今年も余すところ、2時間。2014年のカウントダウンがもうすぐです。
今年の皆さんの投資成績は、いかがでしょうか。
多くのブロガー/読者の皆さん、この一年の訪問に感謝いたします。
当ブログが、少しでも参考になれば、良かったと思っています。
来年 午年が、さらに明るく、皆さんの飛躍の年になればと思います。
今年最後のブログは、投資経済1月号より、アップして締めます。
どうか、良い年をお迎えください 【横浜ザル】
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新しい年を、2014年の幕が上がる。干支から見ると、新年は甲午
(きのえうま)。
果たしてこの年回りは期待を満たす年になるのか、否か。それを予見する
前に2013年を振り返っておこう。
2013年の干支、癸巳(みずのと・み)は、「新しい創造に向けてスタートを
切る年で、色々な法則・原理を立てて図らなければならぬ。
そして実行に当たっては強いリーダーの元、心を一つにしないと揆が揆で
なくなって、最後には悪い意味の一揆、騒動、騒乱になる危険性もある。」
と警鐘を鳴らしていたが、どうであったろうか。
2012年12月に4年ぶりに政権を奪還した自民党。安倍首相の強いリーダー
シップのもとに「デフレからの脱却」を掲げ、次々とアベノミクスを推進、9月
には2020年東京五輪招致にも成功した。
日銀黒田総裁による異次元の金融緩和の後押しもあり、為替相場は円安に
向かい、東京株式市場も活況を取り戻し、日本経済は長いトンネルを抜け出し、
反転上昇に向かいつつある。
外交面では、隣国の中国や韓国との雪解けは進展しなかったものの、米国と
友好関係の再確認を始め、アジア、アメリカ諸国との関係強化に首相自らが
積極的に動くなど新しい胎動も見られる。
憲法9条解釈に関わる集団的自衛権の行使については、連立を組む政権与党・
公明党は依然慎重姿勢を崩していない。さらに内なる勢力の間でも小泉元総理
「原発ゼロ」と繰り返し訴えており、自民党内部でも、不協和音がきしむ。
こうして見ると、2年目の安倍政権は、非常に厳しい舵取りを強いられそうだ。
安倍新政権の内政、外交を総括すると、スタート1年目として順調離陸した年
であった。
こうした順風満帆なスタートを切った安倍政権。新年の干支は、甲午だが、干支
から見てどのような年回りになるのであろうか。
結論から言えば新年は「引き続き新しい創造に向けて、従来のしきたりろう習を
破って、革新の歩みを始めなければならぬが、今まで依存していた反対勢力が
頭をもたげて複雑紛糾する。そこで、これをどう処理するかで運命が一変する。
決して馴れ合わずに革新続けなければならぬ。
「名人が悍馬を御するように優れた指導者が多いに腕を揮うべき」とのご託宣で
ある。
以下、もう少し詳しく見てみよう。干支十二支の甲(きのえ)は、干支の一番始め
のもので、季節で言うと雪解けの春直前の時期に当たる。
「甲」は鎧(よろい)。鎧をつけた草木の芽が、その殻を破って顔を出した姿から
甲には「はじめ・始まる」と言う意味がある。
このように甲には新しい生命力の新たな創造・開発と言う義がある。
この意味を展開していくと、旧体制が壊れて、革新の動きが始まるという事を意味
している。
前の年に引き続き旧来のしきたりや陋習を破って、革新の歩みを進めなければ
ならぬということだ。新しい法令も意味し、現政権の最大課題である憲法改正など
も暗示させる。ただ一方で甲は狎れにも通じ、狎れ合ってしまう恐れもあるので要
注意だ。
一方、支の「午」という字は十二支の7番目である。この文字は上の人と、下の十
に分類される。上の字は地表を表し、下の十の横一は陽気を指し、縦一は陰気が
下から突き上げ、地表に出ようとするさまを表しており、こうした事から午「そむく・
逆らう」の意味になると言う。
すなわち「午」は反対勢力の高まりを示す。盛んであった旧勢力は落ち目になり、
複雑紛糾する。
こうした中、伏在的勢力が頭をもたげて旧勢力に対して、また新勢力相互間におい
ても、矛盾衝突紛糾を生ずる。これをどう処理するかで運命が一変することになる。
守りの姿勢で政権中枢を身内で固めると、先の安倍政権の二の舞を演じることにも
なりかねない。
そこで「甲」と「午」を組み合わせると、先の結論に達するわけだ。
ではこうした年回りの株式市場はどのような展開を見せるだろうか。株式市場には
「辰巳天井 午尻下がり」という諺もある。そこで過去の甲午の出来事と午に因んだ
諺を見て、先人教えを抑えておこう。
午年の出来事を一べつすると、歴史を一変させる大きな出来事が目に付く。
これを株式市場に当てはめると、新年はリッシン悍午相場となりそうだ。すなわち
暴れ馬、跳ね馬相場だ。
午(馬)にちなんだ、ことわざは、いかの通りである。
「馬耳東風」・・・人の忠告を聞いても、まるで気にする様子がないたとえ。
「馬の耳に念仏」・・・何を言っても言うことを聞かない人や状態。
「馬を牛に換える」・・・優れたものを捨てて、劣ったものに乗り換える。
「馬に乗るものは落ち、道行くものは倒る」・・・何か物事をしようとすれば、
多少の危険は常に覚悟をしなければならない。
「馬の籠抜け」・・・無理を承知ですることのたとえ。
まさにあべ政権にとって新年は、真のリーダーシップが問われる年となるが、
株式市場は大きく暴れまわる「悍馬(かんば)相場」と見たい。
これを乗りこなすには、売買のタイミングの巧拙が大きなカギを握るが、
度胸と技術も必要だ。 (出典:投資経済2014年1月号)
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