本 キューピー等 決算
日本 出国時の株式等、含み益に対する みなし譲渡益課税導入
日本 午前9時にかけて「うるう秒」調整
米 6月ADP雇用者数
米 6月自動車販売台数
米 6月ISM製造業景況指数
中国 6月製造業PMI
香港 香港市場 休場(香港返還記念日)
台シ 台湾、シンガポールの株式相互取引開始
ルク センブルグがEU議長国に就任
7/2
日本 日銀企業物価見通し概要
日本 サンエー、アスクル、ファミリーマート 等 各決算
米 6月雇用統計
米 5月製造業新規受注
米 新規失業保険申請件数(~6/27までの週)
EU ECB議事録
世 太平洋同盟首脳会議(~7/3、ペルー)
7/3
日本 ユニーG 等 決算
米 休場(独立記念日の振替休日)
中国 6月SHBCサービス業PMI
EU 5月ユーロ圏小売売上高
7/4
世 自転車競走、ツール・ド・フランス(~7/26、オランダ-パリ)
7/5
世 FIFAワールド・カップ女子 決勝戦(日本?VSドイツ?)
2.NY市場、為替/債券 各結果(6/26)
今日のNY市場はユーロ売りが優勢となった。ギリシャ協議の行方を警戒する中、
様々な情報が市場に流れている。合意への期待の一方で、明日ユーロ圏財務相
会合では、ギリシャが債務不履行を宣言した場合に備えたシナリオも協議される
との報道も流れていた。
債権団はギリシャに対して、救済プログラムの5ヵ月延長と155億ユーロの資金
供与を提案したと伝わっていたが、ギリシャ側は包括的な支援を求めており拒否
した模様。
155億ユーロの内訳は欧州金融安定ファシリティー(EFSF)から87億ユーロ、
IMFが35億ユーロ、ECBの証券市場プログラム(SMP)の利益33億ユーロの
支払いを想定。SMPの利益のうち18億ユーロは直ちに支払われることになり、
30日に迫っている16億ユーロのIMFへの返済にあてることができる。
いずれにしろ、週末の協議が山場となりそうな中、市場では週末にポジションを
持ち越したくはなかったのかもしれない。
ユーロドルは1.12台前半から一時1.11台前半まで下落する場面も見られた。
一方、ドル円は買い優勢の展開となった。9月の米利上げ開始を織り込む動きが
再び出ており、米国債利回りが上昇している。ドル円は124円台をうかがう展開と
なり、21日線を上回ったが、ギリシャ協議を控える中、124円台は重かったようだ。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=263901
米国債利回り
2年債 0.710(+0.022)
10年債 2.474(+0.066)
30年債 3.242(+0.066)
期待インフレ率 1.938(+0.006)
*期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、利回りは上昇。週末のギリシャ協議の行方に注目が集まる
中、合意への期待も出ている。また、この日発表の指標も好調で米利上げ期待は
根強い。米国債への逃避買い需要も後退する中、利回りは9月利上げ開始を織り
込む上昇が続いている。
10年債利回りは2.48%まで一時上昇し、政策金利に敏感な2年債も0.71%台迄
回復。
2-10年債の利回り格差は+176(前日+172)http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=263899
3.NY株式市場 結果(6/26)
NY株式26日
ダウ平均 17947.02(+56.66 +0.32%)
S&P500 2101.61( -0.70 -0.03%)
ナスダック 5080.50(-31.69 -0.62%)
CME日経平均 20905 (大証比:+145 +0.69%)
今日のNY株式市場、ダウ平均は反発したものの、S&Pやナスダックは下落して
いる。明日のギリシャ協議を前に警戒感は根強いようだ。
ダウ反発の要因はナイキが好決算を受けて大幅高となったことが寄与しているようだ。
一方、半導体大手のマイクロン・テクノロジーの決算を受けて、ハイテク株は全体的に
軟調。PCの需要減が明らかとなり圧迫となったようだ。
ダウ採用銘柄ではナイキの他、マクドナルドやメルクが上昇。一方、インテルやIBMが
下落。
農業機械のディーアが活況。今週に入って商品市場でとうもろしの急上昇が続いて
いることが材料視されている。主要産地のアイオワ州が大雨となっており、同じく主要
産地であるイリノイ州に雨雲が移動しており、収穫への懸念が出ている模様。
動物用医薬品のゾエティスが急反落。カナダの製薬会社バリアントによる買収交渉
報道で前日は急上昇していたが、一部報道でバリアントはその気はないと伝わった
ことから失望売りが強まっている。
ナスダックは続落。マイクロン・テクノロジーの決算が嫌気されている。6~8月期の
売上高見通しが予想を大きく下回った。PCの需要低迷が影響し、3~5月期決算は
約2年ぶりの減収となった。サーバー用半導体は堅調なものの、PCの不振を穴埋め
するには至っていないと指摘。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=263898
4.NY市場、原油先物8月限/金先物8月限 各結果(6/26)
NY原油先物8月限(WTI)(終値)
1バレル=59.63(-0.07 -0.12%)
ブレント先物8 月限(ICE)(終値)
1バレル=63.26(+0.06 +0.09%)
ブレント-WTI 3.63(前日3.50)
今日のNY原油先物相場は続落。稼動リグの減少が続いているものの、米生産は
過去最高水準を維持している中、過剰供給への懸念は根強い。ギリシャ問題も
あって序盤は売りが優勢となった。ただ、60ドルを下放れしようとすると押し目買い
も入り、後半は下げ渋っている。
8月限は一時58ドル台まで下落する場面があったものの、60ドル近くまで戻して
いる。ただ、60ドルは上値抵抗となっている模様。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=263894
NY金先物8月限(COMEX)
1オンス=1173.20(+1.40 +0.12%)
今日のNY金先物相場は反発。序盤は売りが優勢となったものの、このところの
下落からの買い戻しも入っている。ただ、米利上げ期待が根強く、ドル高期待も
ある中、金への需要は後退している模様。http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=263896
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