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4/19~を振り返ると、4つの懸念事項により、日本の投資/株式市場の調整を
促した1週間となりました。
4つの懸念とは、
1)SECによるGS提訴に関わる金融懸念
2)アイスランド火山噴火によるEU域内の空港閉鎖による経済懸念
3)中国人民元切り上げによる、円高懸念
4)ギリシャ財政問題によるユーロ安/円高懸念 などでした。
一方、NY市場は、上記1)、2)の懸念はあるものの、住宅関連指標の改善や
発表される企業業績の好決算に支えられ、底堅い展開となり、週末調整するとの
思惑を払拭、1年7ヶ月ぶりの高値水準となりました。
結局、日経平均は1週間で187円(↓1.7%)下落の10914円の大引けと
なりました。
週末、ギリシャ財政問題にEUとIMFが、緊急支援することで合意しました。
また、G20で、世界経済の回復が予想以上に進んでいる認識も、経済指標の
改善や企業業績の決算発表で上方修正に現れており、回復を読み取れます。
そして、米住宅指標が予想外に強くなり、市場のリスク許容度が上昇し、為替が
大きく円安に動き始めました。
ドル/円は94円辺りに、ユーロ/円は125円台中ごろと株式市場を支援する
材料になりそうです。
4/26~週の主なイベントと予定は、下記1.の通り。
注目は、4/27~4/28のFOMCや4/30の日銀金融政策決定会合。
日米とも現状維持路線だが、前向きなコメントが出れば、サプライズに。
今週は、日本でも企業業績の発表が本格化し、業績開示と共に、安く放置されて
いた個別銘柄で、動意づくものが多くありそうです。
週初は、NY市場の続伸や為替の円安をバックに、反発して始まり、週央で一服、
週末の4/30は、GW連休前でも、大きく売り込む様な 相場とならない展開を
想定しています。
ドル/円で93円台を維持すれば、企業の好業績で上値試しの展開もありそうです。
注意点は、SECによるGS訴追問題やギリシャ財政問題の再燃だろう。
4月最終週(4/26~4/30)日経平均レンジは、10850円~11350円程度を
想定しています。
1.4月最終週(4/26~4/30)主なイベントと予定
4/26
日本 キッコマン、カゴメ、JSR、花王、日立ビジネス、高純度化
日立建機、電産サーボ、日電産、SMK、電産サンキョ、日立ハイテク
松井証、KABU.C、シマノ、キヤノン、ニッセンHD
米 トリシェECB総裁 講演(NY)
米 5年物価連動債(TIPS) 110億ドル入札
豪 第1四半期生産者物価指数
米 キャタピラー、テキサス・インスツルメンツ 各決算
4/27
日本 スタートトゥ、イビデン、積水化、日立化、ヤフー、島精機
日本電気硝子、コマツ、オムロン、シャープ、アドバンテスト、京セラ、
パナ電工、川重、日野自、三菱自、ダイハツ、マツダ、リコー、コメリ、
SBI、JR東、郵船、商船三井、川崎汽船、
米 4月CB消費者信頼感指数
米 2月ケース・シラー住宅価格
米 FOMC(~4/28)
米 2年債 440億ドル入札
米 トリシェECB総裁 講演
米 3M、フォード、デュポン、ニューモント・マイニング、
コカ・コーラ、バレロ・エナジー、USスチール 各決算
独 ドイツ銀行
4/28
日本 日・EU首脳会議
日本 JT、ニフティ、Dハーツ、日本紙、カネカ、資生堂、出光興産、
新日鉄、神戸鋼、東芝テック、高岳製、三菱重工、トヨタ車、ホンダ、
野村、みずほ証、JR西、JR東海、NTTドコモ、関西電、日本ケン
ソフトバンク、サイバーA、昭和電工、グリー、協和キリン、タムロン
米 FOMC
米 5年債 420億ドル入札
豪 第1四半期消費者物価指数
EU シュタルクECB専務理事 講演
EU トゥンペル・グゲレルECB専務理事 講演
EU メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁 会見
米 コムキャスト、スプリント・ネクステル 各決算
4/29
日本 休場(昭和の日)
米 7年債 320億ドル入札
NZ 中銀政策金利発表
NZ 3月貿易収支
EU トリシェECB総裁 講演(ミュンヘン)
米 エクソンモービル、P&G、コノコ・フィリップス、セルジーン
CMEグループ、モトローラ、ハートフォード 各決算
スペ サンタンデール銀行
4/30
日本 ユニペット、DeNA、双日、信越化、富士フィ、住生活G、栗田工
三菱電、富士通、エプソン、TDK、住商、ユニチャーム、大和証券G、
三井不、三菱地、ANA、東電、Jパワー、ベネッセHD、サッポロ、
アサヒ、昭和シェル
日本 日銀金融政策決定会合、金利発表
日本 経済・物価情勢の展望
日本 白川日銀総裁 会見
日本 失業率、有効求人倍率
日本 家計調査、消費者物価(総務省)
日本 3月鉱工業生産(経産省)
日本 3月住宅着工件数(国交省)
日本 消費者物価指数
日本 日銀による銀行保有株の買い取り制度、終了
日本 上場株式のカラ売りに対する規制と上場企業の自社株買いに対する
緩和措置の適用期間、終了
米 第1四半期GDP
米 4月シカゴ購買部協会景気指数
米 2年債 327億ドル 償還
加 2月GDP
EU ユーロ圏消費者物価指数
EU ユーロ圏失業率
米 シェブロン、D.R.ホートン 各決算
英 バークレイズ
2.NY市場、為替/債券 各結果(4/23)
ドル円はきょうの上昇で、93.50/60水準にあったレジスタンスを突破し、年初来
高値である94.80、そして大きな節目である95.00を視野に入れている。
3月以降堅調な動きをしているドル円だが、この動きに日本の機関投資家も
期待感を回復させているようだ。きょうは日本生命の今年度の資産運用計画が
伝わっていたが、1兆円を見込む増加資金の大半は国債、事業債、ABS(資産
担保証券)など国内債券に振り向ける計画だが、円高局面があれば為替ヘッジ
なしのオープン外債にも機動的に投資する方向だという。
既に運用計画が伝わっている他の大手生保もオープン外債については、増加、
もしくは現状維持のスタンスを示している。
これまで、為替リスクを嫌い、オープンでの外債投資は減少の方向だったが、
このところのドル円の戻りに、日本の機関投資家の為替に対するリスク許容度も
上昇しているのかもしれない。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=69449
23日のNY市場、円売り、ドル売りの動きとなった。ギリシャがEUとIMFに
支援を要請し、それをドイツをはじめとしたEUが受け入れる方向を示したことで、
市場のリスク許容度が上昇していた。また、3月の米新築住宅販売が予想外に
強かったこともサポート。
ロンドン時間からの流れを引き継ぎ、ユーロ円は一時126円台に上昇。ポンド円や
カナダ円といった他のクロス円も上昇している。
また、ドル円は94円台を回復。リスク許容度上昇に伴う円売りの他に、一部報道が
FRB筋の話として、少なくとも6人のFOMCメンバーが、近い将来の住宅ローン担保
証券(MBS)などの資産売却を支持していると伝えたこともフォローとなった。
一方、ユーロドルは1.34近辺まで一時上昇。ヘッジファンドなどの買戻しも観測
されていた。ただ、ユーロ売りを仕掛けている投機筋が、今回のことで、完全に
ユーロ圏のソブリンリスク問題から手を引くとは思えず、引き続きユーロは警戒が
必要。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=69447
米国債利回り
2年債 1.066(+0.041)
10年債 3.813(+0.041)
30年債 4.663(+0.026)
23日のNY債券市場で利回りは上昇。ギリシャがEUとIMFに支援を要請し、それを
ドイツをはじめとしたEUが受け入れる方向を示したことで、市場のリスク許容度が
向上した。
また、3月の米新築住宅販売が予想外に強かったこともサポート。
また、一部報道がFRB筋話として、少なくとも6人のFOMCメンバーが、近い将来の
住宅ローン担保証券(MBS)などの資産売却を支持していると伝えた。このことも
早期利上げ期待から利回りを押し上げている
2年債は1.07%台、10年債は3.82%台まで一時上昇。
2-10年債の利回り格差は+274(前日+274)と変わらず。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=69446
3.NY株式市場結果(4/23)
NY株式
ダウ平均 11204.28(+69.99 +0.63%)
S&P500 1217.28 ( +8.61 +0.71%)
ナスダック 2530.15 (+11.08 +0.44%)
CME日経平均 11040 (大証比:+90 +0.82%)
出来高(億株)
NYSE 12.07
ナスダック 24.92
23日のNY株式市場でダウ平均は続伸。ギリシャがEUとIMFに支援を要請し、
それをドイツをはじめとしたEUが受け入れる方向を示したことで、市場の
リスク許容度が向上した。また、3月の米新築住宅販売が予想外に強かったこと
もサポート。
前半は上値での利益確定売りも強く、上値も重い展開となったが、前日同様に
後半にかけ底堅い展開が見られ、じり高の展開となった。
ダウ採用銘柄ではメルク、ファイザーが反発している。このところ薬品メーカー
が医療保険改革による影響で業績見通しを下方修正しているが、メルクは、
今日その影響について発表。第1四半期は3500万ドルの営業収益減少と通年
では1.7億ドルの減少となるだろうと述べた。この発表が逆に不透明感を払拭した
ようだ。また、好決算を発表したアメックスが上昇。原油が大幅に反発した事で
シェブロンやエクソンモ-ビルも揃って上昇。シュルンベルジェの決算見通しも
石油関連株をフォロー。
ナスダックも上昇。決算を発表したマイクロソフトやアマゾンは下落したものの、
このところ下落が続いていたバイオ関連が買い戻されている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=69443
4.NY市場、原油先物6月限、金先物6月限 各結果(4/23)
NY原油先物6月限(WTI)
1バレル=85.12(+1.42 +1.70%)
23日のNY原油先物相は大幅続伸。ギリシャがEUとIMFに支援を要請し、それを
ドイツをはじめとしたEUが受け入れる方向を示した事で、市場のリスク許容度が
向上した。
また、3月の米新築住宅販売が予想外に強かったこともサポート。
6月限は5日ぶりに85ドル台を回復している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=69439
NY金先物6月限(COMEX)
1オンス=1153.70(+10.80 +0.94%)
23日のNY金先物相場は反発。ギリシャがEUとIMFに支援を要請し、ドイツを
はじめとしたEUが受け入れる方向を示したことで、市場のリスク許容度が向上。
また、3月の米新築住宅販売が予想外に強かったこともサポート。為替市場で
ユーロドルが反発したこともサポートした。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=69440
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