「横浜ザル」の株式投資独り言

株式投資等で資産形成を目指し、ゴールは超億万長者!?
経済動向や日経平均の将来分析、投資銘柄のメモや雑感を綴ります。

民主党圧勝の月末、乱高下!?

2009-08-31 23:04:48 | ニュ-スからひと言

         
総選挙から一夜明け、大勝利を収めた民主党に対する期待と不安の綱引きは、
週明けの東京市場に反映され、荒れた相場展開になりました。

寄付きは、事前予想を上回った7月鉱工業生産や民主党の歴史的勝利を祝福
する様に、先物主導の買い仕掛け
が、入ったようです。

経産省が発表した7月の鉱工業生産指数(05年=100)は前月比1.9%
上昇して82.4と、5ヶ月連続のプラス
となりました。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/economy/economic_survey/?1251688460

多くの業種で、増産基調継続も、基調判断は 「持ち直しの動きで推移」 に据え
置かれたようです。
在庫調整一巡で5月5.7%上昇や6月2.3%上昇に比べて 鈍化傾向にあり、
この先、生産の上昇トレンドが継続するか、見極めが必要と判断されました。

さて、日経平均は、反落し41円安の10492円の大引けでした。 
(出来高 概算21.5億株の商いでした。)

今日の日経平均の乱高下幅は、昨日 予想した今週の日経平均のレンジでした。

さすがに為替が92円台に突入すると、自動車やハイテクなどの上値を消し、
上海市場の大幅下落や他のアジア市場の下落もあり、投資マインドを、今日の
台風11号による気温のように冷やしました。

日経平均は、上ヒゲ陰線によって達成感があるも、上昇する25日線にタッチ、
下ひげをつけ少し戻したので、民主党に対する期待感を残した格好
です。

また、8月も月足陽線となっており、下値切り上げは継続と診ています。
明日から9月に入りますが、パフォーマンスが悪いとされる9月も月足陽線に
なるか注目したいところです。

先程始まったNY市場、8月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)は50.0で、
予想、48.0に比べ改善されています。
NY市場、序盤は軟調ですが、底堅い展開になりそうです。
日経平均、円安への戻りがあれば、追い風になりますが、どうでしょうか。 

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9月第1週 相場展望と予定

2009-08-30 22:21:37 | 相場展望

         
衆院選の開票が始まりましたが、事前予想通り「民主党圧勝」で320議席前後に
迫り、政権交代確実の情勢です。

民主党は、歴史的な大勝利の日になりました。

さて、~8/28週、8/26に年初来の高値を更新し、10639円となる場面も
ありました。結局、1週間で295円上昇の10534円で終了しました。

衆院選前である事と、NY市場が堅調であっても、中国上海市場の動きに左右
され、膠着感が出た感じ
です。

「鯨幕相場」は言い得て妙で、まさに上昇(白)と下落(黒)を繰り返す相場で、
商いが太らない分、先物主導の展開になった感があります。

衆院選の結果を受け、週明け市場は、外国人投資家の先物売買動向がキーに。

明日から9月第1週に向け主なイベントは、国内で8/31に7月鉱工業生産が
あり、前月比+1.4%程度
になりそうです。

海外は、米で、注目の経済指標があり、8/31に8月シカゴ購買部協会景気
指数(予想46.0)、9/1に8月ISM製造業景気指数(予想、50.1)、9/2に
8月ADP雇用統計(予想、-26.3万人)、7月製造業新規受注(予想、前月比
+1.0%)、9/3に8月ISM非製造業景気指数(予想、総合48.0)、9/4に
雇用統計(予想22.3万人減)
など 目白押しです。
若干の改善が予想されており、先高感が出る格好です。

政権交代の流れから政治/経済改革の期待感から、海外勢の好感も期待される
所です。

日経平均の8/31~9/4のレンジは、10400円~10750円程度を想定して
います。

1.~9月第1週 相場展望と予定(8/31~9/4)

 8/30
  日本  衆院選投開票 (8/31未明、大勢判明)
 8/31
  日本  7月鉱工業生産速報 (予想、前月比+1.4%、前年比-23%)
        7月大型小売店販売額速報
       7月小売業販売額速報
       7月自動車生産・輸出 
   米    8月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)(予想、46.0)
   加    第2四半期カナダGDP
  EU    8月ユーロ圏消費者物価指数速報
   英   ロンドン休場(バンクホリデイ)
   米   サン・マイクロシステムズ 決算 
 9/1
   米   7月米建設支出
   米  8月ISM製造業景気指数(予想、50.1)
   米  7月米中古住宅販売指数 (予想、0.0%)

   独  8月ドイツ失業率、失業者数
   独  8月ドイツ・ユーロ圏製造業PMI
   英  8月CIPS製造業PMI
  EU  7月ユーロ圏失業率
 9/2
   米  MBA住宅ローン申請(~8/28週)
   米  8月ADP雇用統計 (予想、-26.3万人)
   米  7月製造業新規受注 (予想、前月比+1.0%)
  EU  第2四半期ユーロ圏GDP改定値
  EU  7月ユーロ圏生産者物価指数
 9/3
   米  FOMC議事録(8/11~12開催分、未明)
   米  米新規失業保険申請件数(~8/29までの週)
   米  8月ISM非製造業景気指数(予想、総合48.0)
   米  フィッシャー・ダラス連銀総裁 講演   
   独  8月ドイツ・ユーロ圏非製造業PMI確報
   英  8月CIPS非製造業PMI
  EU  7月ユーロ圏小売売上高
  EU  ECB政策金利
  EU  トリシェECB総裁 会見
 9/4
  日本  法人企業統計調査(4~6月期)
   米  8月雇用統計 (予想、非農業部門雇用者数-22.3万人、
                    失業率9.5%)
      G20財務相会合(~9/5、ロンドン)

2.NY株式市場結果(8/28)

 ダウ平均    9544.20(-36.43 -0.38%)
 S&P500   1028.93( -2.05 -0.20%)
 ナスダック   2028.77 ( +1.04 +0.05%)

 CME日経平均 10590  (大証比:+60 +0.57%)

 28日のNY株式市場は9日ぶりに反落。景気回復への期待感や、インテル
 が売上高見通しを上方修正したこともあり、買い先行で始まったものの、
 きのうまでの8日続伸で、ダウ平均は440ドル上昇しており、週末という事も
 あって、さすがに利益確定売りも強まった。
 ただ、9500ドルを下回ると押し目買い意欲も強い。

 ダウ採用銘柄でインテルは4%大幅に上昇した他、トラベラーズ、アメックスと
 いった消費者向け金融株が堅調に推移している。
 一方、エクソンモービル、シェブロンといった石油関連株は軟調。
 前日、大幅高となったボーイングは利益確定売りに押された。

 ナスダックは小幅にプラス。インテルの上昇が指数を支えた。
                    http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=47408 
3.NY為替、債券市場結果(8/28)

 24日の週は、ドル安傾向が支配的だった。バーナンキFRB議長が早くも再指名
 され、現状の低金利政策が長期化するとの見方が広がった。米経済指標はGDP、
 住宅関連、耐久財受注、消費者信頼感など予想を上回る結果が相次いだ。
 
 NYダウ平均は年初来高値を更新する動きが続くなど株式市場は堅調だった。
 しかし、中国株が不安定な動きをみせた事から円相場には円高圧力が掛かった。
 ポンドは前週から引き続き対ユーロで軟調に推移し、英景気回復への不透明感が
 根強かった。原油は高値をつけたものの調整に押され、カナダ中銀の発言も
 カナダ売り圧力となった。

  米国債利回り
    2年債   1.016(-0.024)
    10年債  3.446(-0.008)
    30年債  4.200(-0.023)

 28日のNY債券市場、利回りは小幅に低下した。朝方発表になった経済指標は
 消費の底堅さも示す内容だったものの、特に大きな反応も見せず、株式市場が
 軟調に推移していたことで、利回りも低下した。

 2-10年債の利回り格差は+243(前日+241)。
                    http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=47414
4.NY原油先物10月限(WTI)、金先物12月限(COMEX)(8/28)

 NY原油先物10月限(WTI)
  1バレル=72.74(+0.25 +0.34%)

 28日のNY原油先物相場は小幅に続伸。朝方発表された経済指標が好調な
 内容だったことから、買い戻しが先行した。NY株価が軟調に推移したや、為替
 市場で、ユーロドルが下落したことで、後半は伸び悩んだ。

 前日は瞬間70ドルを割り込むまで下落していたが、その後、急速に買い戻された
 ことで、利益確定の動きが一服したのではとの期待感もあるようだ。10月限は
 一時73ドルだ台まで回復している。

 米エネルギー情報局が発表した6月の米原油需要は、日量1842.3万バレルとなり、
 前年比4.65%減少したものの、EIAの事前予想より33.9万バレル上回った。
                    http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=47412
 NY金先物12月限(COMEX)
  1オンス=958.80(+11.50 +1.21%)

 28日のNY金先物相場は続伸。買い戻しが先行し、12月限は一時960ドル台
 まで上昇したものの、終盤にユーロドルが下落したことや、株式市場も軟調
 だったことから、伸び悩んだ。
                    http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=47411

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相場格言1(あ行編)

2009-08-30 21:00:48 | ハッとする相場格言

          
相場格言集をピックアップしました。そのPart 1(あ行編)です。

「株は安く買って、高く売る。」に限ります。そうした投資のヒントが掴めたら
と思います。

迷ったり/悩んだり/困った時に、「道しるべ」として、お役立て下さい。
                                   (出典:東洋経済新報社)

1.あ行

【上がる株が優良株】

一般的には、優良株と呼ぶ場合は、収益力が高く、配当も立派な企業を指します。
しかし、内容がいいからといって、いつも値上がりするわけではありません。

確かに、内容のいい銘柄をじっくり持っていれば、報われる確率が高いことは事実
ですが、それは、どちらかといえば高度成長経済時代に当てはまったことであり、
現在のように少ないパイを奪い合う、競争の激しい時代においては、優良企業と
いえど安心できません。

「内容が良ければ必ず上がる」という思い込みの投資態度を戒めると同時に「今の
相場において」上がる銘柄こそいい銘柄である、という相場の流れ・変化を見極めた
投資スタンスを大切にしなさいという格言。

【商いは買い手がいるうちにやれ】

商いは、陽(ひ)の暮れるまでにやれ、ともいわれます。もう少し待てば、もっと高く
売れるだろうと欲を出しすぎると、折角の売買のチャンスを逃してしまうという教え
です。

とくに、株価が人気化して出来高が増加してきますと、もっと上がるだろうと思うのは
無理のないところですが、出来高が多いということは買い手がそれだけ多いことです
から、それ以上、さらに買い手が現れるどうかは、非常に疑問です。株価が一旦、
天井をつけますと、出来高は急速に減少します。つまり買い手がいなくなってしまい
ますので、出来高の活発な間に売ることを心がけるのがいい、といえるでしょう。

【頭と尻尾はくれてやる】

魚は、頭と尻尾を除いた真ん中のところが、脂がのって一番おいしい。株式投資は
最安値で買って最高値で売るのが理想だが、無理な話です。
不可能なことにエネルギーを注ぐより、一番おいしいところだけ、確実に儲けようと
いう教え。

【アナリストの説明できない相場がおもしろい】

相場は思った通りには動かない、相場は理外の理、相場は知ったらしまい、などと
同じ意味です。

アナリストは、夢とかロマンより、足下の数字が大事です。大きく変動した相場に
ついて、すっきりと説明できた時には相場は織り込み済みとなって、理屈通りには
動かないのが当たり前です。

今は、相場形成上でアナリストがすべてのように見られていますが、以前アナリスト
のことを調査マンといって、証券会社でも、どちらかといえば、相場観のない人が、
配属されていた部署で、多くの場合、株式部長の指示の下で材料取りをしていたの
です。

そうした当時を知っている人が、アナリストの理屈のつかない銘柄がおもしろいと
いっています。まだ日本のアナリストは人数も少なく、全銘柄のカバーは無理で、
全銘柄を厳しくチエックしている会社四季報のほうがいいという評価です。

【アメリカで起きていることは将来、日本でも起きる】

アメリカでの新しい産業や国民の生活スタイルなどは、必ずや日本でも広まるので、
アメリカの動向を大いに勉強していれば株で儲けるチャンスがあるという教えです。

国民性が違うので、すべて同じになる訳ではありませんが、資本主義の先輩国です
から、特に、産業構造や流通の変化などは時間を置いて、日本で同様の展開となる
ことが予想できます。

以前は、アメリカで起きることは10年後に日本で起きるといわれました。最近の
日本の郊外型大型店舗などは、アメリカで起きたこととそっくりです。

【勢いに乗れ】

勢いのいい銘柄は、値段の動きがよく、出来高も活発です。商売でも元気があって
威勢のいい店が繁盛します。「勢いだけで株を買うな」の格言もあり会社分析は大事
ですが、まず勢いのいい銘柄に着目することが、新鮮で時流に乗る銘柄を見つける
第一歩です。

【1銘柄で見るな、全体の中で見よ】

人間が、ひとりで生きることができないで、多くの人に囲まれて生きるように、銘柄も
多くの上場銘柄と共に存在しています。いくら内容がよくて、投資採算的に割安と
思われても、全般の相場地合いに抗することはできないという格言です。

もちろん、全般相場が弱い中で、大きく買われる銘柄は出ますが、それも置かれて
いる相場環境において登場する理由があるわけで、「たまたま」ではありません。
チャートで、できるだけ多くの銘柄の動き、特に、位置・方向などをつかんでおく
ことが大切です。

【1両にこだわって100両に泣く】

丹精込めて作った物については、「この値段では売れるはず」と思うのは今も昔も
変わりはありません。しかし、商いでは、物の値段は買い手側が決めるものです。

あと少し、値段を下げれば売れたものを、思い入れが強すぎたために、せっかくの
チャンスを逃して、後で,あの時に売っておけばよかったと後悔しないようにという
言葉です。

株式投資でもよくある話だと思います。銘柄研究に熱心すぎて、売り目標値段を
絶対に変えようとしなかったため、わずか1円の違いで利食いを逃し、逆に100円
以上の損となることは、珍しいケースではありません。

自分の相場観などを持つことは決して悪いことではありませんが、こだわりすぎて
現実の相場の動きを見失ってはいけないという格言です。

【今の姿ではない、今よりさらによくなるかを見よ】

日本人は、現状追従型と言われます。好調な姿が現実となって、買いに動きます。
しかし、株価は織り込んでいることがほとんどです。 「今よりさらによくなるのか」と
いう見方をすれば、高値掴みは避けられます。下げの場合も「今よりさらに悪くなる
のか」と冷静にみれば底値での売りも避けることができます。

【インフレでは買い方、デフレでは売り方が相場をつくる】

物の値段が上がるインフレの時は、企業の収益も伸びるので、好材料を探すほうが
効率はよく、カラ売りで入るより買いから入るのがいい。反対に、物の値段が下がる
デフレ時は、カラ売りの方が仕掛けやすい。コインの表裏の関係で、インフレの時は
買い8分、デフレの時は売り8分と説いています。

厳しいインフレもデフレも庶民の生活を脅かしますが、政府が毅然として立ち向かう
姿勢を示さないと、買い方、売り方の投機筋に狙われます。

【歌を忘れたカナリヤは裏のお山に捨てられ、
                 本業を忘れた企業は投資家に捨てられる】

カナリヤは、綺麗な声で歌うから存在感がありますが、それを忘れたら捨てられると
童謡にまで歌われています。カナリヤにかぎらず花、鳥、そして、われわれ人間にも
企業にも天命ともいうべき自ら選び、あるいは与えれた仕事があります。

それを通して、社会で生きさせてもらっているのだから、手抜きしないで一生懸命
役立ちなさいという教えです。

バブル経済で本業を忘れた安易さが、今日の経済の低迷につながっているのでは
ないでしょうか。また、過去の雪印食品行為は、社会における存在を自ら否定する
もので残念なことです。
投資家は本業をきっちりやっている企業に投資するのがいいという教えであります。

【売りは早かれ買いは遅かれ】

飛行機の離陸に時間とパワーがかかりますが、仮に上空で失速したら墜落します。
これと同じように株価が上がるときは、多くの人が注目するまで時間がかかるので
買いを急ぐ必要はないが、人気化した株は下げると大きいので、早めの売りがいい
という教え。

【江戸の仇は江戸で討たず、長崎で討つ】

憎い仇を討とうと思えば、忠臣蔵の様に、じっくり構え機が熟すのを待つ気持ちが
大切という教え。株でも、やられたからといって、すぐに取り換えそうと、かっかと
ならず、一旦は手仕舞って、なぜ損したかをじっくり考え、冷静になって再挑戦する
ことが大事である。

特に、相場は今日で終わりではないので、取り返すチャンスは十分にあるから、損を
出した時ほど、あせらないことが大切である。

【大回り三年、小回り三月】

人は目先の事は3ヶ月、大きい出来事でも3年も経つと忘れて、新たな動きに出る
ことからきた相場の日柄サイクル。バブル崩壊後の相場でも、下値のフシはピタリ
3年サイクルとなっています。
このように、相場経験者は日柄を非常に大切にするのです。

【鬼より怖い一文新値】

一文(いちもん)は、穴のあいた一文銭といわれる最小単位の貨幣で、今でいえば
一円です。
新値という場合、新高値と新安値がありますが、どちらかといえば高値更新で使う
ことが多い。徐々に人気を高めてきた銘柄が、ついに以前の高値を抜いたものの、
大きく抜くことができず、わずか一円だけ更新して、それ以上は上に行かなくなった
相場は鬼よりも怖い、強烈な株価の天井になるという教えです。

現在でも「2番天井」といって、天井形成パターンの中でも嫌がられています。

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09年9月相場を展望

2009-08-29 18:06:34 | 相場展望

        
明日の衆院選、全国紙の事前調査によれば 民主党圧勝の勢いで、仮に自民党が
惨敗しても、「想定内」の結果かも
しれません。

ブログ読者の皆さん、投票する候補者や政党を決めましたか?

さて、8/26から「実質9月相場入り」となった株式市場ですが、昨日の終値
10534円となりました。 今後、9月相場に向け、どう動くのでしょうか。

例年、9月~11月は、世界中の株式市場にとって、下落ショックを起こす月で
あり、1987年のブラックマンデー、1997年のLTCM破綻、01年の米同時
多発テロ、昨年9月のリーマンショックと、軟調な展開になるとの印象
があります。

この経験則が増幅される背景は、それだけ、負のインパクトが大きかった事に
他なりませんが、果たして、過去の9月相場は、どうなのでしょうか。

ちょっと、調べて見ました。                      (参考:日本証券新聞09/08/25) 

過去の日経平均の月足が、陽線(最初の営業日の終値が月末終値を上回る)が
陰線(同下回る)か勝敗で示すと、戦後の1949年に東証が再開されて以来、
昨年までの60年間で、25勝35敗(勝率41.7%)
となっています。

戦後1989年のバブル頂点までは、基本的に右肩上がりを続けたきた事もあり
戦後の勝敗が負け越しとなっているのは、この9月だけの様です。

因みに、大和総研の試算によると、米国NYダウの1920年以降の月別平均
騰落率で見ても、やはり9月は 「-1.4%」 と断トツの低いパフォーマンスと
なっています。(ワースト2は、2月と5月の各 「-0.1%」。 日米共に9月は、
パフォーマンスの悪い月として定着
しているようです。

日経平均の過去の例で言うと、成績が悪いのは、「戦後60年」だけではなく、
表1の通り、直近20年で見ても5勝15敗(勝率25.0%)、直近10年で見ても
2勝8敗(勝率20%)と、何れも12ヶ月間で最低の成績になっていました。

       表1 過去の日経平均の月足陰陽線(勝敗)

       直近10年    直近20年     戦後60年
   1月 4勝6敗      9勝11敗     42勝18敗
   2月 6勝4敗      9勝11敗     33勝27敗
   3月 6勝4敗     10勝10敗     35勝25敗
   4月 6勝4敗     14勝 6敗     41勝19敗
   5月 6勝4敗     12勝 8敗     31勝30敗
   6月 7勝3敗     11勝 9敗     40勝21敗
   7月 3勝7敗      9勝11敗     31勝30敗
   8月 4勝6敗      8勝12敗     33勝26敗
   9月 2勝8敗      5勝15敗     25勝35敗
  10月 5勝5敗      9勝11敗     32勝28敗
  11月 5勝5敗     11勝 9敗     32勝28敗
  12月 7勝3敗     13勝 7敗     36勝24敗 

何ゆえ、低パフォーマンスになるのでしょうか。 海外で 「節税の影響」が指摘
されています。海外のミュ-チュアルファンドが、10月末の決算期を控えて
含み益のある株式を売却する傾向などによるもの、と説明を試みています。

また、毎年この時期は、中東のラマダン入りで オイルマネーが細るとの指摘も
ある様です。

日本の場合、9月中間決算を控えた決算対策絡みの売りが出た可能性や海外
株安を受けた連れ安などの影響も想定される所です。

野村証券金融経済研究所では、8/21付で 「日本株の季節性に基づく投資
戦略」と題したストラテジ-レポートを発行しました。

ここでも、9月の騰落率の低さや外国人による日本株投資が消極化する傾向を
指摘しています。

尚、このレポートでは 「9月の季節的なアンダーパフォーマンスをうまく乗り切る」
ための戦略を紹介しています。

表2は、1990年以降のデータを検証した上で、TOPIXの 「上昇局面」 と
「下落局面」別に、9月の各業種別のTOPIXの相対リターンを示したもの。

つまり、過去の例を踏えて、上昇局面(下落局面)の時に、上がり易い(下がり
易い)上位20業種を示したもの。

    表2 9月の「業種別TOPIX相対リターン」(90年~08年)

  上昇局面のケース  リターン   下落局面のケース  リターン
                 (%)                                  (%)   
  銀行          2.9      医薬品          4.8
  鉄鋼          1.9      ゴム製品         3.2
  その他金融       1.9      陸運            2.7
  卸売           1.6      食料品           2.5
  サービス        1.3      倉庫、運輸関連     2.2
  石油、石炭       0.8      小売            2.2
  輸送用機器      0.4      その他製品        1.8
  精密機器       0.3      保険            1.6
  小売          0.3      不動産          1.6
  陸運          0.2      輸送用機器       1.2
  その他製品      0.2     銀行            0.9
  医薬品         0       鉱業            0.8
  建設         ▼0.1     水産・農林        0.7
  非鉄金属      ▼0.1     電気・ガス         0.7
  証券、商品先物  ▼0.1     建設            0.3
  食料品        ▼0.6     化学            0.2
  情報・通信      ▼0.8     ガラス・土石        0.2
  保険         ▼0.8     繊維製品         0.2
  鉱業         ▼0.9     パルプ・紙       ▼0.1
  不動産        ▼1.0     サービス        ▼0.5
                                      出典:野村證券

しかし、リーマンショックから1年経過、各国の がむしゃらな景気刺激策が
功を奏し、景気回復や企業業績の落ち込みからの回復も散見され、今年の
9月相場は、例年の傾向に反する動きに、密かに期待
しています。

米で9月第1週に発表される、8月のISM製造業景況指数や新車販売台数、
8月雇用統計の改善が確認されれば、NY市場は 底堅い月
になりそうです。

日経平均も、8/30の総選挙を経て、政権交代は折込済で、海外投資家は、
民主党の政策実行能力を見守ることになりましょう。

9/Mまでに新閣僚の顔ぶれも決まれば、為替の過度な円高シフトにもならず、
意外に底堅い展開となり、月末11000円程度も視野に入るかもしれません。

ただ、株式投資に絶対は無く、投資家として、今後の相場低迷局面があリ得る
ことも想定し、どう対応するかアセスメントしておけばと良い
と思います。

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衆院選前の押し目、オシメェ-!?

2009-08-28 18:05:02 | ニュ-スからひと言

         
8月最後の週末を迎え、明後日、注目の衆院選です。

ロイター調査によれば、個人投資家1027人を対象に、衆院選の各政党のマニフェストに
ついて聞いたところ、約6割が民主党を支持したようです。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090827-00000574-san-bus_all

全国紙は、民主党300議席以上になると予想しており、選挙前から軍配が上がった格好
海外投資家は、当然この状況を知っていることでしょう。

それで、質問の内容ですが、

 1.「どの政党のマニフェストが最も良いか」

   1位:民主党  (59.0%)
   2位:自民党  (23.7%)
   3位:共産党  ( 4.0%)
   4位:公明党  ( 3.2%)
   5位:国民新党 ( 1.2%)
   6位:社民党   ( 1.1%)

 2.「各党の政策のうち何を最重要視して投票するか」
 
   1位:「日本経済の成長戦略」(33.0%)
   2位:「行政・財政改革」    (27.5%)
   3位:「年金・医療」       (22.3%)
   4位:「家計支援」       (11.3%)
   5位:「外交・安保」      (5.8%)

民主党は、家計支援策などが評価されても、成長戦略や外交では自民党に
挙手してます。

マニフェストの評価で、このアンケート結果では、公明党を押えて、共産党が3位に
なっており、「蟹工船」ブームで、投資家以外の支持もありそうです。

今日、総務省が発表した7月の完全失業率(季節調整値)は、前月より0.3ポイント
悪化の5.7%
となり、平成15年4月などに記録した5.5%の過去最悪を更新。

また、厚生労働省が発表した7月の有効求人倍率(同)は、前月より0.01ポイント
低下の0.42倍
で、3ヶ月連続で過去最低を更新しました。

さて、日経平均は、反発の60円高の10534円の大引けでした。 
(出来高 概算19.2億株の商いでした。)

NY市場が続伸を続けており、小幅安位の方が、日経平均には、追い風になったかも
しれません。上海市場の軟調さや為替の93円台が重石になっても、プラス引け。
ただ、「鯨幕相場」サインは、日足が 十字線の陰線(黒)で、崩れました。(因みに、
8月以降で十字線の次日は、上昇!?)

週末のNY市場は、上昇一服の匂いがしますが、小反落程度なら8/30の衆院選の
結果を受け、8/31は、アク抜けや月末ドレッシング買いがあるかもしれません。

ブロガーの皆さん、良い週末を!!

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「鯨幕相場」継続なら、押し目かい!?

2009-08-27 23:23:44 | マ-ケット

          
政権交代の可能性が近づく衆院選を控え、売り買い気迷い状況が続く中、
1週間前、日経が取り上げた「まちかど」の「鯨幕相場」の言葉が脚光を
浴びています。

鯨幕とは、葬儀の式場の周囲or内側に張り巡らす黒白の縦縞の幕だが、
ローソク足の陰線(黒)と陽線(白)を繰り返すと黒白縞になる。

8/14以降の日足を見ると、白、黒、白・・・と続き、今日8/27が黒ならば、
明日は・・・。

外資と先物主導による相場操縦と言ったら語弊があるが、今日のチャートを
見ると、明らかに主導権を握られた格好。ここは、うまく対応したいところ。

さて、日経平均は、反落し165円安の10473円の大引けでした。 
(出来高 概算20.4億株の商いでした。)

NY市場の7月新築住宅販売や7月耐久財受注が改善されるも、商品相場の
下落から伸び悩みの続伸を受け、NY市場も、ここらで一服するとの思惑から
先物主導の売り仕掛けに合った格好
です。

50円程度の下落なら見合うが、一時200円の下落は、流石に行き過ぎで
こういう場面で、押し目を拾っとけば、たいがいOKです。

日経平均は、25日移動平均線レベルまで下げたが、結局 下ヒゲを残して、
5日線レベルまで戻しているので、上方へのトレンドは継続
しています。

先程始まったNY市場ですが、米新規失業保険申請件数は、57万件(予想、
56.5万件)とやや悪化
。また、第2四半期GDP改定値は、前期比年率で
-1.0%(予想-1.3%)と速報段階と一致。一方、個人消費は、速報段階の
-1.2%から-1.0%と改善
しています。

序盤は、売り優勢の軟調な展開になっていますが、小反落程度なら返ってOK。

明日は、 「鯨幕相場」継続なら、NY市場の下落を織り込んで、反発する日に
なりますが、果たして どちらに動くでしょうか。      

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貿易黒字6ヶ月連続増、年初来高値更新は!?

2009-08-26 23:45:41 | ニュ-スからひと言

         
今日、財務省が発表した、7月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額
から輸入額を差し引いた貿易収支の黒字は、前年同月比4.6倍の3802億円
なりました。因みに、輸出額は、36.5%減の4兆8447億円。
             http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090826-00000024-jij-pol

輸出入共に減少が続いているが、原油価格の大幅な下落が輸入額を押し下げた
のが要因のようです。貿易黒字は6ヶ月連続で増加しました。

輸入原油価格は、昨年の7月が1バレル約150ドルで、今年の7月は約70ドル
ですから、この差は大きい。
ただ、金額ベースは58.7%の減少で、手放しで喜べる状況ではない様です。

裾野産業が広い 自動車等の回復が進めば、企業業績後押しになり、高値更新へ
期待が膨らみそうです。

さて、日経平均は、早速反発し142円高の10639円の大引けでした。 
(出来高 概算19.8億株の商いでした。) 

NY市場の小幅続伸やアジア市場の堅調さで、8月のSQ値(10609円)を
ブレイクし、先物市場の買戻しも
入ったようです。

昨秋のリーマンショックの暴落10/6以来の10600円台になりました。
日経平均は、ボリンジャーバンドの+1σを支持線として、+2σへのトレンドを
強めており、ターゲットは10800円程度になります。

先程始まったNY市場、米の7月耐久財受注は4.9%(予想、3.0%)となり
大幅な上方修正
になりました。

利益確定の弱含みのスタートも、7月の新築住宅販売件数が43.3万件(予想、
39万件)と改善
、終わって見れば続伸。と言う展開になれば、日本市場の追い風
になるでしょう。

明日、日経平均は、ショートカバーの動きが加速するかもしれません。  

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再訪問したい企業ランクが示す投資ヒント!?

2009-08-25 23:10:49 | ニュ-スからひと言

       
何か、秋の気配が漂ってきましたが、季節の悪戯、フェイントでしょうか?

ところで、ネットサーフィンしてたら、面白い調査結果が載ってました。
日本ブランド戦略研究所が、日本の有力企業のウエブサイトの再訪問意向に
ついて調査
し、興味ある結果となっていました。
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/n_company3__20090825_6/story/markezine_8149/

再訪したいサイトランキングの上位20社は、下記の通り。
(6月に、日本の有力企業258社のウェブサイトの再訪問意向について
調査を行い、19500人からの有効回答。カッコ内の数字は再訪問意向率。)

   1位  キユーピー(85.2%)
   2位  東京ディズニーリゾート(84.0%)
   3位  味の素(83.2%)
   4位  ユニクロ(83.1%)
   5位  マクドナルド(83.0%)
   6位  キリンビール(82.9%)
   7位  アサヒビール(82.8%)
   8位  モスバーガー(81.7%)
   9位  キッコーマン(81.0%)
  10位  サントリー(80.6%)
  11位  サッポロビール(80.3%)
  12位  全日空(ANA)(80.1%)
   12位  日清食品(80.1%)
  14位  花王(79.5%)
  15位  郵便局(79.2%)
  16位  ネスレ(78.8%)
  17位  カゴメ(78.7%)
  18位  ミツカン(78.4%)
  19位  スターバックス(78.3%)
  20位  日本航空(JAL)(78.2%)

上位は、レシピなどを掲載している食品メーカーが多数ランクインしており、
ハイテク/自動車/ネット企業など、20位以内に入っていないのが??

調査有効回答者の男女比/年齢構成/職業等について触れていないので、
何とも言えないが、調査内容に偏りがないと仮定したら、驚きの結果です。

6月時の調査と不況の影響で、大衆のエンゲル係数が、高くなった結果と
すれば、パフォーマンスが良くないとされる9月の投資対象は、食料品株の
組み入れ比率を高くすることも、一考かも
しれません。

さて、日経平均は、反落し83円安の10497円の大引けでした。
(出来高 概算18.5億株の薄商いでした。)

NY市場底堅い展開も、為替の円高傾向もあり、先物主導で売り優勢に
なった格好です。

日経平均は、昨日の大幅高の反動から下落しても、10500円前後の膠着
であり、8/Eにかけての先高感は残しています。

先程始まったNY市場、注目の6月ケースシラーS&P住宅価格指数は、
前年比-15.44%(予想、前年比-16.4%)と、マイナス幅が縮小と改善
見られました。また、この後発表の8月コンファレンスボード消費者信頼感指数も
想定内の着地なら、NY市場は、年初来高値更新の反発もありそうです。

明日の日経平均は、反発しそうです。    

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09年は米不作回避、93年型相場から決別!?

2009-08-24 23:32:42 | マ-ケット

         
今日、農水省の井出事務次官は、記者会見で、全国的な長雨や日照不足による
農作物への影響について、見通しを示しました。
             http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090824-00000095-jij-pol

「(北海道・東北地方で)1993年のような著しい低温は、回避できた。」 として、
8月に入って天候が回復しているため、コメが記録的な不作で、タイなどから緊急
輸入した93年と同様の事態には至らないと
コメントしました。

以前ブログに、09年前半の経済や社会の出来事が、93年と似ている事について
触れ、93年の日経平均の推移から今年がどうなるか、について記載しました。

以下は、出来事の対比表です。

      1993年と2009年の経済、社会の主な出来事

       93年               09年      

 1月   クリントン大統領就任      オバマ大統領就任

 3月   ゼネコン汚職で金丸信逮捕  小沢氏秘書逮捕

 4月   総合経済対策発表       補正予算審議
       (13.2兆円規模)       (5月に14兆円規模成立)

 6月   景気底入れ宣言        月例報告で「悪化」削除

 7月   東京都議選           東京都議選
       衆院解散・総選挙へ     衆院解散・総選挙へ
                                           ゲリラ豪雨、北日本冷夏
 8月   「細川内閣」発足         「鳩山内閣」誕生?
      記録的な冷夏で米不作     米不作回避      
 
93年の日経平均は、3、4月に急騰し、6/3に年前半の高値を形成し、調整。
この後、高原揉み合い状態の中、9月に高値を更新したものの、残念ながら年の
後半に急落を強いられました。

米不作回避となれば、93年とデカップリングが生じており、年後半の動きも
違ったものになりそうです。

さて、日経平均、大幅反発し342円高の10581円の大引けでした。  
(出来高 概算17.5億株の商いでした。)

週末のNY市場上昇により、米国の自動車の補助金制度終了による懸念が後退し、
安心感が出て、アジア市場も堅調で、薄商いの中、先物主導で上値追いの展開

なりました。

ただ、20億株に届かない状況で、先物に振らされる展開に変わりません。

日経平均は、25日線を支持線として反転し、ボリンジャーバンドの+1σを
上放れましたので、先高感はあります。

週明けのNY市場ですが、大きなイベントの予定はなく、先週末のダウ平均の
4日続伸しを受け、材料難の中、小幅高の年初来高値更新しています。
終了まで、堅調を維持できるか注目しています。

NY市場が底堅い展開となれば、明日の日経平均も 底堅い展開になりそうで、
出来高が伴うか、ポイントになりそうです。    

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相場格言2(か行編)

2009-08-23 21:00:52 | ハッとする相場格言

       
相場格言集をピックアップしました。そのPart 2(か行編)です。

「株は安く買って、高く売る。」に限ります。そうした投資のヒントが掴めたら
と思います。

迷ったり/悩んだり/困った時に、「道しるべ」として、お役立て下さい。


2.か行

【買いやすい時は深呼吸、買い難い時に勇気】

証券会社などの店頭で、周囲の投資家がそろって強気で、買わないと乗り遅れて
しまいそうな気持ちの時は、冷静さを欠いて飛びつき買いをしたくなるものです。

そういう時は、深呼吸をして冷静になりなさい。反対にテレビ、新聞などで報道される
内容が悪いことばかりで、とても買えそうにもない時にこそ儲けのチャンスがある
ので、買う勇気が大切という教えです。

言うは易し、行いは難しですが、結局は自分に克つことが投資で成功する秘訣と
いえるのではないでしょうか。

【買い難い相場は高い】

誰がみたって買えない相場というものはありますが、悪い中で上がってきたような
相場では、説明がつかない上自信が持てないため、買い難いが普通です。しかし、
うまく説明できないが、先行きのかすかな灯りを感じ取っているからこそ、相場が
上昇に転じてきているのです。

多くの投資家が、理路整然と説明ができ安心して買える相場は、景気や企業業績が
拡大期にある時位で、相場上昇の初期や相場が佳境にある時など買い難い物で、
その買い難い気持ちが強いほど相場は高くなるという教えです。

【買うべし、売るべし、休むべし】

以前は、今のようなネット取引きがなく、手数料も高かったため、しょっちゅう
売ったり買ったりばかりしていると、結局儲からない、時には、休みなさいという
教え。

【顔色の悪い社長の株は買うな】

大事なお金を投じるのですから、しっかりした経営の会社を選ぶのは当然です。
経営者も人の子ですから、意外と顔色や表情に経営の善し悪しが出るものです。

「健全な精神は健全な肉体に宿る」 とも言われますが、「健全な経営は健康な
経営者にに宿る」 と言い換えることができるのではないでしょうか。ここで言う
顔色とは、単純に色白が悪いということではありません。表情に、精気とツヤが
あって生き生きしていることが大切ということです。

現在の様な不況では、どこの経営者も必死ですから表情は引き締まっていますが、
バブル経済の時の様に、好況にうかれて表情が緩んでいる時こそ要注意ですから、
先行き景気がよくなった時に役立つ言葉です。最近は、経営トップが直接投資家に
語りかける場面も増えていますので「いい表情」かどうかを見るのも投資の際の
ポイントのひとつでしょう。

【風が吹けば桶屋が儲かる】

材料を自分たちの都合のいいように解釈して取引きを勧める株屋、証券会社をから
かった言葉です。かつては、家の軒先や街の角に飲水用や火消し用に水を入れて
おく桶があちこちにあり、それが台風などの強い風が吹くと壊れて、桶屋が忙しく
なったことから引用されています。しつこい証券会社の営業は、困りものですが、
個人投資家は、出来事をぼんやり眺めるのではなく、こうした、たくましい連想は
大いに学びたいものです。

【形あるもの、動きあるものには訳がある】

この世に存在する物に、すべて、それなりの理由があります。原因と結果、つまり
因果関係です。3年前に比べ利益が大きく伸びていれば、3年前に何か手を打った
から好成績の結果となって表れているわけです。株価が高値から仮に5割も下げて
いれは、必ず、それに見合う理由があるはずです。株価の動きを単に眺めるだけで
なく、理由を見つける努力をすれば、次の一手が正しく打てるという言葉です。

【株で大きく儲けたければ売上をみよ】

企業は製品、サービスなどを社会に提供し、その結果として売上高によって社会と
繋がっています。もちろん、利益を上げることは大切ですが、仮に、経費削減に
よって利益を確保しようとすることには限界がありますから、やはり、売上の伸長
によって利益を確保することが本来の姿です。

不況になってきますと、競争力のある製品や時代にマッチした製品でないと売上は
増えませんから、銘柄選びは、売上を見ておけばよいわけです。

「テーマ」といわれる銘柄は、売上の増える企業の株ということです。利益だけに
目を向けるのではなく、売上に注目して銘柄を選べば大きく儲けるチャンスがある
という教えです。

【株買いの極まりは戦争かインフレである】

物騒な言葉ですが、資本主義の一面を表しているかもしれません。資本主義の
主体は、企業の活動です。

景気が良くなってくると、企業は競って生産を増やし、不景気になると生産を抑えて
貯まった在庫の整理を進めます。在庫整理で済めばいいのですが、道路、橋などの
社会資本が充実し、家庭にも耐久消費財が行き渡ると、数量の増加は中々期待
できなくなります。

企業の売上高は、数量と単価を掛け合せたものですから、数量増がだめなら戦争で
破壊して新規需要を作り出そう、あるいはインフレにして、製品価格の上昇によって
売上を増やそうというのです。豊かで物が充足した先進国では案外、政策の一つと
して、密かに考えられているのかもしれません。

【株価は売り手と買い手で決まる】

当たり前の事ですが、人気が「期待」や「悲観」の一方に偏りますと、この当たり
前の事が忘れられてしまいます。例えば、景気や企業業績などに対する悲観人気が
高まって、多くの投資家が処分売りに走り、マーケットで出来高が大きく増加した
場合など、相場付きの悪さばかりがクローズアップしますが、実は、その売り物を
買っている人がいることを、忘れてはいけないという格言です。

事実、1980年代後半のバブル景気に沸いた人気相場で、日本人投資家の熱狂的
な買いに対し、売っていたのは外国人投資家でしたし、90年代のバブル崩壊悲観
相場で日本人投資家の投げを買い拾ったのも外国人投資家でした。

500円玉に表と裏があるように相場も強気と慎重の両面から見ることが大切です。

【株に感情なく、真の主役は数字である】

株は、非情で冷淡なものという教えです。株の本などには、株は夢・ロマンを先取り
して動くと紹介され、株がいかにも感情豊かなもののように書かれていますが、最終
的に、将来の1株利益とか配当がどのようなものになるかという数字に収束されます。

奥さんに、将来は、給料が上がって家を建て海外旅行もしようといった夢を語るのは
男の常ですが、いつまでたっても実現しないと愛想をつかされてしまいます。
真の投資家は、夢・ロマンの実現性とその時の数字を予測、投資採算を弾き出して
いるのです。

【株は上げ下げ最後のところでは、止めようとしても止められない】

株は売り方と買い方の戦い、という側面を持っています。とくに、信用取引銘柄で、
取組が拮抗する程、売り方、買い方とも互いに建玉の利益拡大化と実現化を狙って
戦いは激しいものとなるという教えです。

戦国時代の戦いの様に、戦の最終局面で敵の本陣に迫り、相手側も必至で守ろう
としますから雌雄を決する非情に激しい戦いとなり、その段階でもはや戦いを止める
ことはでないからです。

かつて、大阪の中山製鋼の大仕手戦相場で、自殺者が出るところまでいきました。
今では、仕手的な動きは規制されて、いきつくところまで行くような相場は少なくなり
ましたが、それでも、2000年のIT相場は仕手的な相場で誰も止められないほどの
熱狂相場だったといえます。

【株は後を振り返りつつ先取るが、前だけみるようになったら危険】

株は今起きていることより、先がどうなるかを織り込んで動きます。しかし、仮に
30%上がれば、それにふさわしい内容が伴ってきているかどうかを見極めようと
します。そこで内容が向上する確信があれば一段高となるし、内容が伴なわない
ようなら調整します。

このように謙虚な動きの間は天井はつけませんが、89年頃のバブル当時のように、
謙虚さを失い都合のいい評価だけしかしなくなった時は危ないという教えです。

人間も相場も謙虚さがなくなったらだめということでしょう。

【株はインフレに強いが、デフレに弱い】

インフレ時に株買いに力を入れもいいが、デフレの時には株をやめて現金を持って
いるのがいいという教えです。

株は、企業の収益を反映する物ですから、企業にとって、株の値段が下がる時より
値段の上がる時のほうが儲けは大きくなるので、株も上がりやすくなります。つまり、
企業の売上=数量×単価ですから、インフレの時は、単価が上昇するため利益が
大きく増加します。反対にデフレでは単価が下がるため、その分、利益は減ります。
減った分を数量でカバーしようとして販売攻勢をかけるため、経費が膨らんで思った
ほど利益は出ません。

資本主義・市場主義のもとでは、長期的にはインフレとデフレの繰り返しで経済が
動いているわけですから、いつまでもインフレ、デフレのままということはありません
ので、「インフレ進行中は買い、デフレ進行中は売り」と言い換える事もできるでしょう。

【株は経済の先行きを映す鏡】

人は、鏡に映る自分の顔色や表情、姿などで、健康かどうかを判断することが多い
ものです。顔色がいいねと言われると嬉しく、反対に顔色が悪いといわれるとドキッ
とします。
これと同様に、経済・景気を人の顔色や姿に、株価と株式マーケットを鏡に見立てて
経済・景気の健康状態を論じる時に使います。例えば、株価の低落傾向や株式
マーケットで出来高が少なく沈滞している時は、経済の先行きがおもわしくないことを
表しているので、政策者は経済対策が必要ということです。

90年代半ばの証券不祥事の続いた時、鏡が曇って経済の姿を正しく映していない
との批判が高まりましたが、証券界はエリを正し、鏡を磨いたので、現在では鏡に
映っている経済は姿そのままといえるでしょう。

【株は世につれ、世は株につれ】

歌は世につれ・・・をもじった表現。人気となる曲は、その時々の世相を反映して
ヒットするのと同じように、株もまた社会変化、特に人々のニーズを映して人気株が
登場します。
過去、日本が豊かになったことで車、カラーテレビ、クーラーの“3C”株が人気と
なりました。難しいことを考えなくても、社会の動きを素直に観察していれば儲かる
銘柄を見付けることができるという言葉です。

【株を買うな時を買え】

2つの意味があります。ひとつは、好内容株でも天井圏で買ったのでは儲からない、
タイミングが大事という事です。もうひとつは社会ニ-ズにマッチしたテ-マ性の
ある銘柄は活躍が大きいので、そうした「時流」銘柄へ投資が大切という意味です。

【株屋殺すにや、刃物はいらぬ】

今は株屋ではなく、証券会社ですが、昭和20、30年代の株屋と呼ばれた時代に、
商人(あきんど)の旦那衆の中でも、株屋の主人は相場がよい時は羽振りが一際
よく、ときには目に余るほどだったようです。そのかわり、相場が沈滞して商いの
細る日が続くと意気消沈してしまい、その浮沈の激しさから株屋の旦那を揶揄した
言葉です。
個人投資家の方も、儲かった時に、あまり派手な遊びはしないほうがいいようです。

【閑散に売りなし】

出来高が少なくなって、株価の動きも何となく弱い状況では、買うよりも信用取引で
カラ売りしたくなる物です。しかし、売り物は枯れ切った状態であり、きっかけさえ
あれば、株価はむしろ上に行き易くなっているので、売りは慎むべきという格言です。

【罫線屋、罫線引き引き足をだし】

今ではケイ線とは呼ばないで、チャ-トといいますが、パソコンがなかった頃は
グラフ用紙に、鉛筆と定規で株価の動きを手作業で描いてました。当然、作業量に
限界があるため,、自分の好きな銘柄に偏ってしまいます。その結果、全体の相場の
動きに逆らった、自分に都合のいい解釈になって損をすることが多かったことから
出た言葉です。

いつの時代も、自分の持っている銘柄が、全体の相場展開の中でどのような位置に
あるのかを知ることは大切といえます。
そのための補助的な役割が、チャートといえるでしょう。

【国策には逆らうな】

国家があってこそ、企業も家庭生活も成り立つのだから、正しいとか正しくないでは
なく、国のその時の政策には逆らうことはできない、むしろ政策に関連した銘柄は、
前向きに評価して買ったほうがいいという教えです。

国策には、国自体の進路を決めるような大きな物から、各種産業政策など色々です
が、80年代後半から90年初め土地本位制を鮮明にしたバブル政策や、2000年
前後のIT育成などは代表的国策といえるでしょうし、最近では、カラ売り規制強化に
よる3月期末の株価維持政策も、金融不安を防ぐための国策だったとも言えるでしょう。

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