11/15の週は、米金融緩和後退観測も出始め、一方的なドル安/円高の巻き
戻しが若干進みました。この為替の円安の動きが、日本株の追い風で、輸出株
などの買戻しとなり、日経平均を押し上げ、11/18に5ヶ月ぶり1万円の大台を
回復し、週末も大台を維持しました。
為替相場の潮目の変化が、投資マインドを大幅に改善させた格好です。
結局、日経平均は、1週間で297円上昇(↑約3%)し、10022円の大引けと
なりました。
11月第4週(11/22~11/26)の主なイベントと予定は下記1.の通りです。
明日からの週は、国内は11/23勤労感謝の日の休場や11/25米サンクス
ギビングディで短縮取引と、為替動向を見ながらの取引になりそうです。
米経済指標の発表が少しあるが、関心は11/26ブラック・フライデー以降の
クリスマス商戦の動きに注目が集まりそうです。
日本株は、為替の円高一服で、放置されていた低PER、低PBRの輸出株など、
見直され始めており、日本株出遅れ論がにわかに台頭した格好で、バリュー株を
買っていく動きも出ているようです。
11月第4週(11/22~11/26)の日経平均レンジは、9900円~10250円
程度を想定しています。
1.11月第4週(11/22~11/26)
11/22
日本 10月全国スーパーマーケット売上高
日本 10月全国コンビニエンスストア売上高
日本 ユニバース、ダイドードリンコ決算発表
米 10月シカゴ連銀全米活動指数
米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
米 国債入札 2年債(350億ドル)
米 ヒューレット・パッカード 決算
11/23
日本 休場(勤労感謝の日)
米 第3四半期GDP改定値
米 10月中古住宅販売件数
米 FOMC議事録(11/2、3開催分)
米 国債入札 5年債(350億ドル)
米 メドトロニック 決算
加 10月消費者物価指数
加 9月小売売上高
独 第3四半期GDP確報値
独 12月GFK消費者信頼感調査
独 11月製造業PMI速報値
独 11月非製造業PMI速報値
EU 11月ユーロ圏製造業PMI速報値
EU 11月ユーロ圏非製造業PMI速報値
11/24
日本 年末ジャンボ宝くじ発売開始
米 10月耐久財受注
米 10月個人所得・支出
米 10月PCEデフレータ
米 新規失業保険申請件数(11/20迄の週)
米 11月ミシガン大学消費者信頼感指数
米 10月新築住宅販売件数
米 国債入札 7年債(290億ドル)
米 ティファニー 決算
独 11月Ifo景況感指数
英 第3四半期GDP改定値
EU 9月製造業新規受注
11/25
日本 10月通関ベース貿易収支
日本 気象庁3ヶ月予報(12月~2月)
日本 11月権利付最終売買日
米 休場(サンクス・ギビングデー)
11/26
日本 10月全国消費者物価指数
米 ブラックフライデー(米年末商戦スタート)
米 株、債券、商品(短縮取引)
独 11月消費者物価指数
独 11月調和消費者物価指数
2.NY市場 為替/債券 各結果(11/19)
ドル円は83円台半ばでの推移が続き、本日も底堅い展開となった。11月に入って
80円を割り込むことなく、リバウンドの動きが続いている。
介入後の9月20日高値~11月1日安値までの下降波のフィボナッチ50%戻しの
水準もクリアしてきており、次なる関門は同フィボナッチ61.8%戻しの水準である
83.80付近。
しかし、それを目前にやや上値が重くなってきている雰囲気も出ている。21日線
からの上方乖離も拡大しており、やや冷水が欲しい位置に来ていることも確か。
ただ、例え調整があったとしても10日線が控える82円台後半がサポートされる
ようであれば、節目の85円も期待されるが。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=91019
19日のNY市場、前半はドル買いが優勢となったものの、後半は戻している。
主要なイベントもなく手掛かり材料に乏しい中、中国が金融機関に対する預金
準備率を引き上げたことで、中国の利上げへの警戒感が更に高まった。
商品や株式市場が軟調に始まる中、為替市場はドル買いが優勢となった。
ただ、来週の感謝祭ウィークを控え、先週から見られているリスク資産回避の
雰囲気も一服してきているようで、後半は株価も商品も下げ渋ったことから、
ドルは戻している。
ユーロドルは一時1.36台前半まで下落する場面が見られたものの、1.36台後半
に戻す動き。一方、ドル円はクロス円の買い戻しにサポートされ、後半も83円台
半ばで底堅く推移した。
バーナンキFRB議長のドイツの講演では、追加緩和の正当性と、ドル安の主因は
追加緩和ではないとの主張をした。事前に伝わっていたこの内容がドル売りを
優勢にさせていた面もあったが、ある程度予想されていた内容であり、これで
もって積極的なドル売りを再度仕掛けて行こうとの動きも小さかったようだ。
また、アイルランド問題については具体的進展は無かったものの、市場は来週
にもEUとIMFの支援策が発表され、アイルランドも受け入れるとの期待感が高い。
その一方で、短期的にはアイルランド救済を好感した展開も見られるだろうが、
逆に次の要救済国探しに繋がって行くのではとの警戒感も出ている。具体的に
ポルトガルなどが上がっている様だが、欧州債務問題の火種は簡単には消えて
くれそうには無いようだ。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=91018
米国債利回り
2年債 0.505(+0.009)
10年債 2.873(-0.022)
30年債 4.238(-0.043)
期待インフレ率 2.135(+0.022)
*期待インフレ率は10年債で算出
19日NY債券市場、主要な米経済指標の発表がなく手掛かりに乏しい中、来週の
国債入札を控えて需給悪化に対する懸念が高まり、短期ゾーンは軟調に推移し
利回りは上昇。一方、長期ゾーンはFRBが2028年8月から2040年11月間に償還を
迎える超長期債を購入したことから、底堅く推移し、利回りは低下した。
10年債は2.85%台まで一時低下。一方、2年債は0.5%台を回復している。
2-10年債の利回り格差は+236(前日240)は縮小。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=91016
3.NY株式市場 結果(11/19)
NY株式
ダウ平均 11203.55(+22.32 +0.20%)
S&P500 1199.73( +3.04 +0.25%)
ナスダック 2518.12 ( +3.72 +0.15%)
CME日経平均 10110 (大証比:+60 +0.60%)
出来高(億株)
NYSE 11.02
ナスダック 18.71
19日のNY株式市場は横ばい。中国が金融機関に対する預金準備率を引き
上げたことで、中国の利上げへの警戒感が更に高まった。商品市場も軟調に
推移する中、売りが先行し、ダウ平均は一時61ドル安まで下落する場面が
見られた。
ダウ採用銘柄では、JPモルガンやバンカメといった金融株が軟調。ボーイング、
クラフト、ディズニーも下落している。アルコアやエクソン・モービルといった商品
関連も冴えない動き。
前日再上場したGMは反落。セールスフォースが大幅高。好調な決算が好感
されている。
ナスダックも横ばい。ハイテク株はまちまちの動き。
デルやマーベルテクノロジーは決算を好感し上昇。家庭用の税務・会計ソフト
制作のインチュイトが大幅下落。業績見通しが予想を下回り嫌気された。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=91015
4.NY市場、原油先物12月限、金先物12月限 各結果(11/19)
NY原油先物12月限(WTI)
1バレル=81.51(-0.34 -0.42%)
19日のNY原油先物相は反落。中国が金融機関に対する預金準備率の引き
上げを発表したことで、利上げへの警戒感が高まった。
12月限は一時80ドル台に再び下落する場面も見られたが、NY株式市場が底堅く
推移したこともあり、後半は下げ渋っている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=91008
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1352.30(-0.70 -0.05%)
19日のNY金先物相場は小反落。中国が金融機関に対する預金準備率の引き
上げを発表したことで、利上げへの警戒感が高まった。金は売り優勢で始まった
が、NY株式市場が底堅く推移した事もあり、後半は下げ渋っている。
ただ、本日も25日移動平均に上値を拒まれた格好となっており、依然として下
向きの動きは続いている。http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=91007
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