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2月第4週(2/21~)は、北アフリカ/中東情勢懸念、特にリビアの内戦が、石油
産出国の中東に波及するとの思いから、原油相場の急騰を招き、先行き経済不安
が頭をもたげ、世界同時株安になりました。
日本もその影響を受け、為替の円高なども加わり、大幅な調整となりました。
結局 日経平均は、1週間で316円下落(↓2.9%)の10526円の大引けでした。
3月第1週(2/28~3/4)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
2/21週の軟調は、原油相場の急騰も影響しており、サウジアラビアの増産用意
あるとの週末報道は、週明けの原油相場を沈静化させる期待も出てきます。
週末NY市場は、2月ミシガン大学消費者信頼感指数の上方修正に加え、原油相場
の落ち着きを反映させ、反発して引けています。
日経平均の調整が、ほぼ完了しているとすれば、外資による日本株への資金シフト
の流れが継続で、見直し買いのタイミングになるかもしれません。
注目する経済指標は、米の2月ISM製造業景気指数(3/1)や2月ADP雇用統計、
ベージュブック(3/2)と週末の2月米雇用統計などあります。
また、投資尺度から見ると、PBR(株価純資産倍率)やPER(株価収益率)から
見ると、日経平均のPERは15.9倍、PBRは1.17倍程度と割安圏にあり、
下値は限定的で、値固めから戻りを試す展開を想定しています。
日経平均、3月第1週(2/28~3/4)想定レンジは、10400円~10800円程度を
想定しています。
1.3月第1週(2/28~3/4)主なイベントと予定
2/28
日本 1月鉱工業生産
日本 1月自動車生産
日本 パーク24、日本駐車場開発 各決算
米 1月PCEコア・デフレータ
米 1月個人所得・支出
米 2月シカゴ購買部協会景気指数
米 1月中古住宅販売成約指数
米 国債償還 2年債(420億ドル)
5年債(175億ドル)
米 ダドリーNY連銀総裁、講演
米 ローゼングレン・ボストン連銀総裁、講演
米 匯豐控股 [HSBC HD] 決算
加 12月GDP
NZ 1月貿易収支
印 第4四半期インドGDP
3/1
日本 1月有効求人倍率、失業率
日本 1月家計調査
日本 2月新車販売台数
米 1月建設支出
米 2月ISM製造業景気指数
米 バーナンキFRB議長、金融政策に関する半期に一度の議会証言
加 政策金利発表
豪 1月小売売上高
豪 中銀政策金利発表
中 2月中国製造業PMI
独 2月失業者数・失業率
独 情報通信見本市(CeBIT)(~3/5、ハノーバー)
EU 1月ユーロ圏失業率
3/2
日本 伊藤園、泉州電、サガミ 等決算
日本 第1回国際スマートグリッドEXPO(~3/4、東京)
米 2月ADP雇用者数
米 ベージュブック(米地区連銀経済報告)
米 ホーニグ・カンザスシティ連銀総裁、講演
米 ロックハート・アトランタ連銀総裁、講演
米 バーナンキFRB議長、下院金融委員会で証言
米 スタンダードチャータード 決算
豪 第4四半期GDP
ブ ブラジル政策金利発表
3/3
日本 駅探 新規上場
日本 ソフトクリエイト第1部指定、第一精工東証1部上場
日本 高島屋大阪店改装、開業
日本 ひな祭り
米 新規失業保険申請件数(~2/26迄の週)
米 2月ISM非製造業景気指数
米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁、講演
米 ロックハート・アトランタ連銀総裁、講演
米 ハインツ、クローガー、ビッグ・ロッツ、ノベル 各決算
豪 1月貿易収支
中 2月中国非製造業PMI
英 アビバ 決算
ス スペイン国債入札
EU 1月ユーロ圏小売売上高
EU ECB政策金利発表
EU トリシェECB総裁の定例会見
3/4
日本 バルス、クックパッド 各決算
米 2月米雇用総計
米 1月製造業新規受注
米 イエレンFRB副議長、講演
ブ ブラジル、リオカーニバル(~3/8)
3/5
日本 東北新幹線「はやぶさ」運行開始
中 中国、全人民代表大会(全人代)開幕
2.NY市場、為替/債券 各結果(2/25)
21日からの週は、リビア情勢などをにらみながらの展開となった。チュニジア、
エジプトと続いた民主化デモの動きが中東各国に飛び火する中で、リビアでは
長期独裁が続くカダフィ政権とデモ隊の衝突が激化。主要産油国における紛争と
言うことで、原油先物が上昇を見せたほか、市場全体のリスク懸念が強まる形で、
リスク回避の円買いスイス買いなどが強まる展開となった。
ドル円は2週間ぶりの81円台突入。ドルスイスは史上最安値を割り込んで0.92台
での推移となった。一方、ユーロは利上げ期待が浮上した。
ドイツ、ルクセンブルグなどの中銀総裁からインフレに対する懸念と利上げ示唆の
発言が相次ぎ、ユーロ高が強まる展開に。3月3日に控えるECB理事会では、まだ
金利が据え置かれる見通しだが、理事会後に行われるトリシェ総裁の記者会見に
おいて、利上げに向けての地ならしが行われるのではとの期待感が強まっている。
その他、22日にはNZ第二の都市クライストチャーチを大規模な地震が襲い、大きな
被害が出ている。この地震を受けてNZドルは0.76台から0.74台前半まで急落。
現状で中銀は否定的であるものの、地震を受けて利下げが実施されるのではとの
思惑も広がっており、NZドルの売り材料となっている。
中東情勢の緊迫化がリビアに飛び火し、市場はその対応に追われる1週間となった。
リスク回避の動きから円相場は円買いの動きが強まり、踏ん張っていたドル円も
耐え切れず、見切売りが出たようだ。中期トレンドも下に落としている。
一方で ユーロは予想外に底堅い展開となっている。ECB理事からのインフレを懸念
した発言が相次ぎ、ファンド勢もショートカバーを強めざるを得なくなったようだ。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=101063
米国債利回り
2年債 0.712(-0.024)
10年債 3.413(-0.035)
30年債 4.501(-0.041)
期待インフレ率 2.414(-0.006)
*期待インフレ率は10年債で算出
25日のNY債券市場で利回りは低下した。米第4四半期GDPは下方修正され市場
予想も下回ったことから米経済回復への悲観的な見方が出て利回りが下がった。
また月末のポジション調整も利回りを押し下げている。10年物国債利回りは前日
の下限と同じ3.42%まで落ちた。
米2月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値は77.5と予想75.5、速報値75.1を
上回ったが反応はあまり見られなかった。
一日のレンジ NY時間16:26現在 ()内は前日のレンジ
2年物国債利回り 0.72-0.75%(0.71-0.75%)
10年物国債利回り 3.42-3.47%(3.42-3.48%)
30年物国債利回り 4.50-4.56%(4.52-4.58%)
2-10年債の利回り格差+270(前日+271)
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=101101
3.NY株式市場 結果(2/25)
NY株式25日
ダウ平均 12130.45(+61.95 +0.51%)
S&P500 1319.88(+13.78 +1.06%)
ナスダック 2781.05(+43.15 +1.58%)
CME日経平均 10555 (大証比:+45 +0.43%)
出来高(億株)
NYSE 9.55
ナスダック 18.72
25日のNY株式相場は上昇。ダウ平均は前日終値比61.95ドル高の12130.45ドル
で取引を終えた。米2月のミシガン大学消費者信頼感指数・確報値が77.5と予想
75.5、速報値75.1を上回り2008年1月以来の高水準だったことで買いが優勢。
また、リスク回避の動きを先導していた原油価格は落ち着いており、投資家心理に
安心感を与えている。ダウ平均は始まりこそ下げる場面もあったが順調に値を上げた。
S&P500業種別ですべての業種が上昇、金融、テクノロジー関連がその中で強かった。
ダウ採用銘柄では、米空軍から次期空中給油機の購入契約を受注したと発表した
ボーイングが2%上昇。S&Pが見通しを弱含みから安定的に変えたJPモルガンも
堅調だった。
その他インテルやデュポン、バンカメといったところが1%超の上昇を見せた。
一方、ファイザー製薬やウォルマート、エクソンモービルが下げている。
米百貨店3位のJCペニーは決算発表が予想より良く、自社株買いの計画も発表した
が値を落としている。同社の示した利益見通しを多くのアナリストが懐疑的、との指摘
があった。
ナスダックは続伸で本日の高値圏で取引を終えた。
アップルやインテル、グーグルといった主力が順調に買われている。半導体の
オムニビジョンテクノロジーズは決算が予想を上回り売買を伴って31%高と大きく
上昇した。一方、太陽光発電のファースト・ソーラーは決算で一株利益が予想を
上回ったものの売上は減少しており5%の下落となった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=101103
4.NY市場、原油先物4月限、金先物4月限 各結果(2/25)
NY原油先物4月限(WTI)
1バレル=97.88(+0.60 +0.62%)
25日のNY原油先物相場は前日終値近辺でもみ合う展開となった。中心限月の
4月限は前日終値比0.60ドル高の97.88ドルで取引を終えた。今週大きく動いた
反動や、週末を前にして取引を手控える向きも多く、NY時間はあまり動きが
見られなかった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=101097
NY金先物4月限(COMEX)
1オンス=1409.30(-6.50 -0.46%)
25日のNY金先物相場は9営業日ぶりに反落。中心限月となる4月限は前日終値
比6.50ドル安の1409.30ドルで取引を終えた。NY前の時間外取引を含めた一日を
通して前日終値比マイナス圏で推移した。月末のポジション調整の売りや、ユーロ
ドルが本日はユーロ安ドル高に推移していることも買い方を手控えさせた。
NY金先物は今月に入って80ドル近く上昇し、史上最高値(1432.50ドル)に接近して
いた事で高値警戒感もある。ただ、ブルームバーグの調査によると、トレーダーや
アナリストらは来週も金相場は上昇すると見ており、来週中にも高値を狙うのかも
しれない。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=101079
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