4/21~週の日経平均は、膠着感の強い相場展開になりました。
日米の決算が本格化する中、米NY市場は、高値圏からの調整の週となり、
東京市場の足を引っ張った格好でした。
週末にかけ、オバマ大統領の訪日とTPP交渉の進展が期待されてました
が、大筋合意とならず、先物主導の売りを誘い、上値追いも限定的。
また、ウクライナ情勢も、東エリア地区で、親露より反ウクライナ人民の
公共施設占拠などあり、依然 燻り続けて、ロシアが後で糸を引いてるとの
思惑から、G7首脳は「ロシアに対する追加制裁を取る。」ことで合意。
リスクオンに待ったをかける出来事でした。
結局、日経平均は1週間で87円下落(↓0.6%)14429円の大引けでした。
4月最終週から5月上旬にかけての主なイベントと予定は、下記1.の通り。
経済指標やイベント目白押しで、国内は、4/30に日銀金融政策決定会合と
黒田総裁の会見、5/2に日本の雇用統計があります。
海外は、米で4/29に2月S&Pケース・シラー住宅価格、4月カンファレンス
ボード消費者信頼感、4/30にFOMCとFRBイエレン議長のコメントに注目。
5/1に4月ISM製造業景況指数、中国4月製造業PMIの発表があります。
日米両国の金融政策のトップの施策やコメントに注目が集まり、また国内は
決算ピークとなり、日替わり定食よろしく、好決算(見通し)発表した企業の
日替わり物色になるかもしれません。
ただ、日経平均ここからの下の水準は、PERやPBRで見ても、割り安感ある
価格帯なので、万一 先物主導の売り仕掛けが入ったら、押し目の好機も。
日経平均、4月最終週(4/28~5/2)レンジは、14250円~14750円
程度を想定しています。を
1.4月最終週(4/28~5/2)主な予定とイベント
4/28
日本 1部指定、終値でTOPIXリバランス
日本 OLC、JPX、パナソニック、東エレ、ガンホー等 各決算
日本 運輸システムEXPO2014(~4/30、東京ビックサイト)
日本 卓球世界選手権 東京大会(~5/5)
米 3月中古住宅販売仮契約
米 コーニング、ハートフォード 各決算
ス スペイン サンタンデール銀行
EU 欧州委員会、経済見通し(~5/5までに発表)
4/29
日本 休場(昭和の日)
日本 安倍首相、欧州6カ国訪問(英、独、仏、西、蘭、ベルギー)
米 FOMC(~4/30)
米 2月S&Pケース・シラー住宅価格指数
米 4月カンファレンスボード消費者信頼感指数
米 グッドイヤー、メルク、イーベイ、バレロ・エナジー、アフラック
コーチ、USスチール 各決算
独 ドイツ銀行 決算
英 第1四半期GDP速報
4/30
日本 展望リポート公表
日本 日銀金融政策決定会合
日本 黒田日銀総裁 記者会見
日本 野村HD、JR東、JAL、日東電、キリン、、郵船 等決算
米 4月ADP雇用統計
米 第1四半期GDP速報
米 FOMC政策金利
米 国債償還 2年債(359億ドル)
5年債(362億ドル)
米 タイムワーナー、メットライフ 各決算
独 4月失業率
仏 BNPパリバ 決算
ス 第1四半期スペインGDP速報
EU 4月ユーロ圏消費者物価指数
5/1
日本 4月新車販売台数
日本 住友商事、伊藤忠、CTC、ローム等 各決算
日本 メーデー
米 3月PCEデフレータ
米 3月個人所得支出
米 4月ISM製造業景況指数
米 4月自動車販売統計
米 新規失業保険申請件数(~4/27までの週)
米 イエレンFRB議長、講演
米 バイアコム、エクソンモービル、コノコ・フィリップス
マスターカード、エイボン 各決算
中国 休場(労働節)
中国 4月製造業PMI
香港 休場(労働節)
独 休場(レイバーデー)
仏 休場(レイバーデー)
英 ロイズ・バンキング・グループ 決算
5/2
日本 3月有効求人倍率
日本 3月完全失業者数
日本 3月家計調査
日本 アサヒ、出光興産、みらかHD等 各決算
米 4月雇用統計
米 シェブロン、CVSケアマーク 各決算
EU 3月ユーロ圏失業率
5/3
日本 憲法記念日
中国 4月非製造業PMI
2.NY市場、為替/債券 各結果(4/25)
今日のNY市場、ウクライナ情勢が緊迫化しており、欧米もロシアへの制裁強化の
方向を打ち出していることから、市場全体にリスク回避的な雰囲気が強まった。
前日は後半に取り戻す動きも見られていたものの、金曜日でもあり、この状況では、
土日にあまりポジションを持ち越したくないという投資家も多かったようだ。
ただ、全体的には今週のレンジを抜ける動きまでは見られていない。来週FOMC
米雇用統計など重要イベントが目白押しの週でもあり、様子見を決め込む投資家も
多かったようだ。
円相場は円高の動きが優勢となり、ドル円、クロス円は売りが強まっている。
ドル円も一時102円を割り込む場面も見られたが、それ以上下押しする動き限定的
102円台は維持する動き。
一方、ユーロドルも上下動はあったものの、基本的に1.38台での狭いレンジの上下
動が続いた。ECBによる追加緩和期待は根強く、ECB理事からユーロ高けん制
発言が相次いでおり上値は重いものの、底堅さも継続している。
底堅さの要因の一つに過剰流動性の減少もあげられる。ECBの毎日公表している
データによると、ユーロ圏の過剰流動性は1000億ユーロを下回ってきてる。来週も
銀行からLTROの返済が95.8億ユーロ予定されており、来週も流れは続きそうだ。
実際、ユーロの短期金利も上昇が続いてる。過剰流動性減少は逆に見ればECBに
追加緩和の可能性を与えるものでもあるが、今の所はユーロを底堅くしている様だ。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=217115
米国債利回り
2年債 0.430(-0.008)
10年債 2.666(-0.015)
30年債 3.444(-0.008)
期待インフレ率 2.200(-0.019)
*期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、利回りは低下。ウクライナ情勢が緊迫化しており、欧米もロシア
への制裁強化の方向を打ち出していることから、債券市場に逃避買い資金を集め利
回りは低下している。
10年債は2.64%台、30年債は3.41%台まで一時低下している。
2-10年債の利回り格差は+224(前日+224)。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=217114
3.NY株式市場 結果(4/25)
NY株式25日
ダウ平均 16361.46(-140.19 -0.85%)
S&P500 1863.40( -15.21 -0.81%)
ナスダック 4075.56( -72.78 -1.75%)
CME日経平均 14345 (大証比:-115 -0.81%)
今日のNY株式市場、ダウ平均は大幅安。ウクライナ情勢が緊迫化しており、欧米も
ロシアへの制裁強化の方向を打ち出していることから、リスク回避的な売りが強まった。
前日は後半に下げを取り戻す動きも見られていたものの、金曜日でもあり、この状況
では、土日にあまりポジションを持ち越したくないという投資家も多かったようだ。
ダウ採用銘柄ではビザやインテル、ディズニーが下落。特にビザは商いを伴って大幅に
下落している。ロシアのプーチン大統領が、ビザとマスターカードが「政治的な影響や
圧力を非常に受けやすい」と指摘したことが嫌気されている。マスターカードも大幅安。
一方、マクドナルドやGEは上昇。
フォードが軟調。冴えない決算を発表。悪天候とコスト増が響いた。
石油採掘関連サービスのウェザーフォードが大幅高。決算が好調だったことや、10億
ドル規模の子会社の売却検討が好感されている。
ナスダックは大幅反落。アマゾンの大幅安が指数を押し下げてる。前日発表の決算で
新事業展開に向けた投資拡大を示しており、拡大路線から営業赤字解消が遠のくとの
懸念が強まった。アナリストからの投資判断引き上げも相次いだ。フェイスブックや
テスラ、グーグルも売りを強めていた。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=217112
4.NY市場、原油先物6月限/金先物6月限 各結果(4/25)
NY原油先物6月限(WTI)
1バレル=100.60(-1.34 -1.31%)
ブレント先物6月限(ICE)(終値)
1バレル=109.58(-0.75 -0.68%)
ブレント-WTI 8.98(前回 8.39)
今日のNY原油先物相場は反落。ウクライナ情勢が緊迫化しているものの、今日の
原油は売りで反応している。株価が大幅に下落したことから、景気への影響は警戒
された模様。
6月限は100.50付近まで一時下落し、25日線を下回ってきている。
ブレントとの格差も更に拡大。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=217106
NY金先物6月限(COMEX)
1オンス=1300.80(+10.20 +0.79%)
今日のNY金先物相場は続伸。ウクライナ情勢が緊迫化しており、逃避買いの動きが
優勢となっている。
6月限は1300ドル台に上昇。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=217109
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