8/25~週の日経平均は、為替の円安一服やウクライナ情勢や実体経済の
翳りなどのサインの中、海外勢の資金流入も細り、上値が重い状況となった
1週間でした。
結局、日経平均は、114円安(↓0.74%)の15424円の大引けでした。
9月第1週(9/1~9/5)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
週末のNY市場が、ウクライナ情勢緊迫化の中、実体経済の指標が良く、持ち
直して小幅高の終了となっており、日経平均も、もみ合いスタートを想定。
もっとも、実質9月相場入りする東京市場は、9/1のNY市場が休場のため、
翌朝を気にせず取引ができ、商いの膨らみに期待したいところ。
国内の関心は、9/3の内閣改造と党役員人事の発表で、政策期待やGPIP
改革もあり、安価に放置されている中・小株物色への思惑もありそう。
また、9/1の4~6月期の法人企業統計、日印首脳会談、9/4の日銀金融
政策決定会合など、注目されます。
海外では、9/1の8月中国製造業PMI、9/2の米8月ISM製造業景況
指数。9/3のベージュブック、9/4のADP雇用統計、9/5の8月雇用
統計など、注目指標が目白押しとなる。また、9/4EUのECB金融政策を
発表し、為替市場のユーロ/円に影響を与えるかもしれません。
何れにせよ、9月になることで、商いが膨らみ、先高感ある中、下値は限定的
と思いたい。
日経平均、9月第1週(9/1~5)のレンジは、15300円~15700円
程度を想定しています。
1.9月第1週(9/1~9/5)主なイベントと予定
9/1
日本 安倍首相、インドのモデイ首相と日印首脳会談
日本 4月~6月法人企業統計
日本 8月新車販売台数
日本 伊藤園、ピジョン、内田洋行、ダイドードリンコ 各決算
日本 損保ジャパンと日本興亜損保が合併
日本 三機工、スルガ銀行、ショクブン、菊水化 等 100株単位へ
日本 飛行機 離着陸時のスマートフォーン解禁
日本 防災の日(関東大震災から91年)
米 休場(レーバーデー祝日)
中国 8月製造業PMI
独 第2四半期GDP確報
9/2
日本 8月のマネタリーベース
日本 7月の毎月勤労統計調査
日本 泉州電業、ダイサン、ナトコ、東日本ハウス等 決算
米 8月ISM製造業景況指数
米 7月建設支出
豪 中銀政策金利
EU 7月ユーロ圏生産者物価
9/3
日本 自民党役員人事、内閣改造
日本 日銀金融政策決定会合(~9/4)
日本 FTSE指数 定期入替銘柄 発表
日本 舛添 東京都知事、訪ロ(~9/8)
日本 ロック・フィールド、三井ハイテック、東京楽天地 等 決算
米 8月自動車販売統計
米 7月製造業新規受注
米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
加 カナダ中銀政策金利
豪 第2四半期GDP
中国 9月非製造業PMI
EU 第2四半期ユーロ圏GDP改定値
EU 7月ユーロ圏小売売上高
9/4
日本 日銀金融政策決定会合
日本 黒田日銀総裁、記者会見
日本 積水ハウス、モロゾフ、クミアイ、巴工業、アルチザ 等 決算
米 8月ADP雇用者数
米 8月ISM非製造業景況指数
米 新規失業保険申請件数(~8/30までの週)
米 パウエルFRB理事 会見
米 ダラス連銀総裁 会見
米 クリーブランド連銀総裁 会見
米 ミネアポリス連銀総裁 講演
豪 7月小売売上高
豪 7月貿易収支
英 中銀政策金利
EU ECB政策金利
EU ドラギECB総裁 記者会見
9/5
日本 9月日銀月報
日本 7月景気動向指数
日本 日本駐、クックパッド、丹青社、日東網、カナモト等 決算
日本 サッカー、キリンカップ(日本VSウルグアイ)
米 8月雇用統計
米 ボストン連銀総裁 講演
9/6
日本 安倍首相、バングラディッシュ、スリランカ訪問(~9/8)
米 フィラデルフィア連銀総裁 講演
2.NY市場、為替/債券 各結果(8/29)
今日のNY市場は後半になってドル買いが優勢となっている。序盤は強い米
経済指標が発表になっても、ドル買いの動きは見られなかった。この日は月末
の取引にあたり、NY市場が3連休を控えていることもあって、このところのドル
買いの調整が、日本時間0時のロンドンフィキシングにかけて見られた。
しかし、フィキシングを通過すると、局面は一転しドル買いが強まっている。
来週の重要イベントや9月相場入りを前にドルのポジションを積み上げておこう
という動きが強まったものと思われる。ECB理事会や米雇用統計が控えている
が、シナリオはドル買いと見ている向きが多いようだ。
ドル円はフィキシング前には売りが強まる場面も見られたが、下値はしっかりと
維持し、フィキシング後には104円台に上昇している。
ドル買いの他、ウクライナ情勢は依然として混沌としているものの、株価も底堅く
推移しており、リスク回避からの円買いのリスクは小さいと見ている向きも多いの
かもしれない。ただ、ここ数日、戻り売りに押されてはいるものの、RSIは70
付近で推移しており、過熱感はまだ取れていないことは留意する必要はありそう。
一方、ユーロドルは年初来安値を更新する動き。サポートとなっていた1.3150/60
水準もブレイクしてきた。
予想通りで反応は鈍かったものの、きょう発表になった8月のユーロ圏の消費者物価
速報値は+0.3%まで低下している。デフレ目前といった状況で、ECBが追加緩和
を協議するには十分な内容ではある。6月に実施したマイナス金利を含む政策が、
デフレ回避と成長促進に十分かどうか点検することになるだろう。行動が無かった
としても、ドラギ総裁の会見は追加緩和の可能性を強く示唆する内容になる可能性は
ありそうだ。
ユーロドルは1.30を視野に入れた動きが続いている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=227956
米国債利回り
2年債 0.488(-0.012)
10年債 2.341(+0.005)
30年債 3.078(+0.003)
期待インフレ率 2.128(-0.007)
*期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、利回りは横ばい。この日発表になったシカゴPMIやミシンガン
大指数は予想を上回る内容だったものの、反応は限定的で小幅な値動きが続いた。
来週の重要イベントを控えて、きょうは様子見気分が強かったようだ。
10年債は一時2.32%まで低下し、30年債3.05%付近まで一時低下。
2-10年債の利回り格差は+185(前日+184)に縮小。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=227955
3.NY株式市場、結果(8/29)
NY株式29日
ダウ平均 17098.45(+18.88 +0.11%)
S&P500 2003.37( +6.63 +0.33%)
ナスダック 4580.27(+22.58 +0.50%)
CME日経平均 15450 (大証比:+30 +0.19%)
今日のNY株式市場は反発。この日発表になった米経済指標が強かったことが好感
されている。7月の個人消費は予想外の減少となったものの、FRBの緩和政策は
長期化するとの期待がなお支援となっている。
ダウ採用銘柄ではマイクロソフトやホームデポ、ベライゾンが上昇。一方、ユナイテッド
テクノロジーズやビザが下落した。
ヘルスケア企業向けにクラウドサービスを展開しているヴィーバが大幅高。好調な
決算を発表したことが好感されている。ヘルスケア企業のクラウド・システム導入が
急増しており、見通しも大きく上方修正させた。
ナスダックも反発。きょうのハイテク株は堅調な銘柄が多かった。フェイスブックや
マイクロソフト、テスラが上昇。
ウェブデータ分析のスプランクが大幅高。前日引け後に発表された決算が良好だった
ことが好感されている。新規顧客が増加しており、ポルトガルの金融機関や、米大手
PCメーカーなどとの契約が増加した。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=227953
4.NY市場、原油先物10月/金先物12月 各結果(8/29)
NY原油先物10月限(WTI)
1バレル=95.96(+1.41 +1.49%)
ブレント先物10月限(ICE)(終値)
1バレル=103.19(+0.73 +0.71%)
ブレント-WTI 7.23(前日7.91)
今日のNY原油先物相場は続伸。この日発表の米経済指標が良好な内容だった事で
買いが優勢となった。月末でもあり、NY市場は3連休となることから、このところの
下落の巻き戻しが強まったようだ。
10月限は一時96ドルちょうどまで上昇している。
一方、ブレントの上げはWTIほどではなく、価格差は縮小している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=227947
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1287.40(-3.00 -0.23%)
今日のNY金先物相場は反落。この日発表になった米経済指標が良好だったことや、
後半になるとドル買いが強まったことで、金は売りが優勢となった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=227949
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