1/21週~は、円が一段と売られ、円高是正が進んだ1週間でした。
週初は、日銀金融政策決定会合で、インフレ2%が目標として日銀/政府
共同声明として出され、無期限の金融緩和策も材料出尽くしで、為替は
若干 円の買い戻しとなり、株式市場も調整かと思われました。
また、米アップルの決算を控えていたことも神経質にさせる要因で、その
アップルは、1~3月の業績見通しが慎重だった事を受け、発表後に急落。
アップルの急落が投資家心理を冷ます格好となり、24日の日経平均は、
一時10400円台まで下げたものの、西村内閣府副大臣の1ドル100円は
問題ないとの円安容認発言もあり、為替相場は、再び円安傾向が強まり、
株式市場も押し目買いの流れとなりました。
結局、日経平均は、1週間で13円上昇(↑0.12%)の10926円の大引け
となりました。
終値ベースで10900円台に乗せ、昨年来高値を更新しました。また、
週足は、11週連続で陽線を形成となりました。
1月最終週(1/28~2/1)の主なイベントと予定は、下記1.の通り。
週末の欧米市場が堅調の中、明日からの週は、国内も企業決算が本格化し、
昨年11/M以降の円安により、輸出企業の12年通期決算の上方修正期待
高まる格好です。
米国の経済指標である雇用統計など注目される中、そこそこの結果を提示
する可能性の中、円高是正がじわりと進めば、日経平均11000円台を射程に
収める格好です。
日経平均、1月最終週(1/28~2/1)のレンジは、10750円~11150円
程度を想定しています。
1.1月最終週(1/28~2/1)主なイベントと予定
1/28
日本 通常国会召集、安倍首相の表明演説
日本 1月末 配当、優待等 権利付最終売買日
日本 JSR、KDDI 各決算
米 12月耐久財受注
米 12月中古住宅販売成約指数
米 国債入札 2年債(350億ドル)
1/29
日本 2002年下半期、日銀議事録公表(インフレ目標断念か?)
日本 ヤクルト、エムスリー、信越化、ヤフー、富士フイルム、日電硝子
コマツ、芝浦製、小糸製、JR東海、東北電力 等 各決算
米 FOMC
米 11月S&Pケースシラー住宅価格
米 1月消費者信頼感指数
米 バレロ・エナジー 決算
米 国債入札 5年債(350億ドル)
印 インド中銀政策金利
1/30
日本 カルビー、一休、スタートトゥ、積水化、オリエンタルランド(OLC)
マンダム、日立建機、アドバンテスト、任天堂、三井住友、日本取引所
JR西日本、スカイマーク、NTTドコモ 等 各決算
米 1月ADP雇用者数
米 第4四半期GDP速報
米 FOMC政策金利
米 コーニング、D.R.ホートン、ファイザー、アマゾン
ブロードコム 各決算
米 国債入札 7年債(290億ドル)
NZ 政策金利
西 第4四半期スペインGDP速報
伊 モンティ伊首相、講演
1/31
日本 12月鉱工業生産
日本 12月自動車販売台数
日本 住友林、日製粉G、アコーディア、日本ハム、味の素、日清食HD
JT、野村不 、テルモ、第一三共、コニカミノルタ、資生堂、板硝子
TOTO、ガイシ、JFE、東芝 、NEC、TDK、京セラ 、村田製
日東電、川重、ホンダ、HOYA、リコー、みずほ、オリックス、野村
JR東日本、ヤマトHD、Jパワー、東京ガス、ソフトバンク 各決算
米 12月PCEデフレータ
米 新規失業保険申請件数(~1/26迄の週)
米 1月シカゴ購買部協会景気指数
米 国債償還 2年債(356億ドル)
米 国債償還 5年債(157億ドル)
独 11月失業者数/失業率
2/1
日本 12月有効求人倍率
日本 12月完全失業率
日本 12月家計調査
日本 1月新車販売台数
日本 ぐるなび、住友化、アステラス薬、田辺三菱、エーザイ、持田薬
神戸鋼、アサヒHD、ジェイテクト、パナソニック、シャープ
デンソー、アイシン精、三菱商、大和証G、NTTデータ 各決算
日本 NHKテレビ放送開始60年
米 1月雇用統計
米 1月ISM製造業景況指数
米 エクソンモービル 決算
中国 1月製造業PMI
EU 12月ユーロ圏失業率
2/3
中国 1月非製造業PMI
2.NY市場、為替/債券 各結果(1/25)
25日のNY市場では、円安とユーロ高の動きが維持されている。序盤に
ドル円は91.20レベルと2年7ヶ月ぶりの高値水準まで上昇。
ユーロ円も122.77レベルと2011年4月11日以来の高値水準まで買われた。
ユーロドルは一時1.3480レベルと2012年2月29日以来の高値水準まで
上昇。12月の米新築住宅販売件数が36.9万件と市場予想を下回ったことで
ポジション調整の動きを誘う場面もあったが、調整や利益確定売りの動きは
限定的に留まっている。その後、ユーロは対豪ドルや対スイスフランなど
一段と買われており、堅調地合いが続いていた。米株はプラス圏で推移して
おり、リスク選好ムードも円安・ユーロ高相場を下支えした。
一方、カナダドルは軟調だった。
12月のカナダ消費者物価指数が予想以上に低下したことが材料視されていた。
取引後半は週末を控えて全般に値動きが鈍り、調整の動きも浅く、模様眺め
ムードとなっていった。
この日は東京タイムに発表された日本のCPIが引き続きマイナスだった事で
デフレ対策が継続するとの見方が広がったうえ、ドイツなど海外からの政策
批判については、麻生財務相がデフレからの脱却が目的で、為替操作には
あたらない、と述べている。また、ロンドンタイムにはドイツIfo景況感が
上振れしたことに加えて、市中銀行がECBが実施した資金供給の返済を予想
以上の額で実施するとの報道も好感されて欧州株が上昇していた。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=173206
米国債利回り
2年債 0.272(+0.033)
10年債 1.945(+0.095)
30年債 3.130(+0.087)
期待インフレ率 2.517(-0.034)
*期待インフレ率は10年債で算出
25日のNY債券市場はリスク選好ムードのなかで全般に債券が売られ、利
回りが上昇した。ドイツIfo景況感指数が大幅に改善、ECBが市中銀行に供給
した資金の返済額が予想以上となったことで、欧州危機の後退・回復を印象
付けた。
米新築住宅販売の落ち込みへの反応は軽微だった。10年債利回りはロンドン
タイム序盤の1.86%からNY終盤には1.95%台まで上昇した。2-10年債スプ
レッドは167bp(前日161bp)と一段と拡大した。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=173210
3.NY株式市場、結果(1/25)
NY株式25日
ダウ平均 13895.98(+70.65 +0.51%)
S&P500 1502.96( +8.14 +0.54%)
ナスダック 3149.71(+19.33 +0.62%)
CME日経平均 11000 (大証終比:+70 +0.64%)
25日のNY株式市場、ダウ平均は70.65ドル高の13895.98ドル、ハイテク
中心のナスダック指数は19.33ポイント高の3149.71で取引を終了した。
全般にリスク選好ムードが広がる堅調な相場展開だった。ロンドンタイムに
発表されたドイツIfo景況感が強かったことや、市中銀行がECBの資金供給を
予想以上に返済できることが判明したことが好感されて欧州株が上昇した
地合いを受けたもの。
米新築住宅販売が予想を下回ったが、ムードに影響はみられなかった。週末を
控えて調整売りも懸念されたが、ダウ平均やS&P500指数が終盤に一段高と
なる強い相場付きだった。
個別では、決算が好調だったP&Gが4.02%高とアウトパフォーム。
一方、アップルは2.36%安と続落した。アップルは時価総額世界一の座を
エクソンに譲ったことが話題になっていた。
そのエクソンは0.42%高だった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=173209
4.NY市場、原油先物3月限/金先物2月限 各結果(1/25)
NY原油先物3月限(WTI)
1バレル=95.88(-0.07 -0.07%)
25日のNY原油先物3月限は0.07ドル安の95.88ドルで通常取引を終えた。
欧州危機が後退したとして欧州株が上昇、続くNY市場でも米株が堅調に推移
しており、リスク選好で原油相場には買い圧力が働いた。一方で、週末を
控えての利益確定売りも交錯。前日終値を中心に方向感に欠ける上下動を
繰り返した。
週間でも0.32ドル高と小動きで、前週までの高値水準が維持されている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=173200
NY金先物2月限(COMEX)
1オンス=1656.60(-13.30 -0.80%)
25日のNY金先物2月限は13.30ドル安の1656.60ドルで通常取引を終えた。
3日続落で、終値としては1月9日以来の安値水準だった。ユーロ建て換算での
金先物は8ヶ月ぶりの安値水準だった。欧州危機が後退したとの見方から欧州
株が買われ、安全資産としての金への需要が減退した。ECBは2011年12月の
初回LTROで供給した資金について278行が合計1372億ユーロを返済すると発表、
加えてドイツIfo景況感が予想以上に改善したことがユーロ買い・欧州株買い
を誘った。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=173196
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