4/20~週の日経平均は、底堅い展開から週後半にかけ上昇。大台2万円
に到達し、週末も維持しました。
週初は、ギリシャ債務問題の懸念で下押す場面も、中盤の中国金融緩和を
好感し上げると、欧米市場も呼応。月末の日銀金融政策決定会合に対する
期待から15年ぶりの大台を回復し、上値を試す展開になりました。さすがに
週末は、上昇ピッチの急展開を警戒し下げたものの大台をキープしました。
結局、日経平均は、1週間で367円上昇(↑1.87%)20020円の大引け。
さて、4月最終週(4/27~5/1)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
週末NY市場が底堅い終了。日経平均は、為替の円高影響も限定的な底堅い
スタートを想定しています。
明日から、企業決算の発表もたけなわで、主要企業が連日登場します。4/29
祝日やGW前ということもあり、短期取引も想定されるため、寄りでの買いは
注意が必要になりそうです。
経済指標の注目は、国内で4/30の日銀金融政策決定会合を受けての政策で
現状維持がコンセンサスですが、黒田総裁のリップサービスに注目。また月替り
5/1は、日本版雇用統計や消費者物価の発表。
海外で、米で4/29に第1四半期GDPとFOMC。EUで4/30に失業率、消費者
物価。中国で5/1の製造業PMIなど注目されそう。
国内決算で、低ROE銘柄の上方修正がでるようだと、見直し買いなど入り易い
地合も想定されます。
ポイントは、日銀金融政策決定会合後の外資の動きで、相場展開は、上か下へと
動くことも予想されますが、下値は、限定的と捉えたい。
日経平均、4月最終週(4/27~5/1)レンジは、19800円~20300円
程度を想定しています。
1.4月最終週(4/27~5/1)主なイベントと予定
4/27
日本 安倍首相、講演
日本 ファナック、コマツ、東エレク、京セラ、大ガス、キヤノン 各決算
米 アップル、BYD 決算
米 国債入札 2年債(260億ドル)
4/28
日本 日米首脳会談
日本 3月商業販売統計
日本 ジグソー、Gunosy、リンクバル 各新規上場
日本 OLC、パナソニック、ホンダ、NEC、ガンホー、JPX 各決算
米 FOMC(~4/29)
米 4月カンファレンスボード消費者信頼感指数
米 2月S&Pケースシラー住宅価格
米 ファイザー、メルク、フォード、UPS、アフラック、コーチ
USスチール、AKスチール 各決算
米 国債入札 5年債(350億ドル)
英 第1四半期GDP速報
西 サンタンデール銀行 決算
4/29
日本 休場(昭和の日 祝日)
日本 安倍首相、演説(米 上下院 両院)
米 FOMC(政策金利発表)
米 第1四半期GDP速報
米 3月中古住宅販売成約指数
米 タイムワーナー、グッドイヤー、マスターカード、ツイッター 各決算
米 国債入札 7年債(290億ドル)
独 4月消費者物価指数速報
独 ドイツ銀行、ドイツ証券取引所 各決算
英 バークレイズ 決算
4/30
日本 日銀金融政策決定会合
日本 黒田日銀総裁、記者会見
日本 日銀展望リポート公表
日本 3月鉱工業生産
日本 4、5月製造業予測調査
日本 テラスカイ、デザインワン・ジャパン新規上場
日本 アサヒ、キリン、JT、富士フィルム、野村、JAL、郵船 各決算
米 3月個人所得/個人支出
米 3月PCEコアデフレータ
米 新規失業保険申請件数(~3/25までの週)
米 タルーロFRB理事、講演
米 エクソンモービル、コノコ・フィリップス、AIG、セルジーン
エイボン 各決算
米 国債償還 2年債(349億ドル)
5年債(428億ドル)
NZ 中銀政策金利
独 4月失業率/失業者数
英 ロイヤルバンクスコットランドG 決算
仏 BNPパリバ 決算
西 第1四半期スペインGDP速報
EU 3月ユーロ圏失業率
EU 4月ユーロ圏消費者物価指数
EU ECB経済報告
5/1
日本 3月完全失業率
日本 3月有効求人倍率
日本 3月消費者物価指数
日本 4月新車販売台数
日本 伊藤忠、住友商事、サントリーBF、ヤフー 各決算
日本 総務省、携帯電話のSIMロック解除の義務化
日本 改正会社法施行
日本 メーデー
米 4月自動車販売統計
米 4月ISM製造業景況指数
米 4月ミシガン大学消費者信頼感
米 シェブロン、ギリアド・サイエンシズ、CVSヘルス 各決算
米 クリーブランド連銀総裁 講演
米 サンフランシスコ連銀総裁 講演
中国 休場(レーバーディ祝日)
中国 4月製造業PMI
中国 預金保険制度開始
香港 休場(レーバーディ祝日)
英 ロイズ・バンキングG 決算
EU 休場(レイバーデー祝日)
2.NY市場、為替/債券 各結果(4/24)
今日のNY市場はドル売りが優勢となっており、ドル円は118円台に値を落と
している。この日発表になった3月の米耐久財受注が弱い内容となったことが、
ドル売りを誘っている。
米耐久財受注については、予想を下回った他、変動の激しい輸送機器を除いた
コアは予想外の減少となった。
この結果を受けて来週発表の第1四半期の米GDP見通しの下方修正が相
次ぎ、なかには年率換算で0.5%程度の成長率を見込む向きもいる。GDP
算出に使用されるコア資本財の出荷が0.4%減と(訂正)マイナスとなった事が
決定打だったものと思われる。
詳細を見ると電子機器や機械はマイナスなものの、コンピュータが大幅に増加
しており、明るさが全くないわけではない。ただ、全体的には不透明感を強める
指標ではあった。
ドル円は118円台に下落し、一時118.85近辺まで下落。
118円台のサポートとしては118.50水準が強固で、更に下は 2月にサポート
となっていた118.25水準が意識される。21日線から下放れする展開となって
おり、120円から再び遠ざかっている。3月から見られる調整の流れは依然として
続いている印象。
ユーロドルは自律反発の流れが続いている。きょうはユーロ圏財務相の非公式
会合が開催されていたが、前日は期待が高まっていたギリシャ問題に関しては、
一向に進展は見られていないようだ。ただ、きょうの会合で結論が出ないことは
以前から言われており、大きな驚きにはなっていない。
6月まではギリシャも資金を持ちこたえられそうで、もうしばらく紆余曲折が続く
ものと見られる。
IMF融資返済期限前の5月11日に再協議となった模様で、ユーロ圏財務相は
部分的なギリシャ支援金の支払いを拒否し、包括的な改革リストの提出を改めて
要請している。
ポンドの買い戻しが目立っており、ポンドドル、ポンド円とも100日線に接近してる。
ここ来て政治リスクを意識したポンド売りは少し行き過ぎとの見方も出てきている。
労働党と保守党の獲得議席数の予想は、依然として拮抗しており、いずれにしろ
単独過半数には遠く及ばない。再び連立を余儀なくされそうだ。
保守党と自由民主党、もしくは、労働党と3位につけているスコットランド国民党
(SNP)の連立が有力視されるが、保守党政権であれば、ユーロ離脱の議論が
強まり、労働党とSNPであれば、スコットランド独立が再浮上しそうだ。労働党は
財政赤字削減に後ろ向きとも言われる。
どちらの連立政権でもポンドは下押し圧力となるのかもしれない。しかし、ユーロ
離脱の国民投票は早くても2年先の2017年、そして、スコットランド独立も更に
先になるだろう。間近に迫っている話ではなく、むしろ、英中銀の利上げの方が
早い可能性もある。今週公表された英中銀議事録からは、英中銀は原油下落の
影響が剥落すれば、急激にインフレは高まるとのシナリオを変えていない。
バイアスは利上げの方向で、市場も英経済のファンダメンタルズを見直し始めた
のかもしれない。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=254469
米国債利回り
2年債 0.504(-0.024)
10年債 1.911(-0.047)
30年債 2.611(-0.042)
期待インフレ率 1.898(+0.010)
*期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、利回りは低下。この日発表になった3月の米耐久財受注が
弱い内容となったことで、利上げ期待が後退している。また、原油の買い戻しが
一服していたことも、長期ゾーンの利回りを押し下げた。
10年債は1.90%付近、2年債も0.50%台まで低下している。
今日の耐久財受注を受けて、来週発表の第1四半期GDP見通しの下方修正も
相次いだ。
2-10年債の利回り格差は+140(前日+141)http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=254466
3.NY株式市場 結果(4/24)
NY株式24日
ダウ平均 18080.14(+21.45 +0.12%)
S&P500 2117.69( +4.76 +0.23%)
ナスダック 5092.09(+36.02 +0.71%)
CME日経平均 20090 (大証比:+40 +0.20%)
今日のNY株式市場は続伸。決算を受けて、ITハイテク株が上昇しており、
相場全体をサポートした。マイクロソフトやアマゾンがクラウドサービスへの
期待で大幅高。
この日発表になった米耐久財受注は弱い内容となったものの、株式市場の
反応は限定的となっている。
ダウ採用銘柄ではマイクロソフトが10%急伸した他、マクドナルド、ウォル
マート上昇。反面、ユナイテッドテクノロジーズやボーイングなど産業株が下落。
タイム・ワーナー・ケーブル(TWC)が商いを伴って大幅高。前日から伝わっ
ていたが、コムキャストが米連邦通信委員会(FCC)の反対もあり、TWCの
買収撤回を正式に発表している。そのような中、今度はチャーター・コミュニケー
ションズがTWC買収に名乗りを上げると伝わっており、チャーターのアドバイ
ザーがTWCに接近していると伝わっていた。
ナスダックは最高値更新が続いている。決算を受け、マイクロソフト、アマゾンが
急伸し、指数を支援した。
アマゾンは配送サービスやデータセンターなどへの莫大な積極投資から最終
利益は依然として赤字の状態が続いているが、売上高が予想を上回った事に
市場は注目したようだ。特にその積極投資が奏功し、アマゾン・ウェブ・サービ
シズ(AWS)を通じたクラウドサービスの売上高が49%増加したことが、目を
引いている。
バイオジェンが軟調。決算が予想を下回ったことが嫌気されている。多発性
硬化症経口薬「テクフィデラ」の販売が不調だったことが圧迫。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=254464
4.NY市場 原油先物5月限/金先物6月限 各結果(4/24)
NY原油先物6月限(WTI)
1バレル=57.15(-0.59 -1.02%)
ブレント先物6 月限(ICE)
1バレル=65.28(+0.43 +0.66%)
ブレント-WTI 8.13(前日 7.11)
今日のNY原油先物相場は反落。年初来高値圏に上昇しており、60ドルが視野に
入る中、きょうは利益確定売りが優勢となっている。供給過剰懸念が依然として
根強いことも上値を抑えている。
ただ、反転の流れが強まっており、下値ではショートカバー意欲も強いようだ。
6月限は一時56ドル台半ばまで下落する場面も見られた。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=254458
NY金先物6月限(COMEX)(終値)
1オンス=1175.00(-19.30 -1.62%)
今日のNY金先物相場は反落。米企業決算が本格化している中、米株式市場は堅調に
推移しており、金の逃避買い需要も後退。
6月限は1200ドルから再び下放れの動きとなってきている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=254460
☆各1クリック応援の協力を お願いします。☆
にほんブログ村
株式投資ランキング