5/16週の日経平均は、決算ピーク通過後の膠着感強い相場展開でした。
手掛かり材料難や欧米市場株価や原油など商品相場の不安定な状況により、
様子見姿勢が強まった格好です。
NY市場が、週間で堅調展開を見せたものの、週末にかけて、ダウ平均は
反落したのは、ギリシャ問題への懸念が深まっており、週末リスク回避の
動きがあったようです。
東電賠償問題について、スキームが出たものの、政府による銀行債権放棄
への言及、発電/送電分離論が飛び出し、ムーディーズによる東電の格付け
引き下げで、銀行への格下げリスクも誘った格好です。
5/19に発表された1~3月期GDPが、予想を大きく下振れる結果で、
金融緩和策が継続する運びですが、追加策を示さず、日銀の仕事をしない
姿勢については、5/20ブログで指摘した通りです。
ただ、9500円下では、日銀によるETF買い入れ思惑があり、下値の堅さを
意識した格好です。
結局、日経平均は、1週間で41円(↓0.4%)下落し、9607円の大引け
でした。
5月第4週(5/23~5/27)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
5/23~週についても、膠着相場になりそうですが、東電の決算内容を受け、
マーケットが織り込み済みとして反応するか、注目されるところ。
また、政府/東電で、追加対応策などが示されることが期待されます。
日経平均、5月第4週(5/23~5/27)のレンジは、9450円~9800円
程度を想定しています。
1.5月第4週(5/23~5/27)主なイベントと予定
5/23
日本 4月粗鋼生産
日本 昭和産、ダイドードリンコ、キーコーヒー 各決算発表
米 キャンベルスープ 決算
加 カナダ市場休場
独 5月製造業PMI
EU 5月製造業PMI
5/24
日本 日銀統計、3月貸出約定平均金利、営業毎旬報告
日本 日本製紙G、東北銀行 各決算
米 4月新築住宅販売件数
米 国債入札 2年債(350億ドル)
米 ブラード・セントルイス連銀総裁、講演
米 ローゼングレン・ボストン連銀総裁、講演
米 ホーニグ・カンザスシティ連銀総裁、講演
米 デュークFRB理事、講演
米 オバマ大統領がアイルランド、英国、仏を歴訪(~5/28)
米 メドトロニック、アプライド・マテリアルズ 決算
独 第1四半期GDP改定値
独 Ifo景況感指数
ス スペイン国債入札
5/25
日本 日銀議事録(4/28日分)
日本 白川日銀総裁、講演
日本 気象庁 3ヶ月予報(6~8月)
日本 シダックス 決算
米 4月耐久財受注
米 国債入札 5年債(350億ドル)
米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁、講演
米 ネットアップ 決算
英 第1四半期GDP速報値
伊 ドラギ伊中銀総裁 講演
フィ リッカネン・フィンランド中銀総裁、講演
世 OECD閣僚理事会で菅首相 演説予定(パリ)
世 OECD世界経済見通し
5/26
日本 株式分割、配当、優待など5月末 権利付最終日
日本 ソニー 決算
米 第1四半期実質GDP改定値
米 新規失業保険申請件数(5/21迄の週)
米 国債入札 7年債(290億ドル)
米 ハインツ、ティファニー、ビッグ・ロッツ 各決算
世 G8サミット(~5/27、仏ドービル)
5/27
日本 4月全国消費者物価指数
日本 内田洋、バイタルKSK、ウエダエスコ 各決算
米 4月個人所得・支出
米 4月PCEデフレータ
米 5月ミシガン大学消費者信頼感・確報値
米 4月中古住宅販売成約指数
英 5月GFK消費者信頼感指数
5/28
日本 白川日銀総裁、講演
日本 パルコ定時株主総会
2.NY市場、為替/債券 各結果(5/20)
16日からの週は、ユーロの買い戻しが目立つ週となった。今年に入って
買いが目立っていたユーロドルは、ギリシャ債務再編への懸念悪化などを
5月はじめから大きな調整が入り、5月5日から13日までのわずかな期間で
1.49台から1.40台まで売りこまれる展開となっていたが、16日からの週は、
この一気の調整に対する反動が目立つ形となった。
週初は、15日未明逮捕されたストロスカーンIMF専務理事の事件を受けて、
ギリシャ救済などプロセスに悪影響が出るのではとの懸念も加わり、下値
を模索する場面もあったユーロであるが、その後、武田薬品工業のスイス
製薬大手の買収や、東芝によるスイス電力計大手の買収など、本邦企業に
よる欧州企業の買収がらみでのユーロ買い観測にも支えられて動きが反転、
じりじりと1.43台まで値を戻す展開となった。その後は、豪中銀の議事録
でのインフレ懸念を受けての追加利上げ期待や、NZの生産者物価指数の好
結果などを受けて、オセアニア通貨に対しても対ドル、対円で買いが出て、
クロス円全般にしっかりの展開となった。
ドル円は、クロス円全般の買いに支えられる形で80円台半ばから82円台迄
上昇するなど、こちらもしっかり展開。米住宅市場の弱さもあって、ドル売りが
出る場面も見られたが、押し目は限定的で、じりじりと値を上げた。
もっとも82円台に入ると利益確定の売りが出て押し戻されるなど、上値を
積極的に買うだけの勢いも見られなかった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=110283
米国債利回り
2年債 0.511(-0.013)
10年債 3.145(-0.026)
30年債 4.297(-0.007)
期待インフレ率 2.296(-0.009)
*期待インフレ率は10年債で算出
20日NY債券市場、利回りは低下。ギリシャへの懸念が深まる中、逃避買い
から利回りは低下している。来週は990億ドル規模の入札も予定されており、
それに向けた調整の動きも見られていたようだ。
10年債は3.14%、2年債は0.51%台まで低下している。
2-10年債の利回り格差は+263(前日+264)。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=110279
3.NY株式市場 結果(5/20)
NY株式20日
ダウ平均 12512.04(-93.28 -0.74%)
S&P500 1333.27 (-10.33 -0.77%)
ナスダック 2803.32 (-19.99 -0.71%)
CME日経平均 9535 (大証比:-85 -0.89%)
出来高(億株)
NYSE 9.92
ナスダック 17.92
20日のNY株式市場、ダウ平均は反落。ギリシャ問題への懸念が深まって
おり、リスク回避の動きが強まった。特に金融システムへ懸念から金融株が
下げを先導している。また、デルの決算が弱い内容となったことも影響した。
ダウ採用銘柄はクラフト、ディズニーが上昇した他は、28銘柄が下落して
いる。JPモルガン、バンカメが下落し、アルコア、シェブロン、エクソン
モービルも軟調。
個別にクラウドコンピューティングのセールスフォースが飽きないを伴って
大幅高。顧客増で予想を上回る業績見通しが好感されている。
ナスダックも反落。デルが軟調に推移した他、ハイテク株は総じて軟調な
展開となった。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=110276
4.NY市場、原油先物6月限、金先物6月限 各結果(5/20)
NY原油先物6月限(WTI)
1バレル=99.49(+1.05 +1.07%)
20日NY原油先物相場は反発。ギリシャへの懸念が深まる中、為替市場で
ドル買い・ユーロ売りが強まったことで、序盤は売りが先行した。サウジの
アルワリード王子が原油価格の目標は70-80ドルで推移する事だと述べた事
も圧迫している。
前日は国際エネルギー機関(IEA)が産油国に増産を求めるといった報も流れ
ていた。6月限は一時95.99ドルまで落ち込んだが、値ごろ感の買い戻しや、米
石油協会が需要が増加するとのレポートを出していたことで、急速に買い戻さ
れている。6月限はきょうが最終売買日。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=110270
NY金先物6月限(COMEX)
1オンス=1508.90(+16.50 +1.11%)
20日のNY金先物相場は反発。ギリシャへの懸念が深まる中、安全資産
買いの側面が、きょうは押し上げた。
6月限は1500ドル台を回復し、ストップを巻き込んだ形となった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=110271
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