9/24~の週は、戻り高値水準での膠着相場となりました。前週のFOMCでの
量的緩和縮小が延期されたNY株式市場。一旦は好感されたが、米金融政策に対し
不信感が燻り調整色を強め、弱含む展開となった。それと併せ、為替がドル/円で
やや円高シフトになり、アベノオリンミクス効果の中、上値を追いづらい展開に。
ただ、9/26の9月末配当権利落ち分の約80円を即日埋めただけでなく、大幅
上昇になり、先高感を保った週末にかけての膠着でした。
結局、日経平均は、1週間で17円上昇(↑0.12%)の14760円の大引けでした。
9月末~10月第1週(9/30~10/4)の主なイベントと予定は、下記1.の通り。
明日から名実共に10月相場に突入です。相場の振幅が大きくなる月なので、何とか
波乱を吸収して月足陽線引けとなる10月相場になってほしいところ。
国内の注目は、10/1に発表される消費増税の決定の可否と、それに伴う減税処置。
日銀短観の着地点が良ければ、安倍総裁も減税とセットで判断することでしょう。
また、海外では、米10/1のISM製造業景況指数、10/2のADP雇用統計や週末
10/4の雇用統計など注目されます。また、併せて米の財政協議の行方もポイント。
消費増税が決定されると、セットで出される設備投資減税や次なる成長戦略の施策に
注目が集まり、アベノミクス第4の矢がサプライズとなる施策なら、日経平均も上値
追いの展開もあります。
日経平均、10月第1週(9/30~10/4)の、レンジは14550円~15100円程度を
想定しています。
1.9月最終週(9/30~10/4)主なイベントと予定
9/30
日本 しまむら、ウエザーニュース、日本ERI等 決算
日本 8月鉱工業生産
日本 8月商業販売統計
日本 8月自動車生産台数
日本 8月住宅着工件数
中国 9月HSBC製造業PMI
EU 9月ユーロ圏消費者物価指数
世 IMF世界経済見通し
10/1
日本 安倍首相、消費税引き上げ判断・経済対策発表
日本 第3四半期日銀短観
日本 8月有効求人倍率
日本 8月完全失業率
日本 8月家計調査
日本 オプト(JQS→東証1部)
日本 東急不HD、株式移転による新規上場
日本 石原薬品→石原ケミカルなど、14社が社名変更
日本 良品計画、スギ薬局 各決算
日本 公的年金の給付水準1%引き下げ
日本 輸入小麦、4~5%程度値上げ
米 9月ISM製造業景況指数
米 9月自動車販売台数
米 FRBイエレン副議長 講演
中国 9月製造業PMI
中国 国慶節 上海市場 休場(~10/7)
豪 8月小売売上高
豪 中銀政策金利
独 9月雇用統計
伊 付加価値税引き上げ(21%→22%)
EU 8月ユーロ圏失業率
世 世銀総裁、講演
10/2
日本 イオンモールなど決算
米 9月ADP雇用統計
米 バーナンキFRB議長 講演
米 ボストン連銀総裁 講演
EU ユーロ圏生産者物価指数(8月)
EU ECB政策金利
EU ドラギECB総裁の記者会見
世 ラガルドIMF専務理事 講演
10/3
日本 日銀金融政策決定会合(~10/4)
日本 セブン&アイHD決算
米 新規失業保険申請件数(~9/27までの週)
米 8月製造業新規受注
米 9月ISM非製造業景況指数
米 パウエルFRB理事 講演
米 SF連銀総裁 講演
米 ダラス連銀総裁 講演
米 アトランタ連銀総裁 講演
中国 9月非製造業PMI
西 スペイン国債入札
EU 8月ユーロ圏小売売上高
世 ラガルドIMF専務理事、講演
10/4
日本 日銀金融政策決定会合
日本 黒田日銀総裁、記者会見
日本 バリューHR 新規上場
日本 投資の日
米 9月雇用統計
米 NY連銀総裁 講演
米 ミネアポリス連銀総裁 講演
米 スタインFRB理事 講演
中国 9月HSBC非製造業PMI
2.NY市場、為替/債券 各結果(9/27)
きょうのNY市場は再びドル売りが強まった。QE縮小開始に対する不透明感が
強まる中、米財政協議も妥協点が見出せず次第に市場の不安感も強まり出して
いる。景気への影響を懸念する向きも出始めているようだ。
米財政協議に関しては、下院がオバマ大統領の医療保険改革法(オバマケア)の
資金凍結を盛り込んだ12月15日までの暫定予算案を可決していたが、きょうは
上院がオバマケアの資金凍結を削除した11月15日までの暫定予算案を可決した。
それに対して下院が再度どう出るか焦点となるが、今度は10日間のみ資金を
手当てする暫定予算案が共和党内で浮上しているという。いずれにしろ、9月末の
期限に向けて非常に混沌として来ている。
最終的には決着すると楽観視していた市場も気掛かりになって来ている模様。
米株は下落し、米10年債利回りも意識されるポイントの2.60%まで下げる中、
ドル円は98円台前半まで値を落とした。大手米銀からの売り推奨も出ていた様だ。
一方、ユーロドルは買いが強まり一時1.3560近辺まで上昇し、FOMC直後の高値
水準に並んだが、さすがに売り圧力もあり1.35台前半に伸び悩んでいる。
一部でイタリアが今週中にも格下げされるのではとの噂が市場に流れていたが、
それについてイタリア当局は、格付け会社からは何の事前報告も受けていないと
述べ、イタリア国債の格付けがきょうにも引き下げられるとの市場の噂を否定。
ただ、イタリア政府が草案として10月に実施予定の付加価値税(VAT)増税を1月
まで延期すると伝わっており、財政再建後退となれば、噂が真実になる可能性は
十分に考えられる。
ドルも不安感に苛まれているが、ユーロも不安が絶えない状況である。その様な
中、ポンドはしっかりしており、ポンドドルは1.61台を回復し本日の高値圏も
維持した。
一方、豪ドルは来週の豪中銀理事会が控えていることもあり、対ドルでも軟調な
動きが続いた。金融政策は据え置きが濃厚となっているが、これまでも豪中銀は
豪ドル高に警戒感を示し続けてきており、豪ドル売りを誘発するような声明が出る
可能性も警戒される。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=197529
米国債利回り
2年債 0.332(-0.008)
10年債 2.625(-0.025)
30年債 3.685(-0.010)
期待インフレ率 2.182(-0.022)
*期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場、利回りは低下。QE縮小開始に対する不透明感が強まる中、
米財政協議も妥協点が見出せず次第に市場の不安感も強まり出している。
景気への影響を懸念する向きも出始めているようだ。
10年債利回りは意識されるポイントの2.60%、30年債は3.66%まで一時低下した。
2-10年債の利回り格差は229(前日+230)。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=197528
3.NY株式市場 結果(9/27)
NY株式27日
ダウ平均 15258.24( -70.06 -0.46%)
S&P500 1691.75( -6.92 -0.41%)
ナスダック 3781.59( -5.83 -0.15%)
CME日経平均 14710 (大証比:-30 -0.20%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均は反落。米財政協議に妥協点が見出せない中、
次第に市場の不安感も強まり出している。景気への影響を懸念する向きも出始め
ているようだ。
ダウ平均は一時116ドル安と15210ドル付近まで値を落とし、100日線の水準を
一時下回っていた。
ダウ採用銘柄ではシスコやインテルが下落。ベライゾンやIBMといった通信、
ハイテク関連が軟調に推移。一方、ナイキが前日発表した決算を受けて上昇が目
立っている。
JCペニーが商いを伴って大幅安。8400万株の公募増資を発表しており希薄化が
嫌気されている。資金不足の恐れが指摘されており、このところ大きく下落していた。
ナスダックも下落。クアルコム、インテル、ブロードコムといった半導体関連の下げが
目立つ。
ヘルスケア関連のサーナーが大幅高。同業のインターマウンテンとの戦略的提携
発表が好感。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=197527
4.NY市場、原油先物11月限/金先物12月限 各結果(9/27)
NY原油先物11月限(WTI)
1バレル=102.87(-0.16 -0.16%)
きょうのNY原油先物相場は小幅に反落。きょうは上へ往って来いの展開となって
いる。序盤は為替市場でドル安の動きもあり、原油は買いが先行した。
ただ、米財政協議が妥協点を見出せず難航する中、次第に戻り売りに押され、結局、
小幅に反落している。
11月限は103.70近辺まで上昇したものの、結局、102ドル台に戻しており、戻り売り
圧力の強さも伺える展開。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=197518
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1339.20(+15.10 +1.14%)
きょうのNY金先物相場は反発。為替市場でドル安が進んでいることや、米財政協議
も難航する中、逃避的な買いが金に入った。
12月限は一時1345ドル付近まで上昇し、75日線の水準は維持されている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=197519
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