11/19~週の日経平均は小幅下落した。世界経済の減速懸念からNY株式
や原油相場などには売り圧力がかかり、やや円高圧力となった。
米週末のブラックフライデー売上げ増期待も、世界景気に翳りが出てきたとの
思惑からNY株式は下落。日経平均は、底堅さを発揮したものの小幅続落した。
ただ、日経平均は21500円台を割れると、買い需要を喚起し、業績の良い
銘柄を買い戻す動きも散見された。
結局、日経平均は、週間で33円下落(↓0.16%)21646円でした。
さて、11月最終週(11/26~11/30)主なイベントと予定は、下記1.
の通りです。
週末のNY市場は、感謝祭明けのNY株式市場で、ダウ平均は続落。原油相場
下げが止まらず、マインド向上に繋がらなかった。
明日からの日経平均は、その流れから下落スタートが想定される。ただ、買い
手掛かり材料に欠ける中で、2025年、大阪万博が決定。下値21300円
台上の底堅さを想定。12月の「クリスマスラリー」を控え、株高アノマリー
を意識する展開を期待したい。
日本市場の決算発表一巡し、上場企業の営業利益の伸びの鈍化は見られるが、
PERは依然、割安水準にある。中・小型株を物色する、下値の限定的な相場
展開を期待したい。
日経平均、11月最終週(11/26~11/30)レンジは、21300円~
22000円程度を想定しています。
1.11月最終週(11/26~11/30)主なイベントと予定
11/25
EU U臨時首脳会議
11/26
日本 10月製造業PMI
日本 ウチダエスコ、タカショー 各決算
米 サイバーマンディ
米 国債入札 2年債(390億ドル)
米 米ロサンゼルスモーターショー
独 11月Ifo景況感指数
英 カーニー英中銀総裁、グリーンスパン元FRB議長 対談
11/27
日本 10月企業向けサービス価格指数
日本 プラネット、DyDo、菱洋エレ 各決算
米 9月S&Pケースシラー住宅価格指数
米 10月消費者信頼感指数
米 クラリダRB副議長 講演
米 セールスフォース 決算
米 国債入札 5年債(400億ドル)
米 カンザスシティー連銀総裁、アトランタ連銀総裁、シカゴ連銀総裁 討論会
米 上院、ミシシッピ州補欠選挙決選投票
中国 10月工業利益
11/28
日本 内田洋行 決算
日本 霞ヶ関キャピタル IPO
米 第3四半期GDP改定値
米 10月新築住宅販売件数
米 パウエルFRB議長 講演
米 ティファニー 決算
米 国債入札 7年債(320億ドル)
11/29
日本 10月対外・対内証券投資
日本 10月商業動態統計
日本 ラクーンHD、共和工業 各決算
米 10月個人所得/個人支出
米 10月中古住宅販売成約指数
米 FOMC議事録(11/7、8 開催分)
米 HP、ダラー・ツリー 各決算
米 シカゴ連銀総裁 討論会
独 10月失業率
世 G20財務相会議
11/30
日本 10月有効求人倍率
日本 10月完全失業率
日本 10月消費者物価
日本 10月鉱工業生産速報
日本 11月消費者動向指数
日本 東和フード、大和コン、はてな、トリケミカル、キタック、ダイサン、ACCESS 各決算
日本 ソフトバンク、IPO仮条件決定
米 NY連銀総裁 講演
米 国債償還 2年債(287億ドル)
5年債(350億ドル)
7年債(303億ドル)
中国 11月製造業PMI
世 G20サミット
2.NY市場、為替/債券 各結果(11/23)
今日のNY為替市場はドル買いが優勢となった。原油相場が50ドル台
前半まで急落するなど商品相場の下げがドルをサポートしている。昼に
入って米国債利回りが下げ幅を縮小していることもフォロー。
そのような中、感謝祭明けの米株が下げていることで序盤は円高圧力から、
ドル円は売りが先行したが、ドル高がサポートし下げ渋る動きを見せた。
週初は見切売りも出て112円台前半まで値を落としていたが、リスク
回避のドル高の動きがサポートし113円台まで戻していた。しかし、
株式市場が依然として不安定で、景気の先行き懸念も台頭する中、FRB
利上げ期待も後退しており、ドル円の上値は重い。
しかし、いまのところは下押しする動きまでは見られず、意識されるポイ
ントの112.50円の水準は維持されている格好。
一方で113.15円付近に来ている21日線は強い上値抵抗となってる。
来週はG20首脳会談が行われるが、その際に米中首脳会談が予定されて
いる。トランプ大統領からは期待感も高まる発言が出ているが、市場では
合意は何も出ないとの見方が優勢。大枠の議論が中心との見方も出ていた。
いずれにしろ、来週はその動向が最大の注目ポイントになりそうだ。
ユーロドルは戻り売りが強まった。NY時間に入って下げが一服していた
ものの浮上の気配も見せず、1.13ドル台前半まで下落。ロンドン時間
にドイツがGDP確報値を発表していたが、マイナス成長となっていた他、
個人消費が落ち込んでいる。また、ドイツのPMIも発表になっていたが、
製造業は2016年3月以来の低水準となっていた。米貿易政策や中国
経済へ懸念でドイツ製造業のモメンタムは低下している模様。
ECBは年内で資産購入を終了し、来年夏終わりまでの金利据え置きを
コミットしている。ECBの強気姿勢から市場の一部では、夏より前の利上
げ予想も出ていたが、景気先行きへの懸念も台頭する中、その期待はやや
後退している模様。21日線が1.1365ドル付近に来ているが、その
水準を下回ってきており、来週以降の動きが警戒される。
ポンドも戻り売りが優勢。ロンドンフィキシングにかけて売りが再度強ま
った。前日は英国とEUが離脱の最終草案に合意したことから、ポンドドル
も1.29ドル台まで急速に買い戻されていた。その上げを維持できていな
い状況だが、市場ではメイ首相とEUが合意したとしても英議会の承認は
得られないのではとの警戒感も根強い。また、ジブラルタルや漁業権問題は
未解決で残っていることも不安感を強めている。
25日日曜日に臨時のEU首脳会談が開かれ、そこで合意文書に調印が行わ
れる予定のほか、その前日にメイ首相と欧州委員会のユンケル委員長が会談
する予定となっている。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=461982
米国債利回り
2年債 2.809(-0.005)
10年債 3.039(-0.024)
30年債 3.302(-0.015)
期待インフレ率 1.967(-0.023)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場で10年債利回りは低下。原油が50ドル台前半まで
急落しており、インフレ懸念が後退している。また、感謝際休暇明けの米
株が下落したことから、債券への逃避買いも見られた。
10年債は一時3.03%まで低下しており、3%をうかがう展開が続い
ている。
2-10年債の利回り格差は23(前日25)に縮小し、フラット化が続
いている。
なお、本日は現地時間午後2時(日本時間午前4時)までの短縮取引。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=461977
3.NY株式市場 結果(11/23)
NY株式23日
ダウ平均 24285.95(-178.74 -0.73%)
S&P500 2632.56( -17.37 -0.66%)
ナスダック 6938.98( -33.27 -0.48%)
CME日経平均 21495 (大証比:-205 -0.95%)
感謝祭明けのNY株式市場でダウ平均は続落。原油相場の下げが止まらず、
きょうは50ドル台まで急落している。サウジの生産が過去最高との見方が
強まっており過剰供給への懸念が根強い。これを受けてエネルギー株の下落
が相場を圧迫。
IT・ハイテク株は売り先行で始まったものの、値ごろ感からの買い戻しも
入っている。ただ、アップルの下げが続いており、IT・ハイテク株の上値
は依然として重い。米当局が中国のファーウェイ・テクノロジーズ(華為技術)
への圧力を強めているとの懸念も高まっているようだ。
きょうは感謝祭明けのブラックフライデーで米消費者は1年で最も買い物を
する日になっている。過去最高の売れ行きとの予想も出ているが、利益も薄く
なっているとの指摘も聞かれる。市場もその動向に注目しているが、きょうの
小売株は軟調な動き。
ダウ採用銘柄ではシェブロン、エクソンモービルが指数を圧迫したほか、
アップル、ゴールドマン、ボーイングが下落。一方、ユナイテッドテクノロ
ジーズ、ウォルグリーンが上昇。
アップルが4日続落。アイフォーンの需要に対する懸念が高まっているが、
ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によると、アイフォーンXRの
日本での販売促進のため携帯電話業者に補助金を出す計画だと伝えた。
ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)は航空部品のロックウェル・コリ
ンズの買収を中国当局が条件付きで承認したことが材料視。
ナスダックも下落しているものの、序盤の下げを取り戻しプラス圏に浮上する
場面も見られている。アップル、テスラ、フェイスブック、ネットフリックス
が下落。一方、エヌビディア、AMDが上昇。
テスラが4日続落。「モデルS」と「モデルX」の中国での値下げを発表。
値下げ率は12%から26%。米国からの輸入時に中国が課している関税相当
分をテスラが吸収することに決めたと説明している。
eコマースのオーバーストックが大幅高。ウォールストリート・ジャーナル
(WSJ)が同社のバーンCEOのインタビューを伝えており、2月までに
リテール事業の身売りを検討していると述べた。同社はブロックチェーン事業
にも進出しており、そちらに経営資源を集中したいようだ。
なお、本日は現地時間午後1時(日本時間午前3時)までの短縮取引。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=461973
4.NY市場、原油先物1月限/金先物12月限 各結果(11/23)
NY原油先物1月限(WTI)
1バレル=50.42(-4.21 -7.71%)
NY原油は大幅反落。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が4.21ドル
安。その他の限月は4.21~1.32ドル安。年初来安値を再び塗り替えた。
供給過多を警戒した売りが続いている。世界的な景気減速による石油需要の下
振れが警戒されている。ユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI)が低下を続
けていることで不透明感が強まった。米中貿易戦争も引き続き警戒されている。
来月の石油輸出国機構(OPEC)総会に向けて減産が協議されているものの、
下げに歯止めがかからない。
時間外取引から1月限は軟調に推移。期近つなぎ足で年初来安値を更新した。
通常取引開始後も売りが止まらず、50.15ドルまで一段安となった。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=461984
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1223.20(-4.80 -0.39%)
金12月限は反落。ユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI)が低下を続けて
いることや原油安で世界的な景気減速見通しが強まり、逃避的なドル高に振れた
ことが重しとなった。安全資産として金を求める動きは強まっていない。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=461983
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