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11月第4週の日経平均は、続落した。米中通商協議や香港をめぐる米中の動きに
神経質に反応した。米議会で香港人権法案が可決した。トランプ米大統領は拒否権
を発動するための議会の十分な賛同を得れらない情勢とあって、中国からの反発が
強まり、米中貿易協議の進展に水を注すのではとの懸念から、円高傾向もあり相場
の重しとなった。
ただ、個別で中・小型株でバリュー株の見直しも見られ、年末高へも彷彿させ実質
師走相場となる来週へ反発が期待されます。
結局、日経平均は、週間で190円下落(↓0.82%)の23112円でした。
さて、11月最終週(11/25~11/30)の主なイベントと予定は下記の通り。
週末NY株式市場は、上昇した。米中両国が貿易交渉の合意が進んでいるとの発言が
あり安心感が広がった格好でした。
週明けの東京市場、上昇からのスタートが期待できそうです。
主な経済指標は、国内で11/28黒田日銀総裁の講演があります。また週末には
日本版雇用統計の発表があります。
海外は、米で11/25にパウエルFRB議長の講演、11/26に10月新築住宅
販売件数、S&Pケースシラー住宅価格指数、10/27に9月個人所得/個人支出
第3四半期GDP改定値、9月耐久財受注、中古住宅販売制約指数、ベージュブック
があります。
香港情勢が気がかりですが、週明けには、香港選挙結果の大勢が判明し、民主派が
優勢の様で、どこまで票を伸ばすか注目です。
また、米は10/28感謝祭のためNY市場は休場の中、クリスマス商戦突入と、
ブラックフライデーに向かいます。経済の勢いありだと、東京市場も師走ラリーへ
期待も出てきます。
日経平均、11月最終週(11/25~11/29)は、22900円~23700円
程度を想定しています。
1.11月最終週(11/25~11/30)主なイベントと予定
11/25
日本 国際通貨基金(IMF)が対日4条協議(経済審査)で記者会見
米 パウエルFRB議長、講演
米 国債入札 2年債(400億ドル)
独 11月IFO企業景況感指数
11/26
日本 企業向けサービス価格指数
日本 DyDo 決算
米 10月新築住宅販売件数
米 9月S&Pケースシラー住宅価格指数
米 消費者信頼感指数
米 国債入札 5年債(410億ドル)
香港 アリババ、香港市場に上場
11/27
日本 プラネット、タカショー 各決算
米 9月個人所得/個人支出
米 第3四半期GDP改定値
米 9月耐久財受注
米 9月中古住宅販売制約指数
米 地区連銀経済報告(ベージュブック)
米 国債入札 7年債(320億ドル)
中国 10月工業利益
11/28
日本 黒田日銀総裁、講演
日本 10月小売売上高
日本 ギグワークス、菱洋エレ 各決算
米 株式・債券市場は休場(感謝祭祝日)
独 10月消費者物価指数
11/29
日本 10月有効求人倍率
日本 10月完全失業率
日本 10月消費者物価
日本 10月鉱工業生産速報
日本 トリケミカル、ウチダエスコ、アクセス、内田洋行 各決算
米 株式・債券市場は短縮取引(感謝祭翌日のため)
印 第3四半期GDP
独 11月ドイツ失業率
EU 10月ユーロ圏失業率
11/30
米 国債償還 2年債(274億ドル)
5年債(350億ドル)
7年債(290億ドル)
中国 11月製造業PMI
EU トゥスクEU大統領、任期終了
2.NY市場、為替/債券 各結果(11/22)
NY時間の終盤になってドル円は108.65円近辺での振幅が継続。ロンドン
時間には108.50円を割り込む場面も見られたが、サポートされている。
ドル円は米国債にらみの動きも見られており、ロンドン時間に発表になったユーロ
圏や英国の景況感指標が弱い内容となったことで、欧州債や英国債利回りの低下と
共に米国債利回りも下げたことから、ドル円が圧迫されたものと思われる。
ユーロドルは売りが優勢で1.10ドル台前半に下落。この日発表になったユーロ
圏PMIがユーロ売りを誘発したようだ。製造業のPMIは下げ止まりを示してい
たものの、今度はサービス業が弱かったことが失望的感を強めた模様。
また、この日発表の英PMIが弱い内容となり、ポンドに連れ安した面もあった様だ。
きょうはラガルドECB総裁の講演が伝わっていた。新たなポリシー・ミックスが
必要としており、財政政策を組み合わせることでECBの目標達成が早まるだろう
といった趣旨の内容だった。ドイツを始めとした加盟国の政府をラガルド総裁が説得
できるかが鍵となりそうだが、少なくともいまのところは、ドイツ政府は財政刺激策
の拡大には消極的な姿勢を示している。
ポンドは売りが目立ち、ポンドドルは1.28ドル台前半まで下落。きょうの下げで
21日線を完全に下回って来ており、来週以降の動きが警戒される。この日発表の
11月の英PMIが弱い内容となったことで先行き不透明感が強まっている模様。
総合PMIは48.3と2016年7月以来の低水準に低下した。
発表元のIHSマークイットによると、EU離脱を巡る不透明感が影響したとしており、
12月12日の総選挙が決まったことも先行き不透感を強めたという。同社によると、
今回のPMIは10-12月期の英GDPが前期比マイナス0.2%になることを示唆
しているとし、市場では利下げ期待が高まっているようだ。
https://fx.minkabu.jp/news/124764
米国債利回り
2年債 1.626(+0.021)
10年債 1.771(-0.002)
30年債 2.220(-0.011)
期待インフレ率 1.634(-0.003)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場で10年債利回りは横ばい。序盤はこの日発表のユーロ圏や
英国のPMIが弱い内容だったことで、欧州債や英国債の利回りの下げに米国債
も連動し、利回りは下げて始まった。しかし、きょうの市場は米中貿易協議への
不安感が後退しており、米株も買い戻されたことから、10年債利回りは序盤の
下げをほぼ解消している。
10年債利回りは1.74%まで低下していたが、1.77%付近まで戻している。
政策金利に敏感な2年債も1.58%台から1.63%付近まで一時上昇。
ただ、2-10年債の利回り格差は+15(前営業日+17)とフラット化は進んだ。
https://fx.minkabu.jp/news/124768
3.NY株式市場 結果(11/22)
NY株式22日
ダウ平均 27875.62(+109.33 +0.39%)
S&P500 3110.29( +6.75 +0.22%)
ナスダック 8519.89( +13.68 +0.16%)
CME日経平均 23175 (大証比:+45 +0.19%)
今日のNY株式市場でダウ平均は反発。米中貿易協議に市場が神経質になる中、
トランプ大統領からの「合意に近づいている」といった発言や、中国側も合意に
向けて取り組んでいる点を強調しており、市場にはひとまず安心感が広がった。
ただ、市場からは年内の合意は難しく、来年にずれ込むとの声も出ている。ただ、
12月15日に予定している中国製品への追加関税は延期されるとも見られてる
ようだ。
きのう、中国が更なる交渉のためにムニューシン米財務長官とライトハイザーUSTR
代表を北京に招待したとの報道が流れていたが、米国側が招待を受け入れたかどうか
不明。中国側が知的財産権の保護や技術移転の強要、農産物の購入などの問題ついて
約束しない限り訪中には消極的とも伝わっている。
著名投資家のダリオ氏が2020年3月までに世界の株式市場の下落を見込んだポジ
ションを10億ドル超作ったとの報道が流れていたが、特に市場は気にしていない様だ。
ダウ採用銘柄ではジョンソン&ジョンソンやファイザーが上昇したほか、JPモルガン、
ゴールドマン、3M、ナイキも買われた。一方、インテル、シスコシステムズ、アップル、
ウォルマートが軟調。
ナスダックも反発。テスラの下落が目立ったほか、AMD、ネットフリックス、アルファ
ベットが軟調。
テスラは待望の新型電動ピックアップトラック「サイバートラック」を発表した。ただ、
デザインが奇抜過ぎるとして、市場の評判は今ひとつのようだ。
百貨店のノードストロームが大幅高。8-10月期決算を発表しており、1株利益、
売上高とも予想を上回った。通期の利益見通しも若干上方修正され予想も上回っている。
ギャップが上昇。創業家一族のフィッシャー暫定CEOが、うまく機能していない部分
を積極的に見直すと説明するとともに、「オールドネイビー」のスピンオフ計画は維持
すると表明した。
ウェブデータ解析用ソフトウエア開発のスプランクが大幅高。8-10月期決算を発表
しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。
スポーツ用品小売販売のフットロッカーが下落。8-10月期決算は好調だったものの、
通期見通しを下方修正したほか、今後は通期見通しのみで、四半期の見通しは公表しな
いと述べたことが嫌気されている。
https://fx.minkabu.jp/news/124766
4.NY市場、原油先物1月限/金先物2月限 各結果(11/22)
NY原油先物1月限(WTI)
1バレル=57.77(-0.81 -1.38%)
NY原油は反落。石油輸出国機構(OPEC)の減産延長の可能性や、米中の通商協議に
対する懸念が後退したことを受けて堅調となった。ただ米大統領は通商協議は順調に
進んでいるが、最終的な取りまとめを望むかどうかはまだ判断していないと述べて
おり、第1段階の合意は来年にずれ込むとの見方から、利食い売りが出て上げ一服と
なった。
NY金先物2月限(COMEX)
1オンス=1470.50(変わらず)
金2月限は変わらず。時間外取引では、米中の通商協議に対する懸念が後退したが、
ドル安などを受けて押し目を買われて堅調となった。日中取引で、ユーロ圏や英国
の購買担当者景気指数(PMI)が悪化し、ドル高に振れたことや、米大統領が米中の
通商協議は順調に進んでいると述べたことなどを受けて戻りを売られた。
https://fx.minkabu.jp/news/124762
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