4/15~週の日経平均は、下落しました。週末のG20会議を控える中、為替
相場が、円高(98円台→96円切れ)に振れ東京市場にアゲンストの風が吹く
結果となりました。
また、商品市況が弱含み傾向の中、週初にかけNY市場の金が暴落。又ボストン
マラソンで爆弾テロも起こり、不安心理が投資マインドに冷や水をかけた格好。
結局、日経平均は、1週間で約169円下落(↓1.25%)の13316円の大引け
となりました。
さて、4月第4週(4/22~4/26)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
注目のG20、円安をめぐる議論が再燃する可能性が警戒さる中、麻生財務相に
よる「G20各国は、日本の経済政策を理解している。」との主旨が伝わる中、黒田
総裁政策も容認で終了し、為替は、99円台の円高是正が進む週明けとなり株式
市場の追い風になりそうです。
4/E~5/Bにかけ、国内企業の決算本格化する中、12年度決算だけでなく
2013年度の見通しも注目。特に輸出企業は、為替レートを円高に設定しており、
上方修正の期待度も高まります。
輸出型企業だけでなく、不動産/ネット/バイオ/ゲーム 等 食指が動く相場
展開になりそうで、連休前のリスクオンの駆け込み買いに対する、高値掴みは
注意が必要です。
日経平均、4月第4週(4/22~4/26)レンジは、13250円~13800円程度を
想定しています。
1.4月第4週(4/22~4/26)主なイベントと予定
4/22
日本 3月コンビニエンスストアー売上高
米 3月中古住宅販売件数
米 シカゴ連銀全米活動指数
米 NY連銀総裁、講演
米 キャタピラー、ハリバートン 等 決算
米 3Dプリンター・カンファレンス(~4/23、NY)
4/23
日本 JFE、日本電産、シマノ、経理、沖縄セルラー 等 各決算
米 3月新築住宅販売件数
米 アップル、TI、AT&T、トラベラーズ、コーチ 等 各決算
中国 4月HSBC製造業PMI
NZ 政策金利
EU OECD事務総長、講演
4/24
日本 株式分割/配当/優待 等 4月末権利付 最終売買日
日本 任天堂、キヤノン、松井証券、富士通ゼネ、JSR 等 各決算
米 3月耐久財受注
米 ボーイング、スプリント、ネクステル、P&G 等 各決算
東ア ASEANサミット(~4/25、ブルネイ)
印 インド市場 休場
豪 第1四半期消費者物価指数
独 4月Ifo景況感指数
伊 イタリア国債入札
4/25
日本 オークファン新規上場
日本 ヤフー、JT、コマツ、京セラ、カゴメ、信越化学、ダイハツ 各決算
日本 気象庁3カ月予報(5~7月)
米 新規失業保険申請件数(~4/19迄の週)
米 エクソンモービル、UPS、ダウ・ケミカル、3M 等 各決算
豪 市場休場
NZ 市場休場
英 第1四半期GDP速報
4/26
日本 3月全国消費者物価指数
日本 日銀金融政策決定会合
日本 黒田日銀総裁の記者会見
日本 日銀展望リポート公表
日本 野村HD、ドコモ、三菱重工、キリン、NEC、ホンダ等 各決算
3月期決算 後半山場
米 第1四半期GDP速報
米 1月~3月期個人消費
米 ミシガン大学消費者信頼感指数
4/27
日本 日銀展望リポート全文公表
4/28
日本 主権回復の日式典 開催
日本 春の天皇賞
2.NY市場、為替/債券 各結果(4/19)
19日のNY市場は後半になって円安が加速している。G20が開催されていたが、
麻生財務相と黒田日銀総裁のG20閉幕後の会見で、日銀の金融緩和は為替
操作を目的としたものではなく、あくまで国内デフレに対処したものとの日本の
見解を各国が理解したとしていた。
G20声明でも「日本の最近の政策はデフレ回避と内需支援を目的とするもの」と
言及している。円安非難は無く、G20を無難に通過したことで、安心感から更に
円売りを進めたようだ。
ドル円は麻生、黒田発言後に買いが強まり、一時99.70付近まで上昇し、100円を
伺う動きが出ている。ユーロ円も一時130円台に上昇し、豪ドル円は一時101円台
まで伸び悩んでいたが、102円台を維持した。
その他、きょうはポンドが軟調。フィッチが英国をAAAからAA+に格下げを発表
している。ただ、ムーディーズが既に格下げを実施していることや、見通しは安定的
としていたことから、それ自体への反応は一時的となった。
ポンドに関してはウィール英中銀委員が前日に、第1四半期GDPが若干のマイナス
成長でも驚きはなく、弱いインフレ見通しで刺激策の可能性が増すと述べていた。
前回の政策委員会で同委員は据え置きに賛成しており、追加緩和に慎重だったが、
場合によっては緩和に傾きそうな気配も出ている。今月の政策委員会で資産購入
プログラムは6対3で据え置かれたが、もしウィール委員が緩和に回れば拮抗して
くる。いずれにしろ来週25日に発表される第1四半期の英GDP速報値が大きな鍵と
なりそうだ。
前期比で小幅なプラス成長が見込まれており、三番底は回避できるとの見通しだが、
ネガティブな結果であれば、早期緩和期待は再度高まりそうな可能性もありそうだ。
ただし、足元のインフレは高い。
ユーロドルは往って来いの動き。序盤はバイトマン独総裁が、17日のWSJ紙での
発言は「ECBの金利政策のトレンド変化を示すシグナルではない」と否定した事で
ユーロ買いの動きが強まった。
WSJ紙「ECBは利下げを正当化できる情報が新たに出た場合は政策金利を調整
する」と述べたことを伝えていた。ユーロドルは一時1.3120近辺まで上昇していた
が、結局、1.3050近辺に戻している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=181629
米国債利回り
2年債 0.230(+0.004)
10年債 1.702(+0.017)
30年債 2.879(+0.020)
期待インフレ率 2.319(+0.049)
*期待インフレ率は10年債で算出
19日のNY債券市場で利回りは上昇。この日経済指標の発表も無く材料に乏しい中、
商品市場の落ち着きや株価も底堅く推移、また、来週に入札を控えていることもあって
利回りは上昇した。
10年債利回りは1.7%台を回復し、30年債も一時2.88%まで上昇した。
2-10年債の利回り格差は147(前日+147)。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=181626
3.NY株式市場、結果(4/19)
NY株式19日
ダウ平均 14547.51 (+10.37 +0.07%)
S&P500 1555.25 (+13.64 +0.88%)
ナスダック 3206.06 (+39.69 +1.25%)
CME日経平均 13665 (大証終比:+295 +2.19%)
19日のNY株式市場、ダウ平均は小幅高に留まったものの、S&P500やナスダックは
堅調な動き。ダウ平均に関しては指数算出への寄与度が高いIBMが決算を受けて
大幅安となったことが響いている。GEが軟調だったことも圧迫。
ただ、その他のハイテク決算が予想を上回っていたこともあり、また、商品市場も
落ち着きを取り戻していることから、相場全体は調整一服となっていた。
ダウ平均は序盤に一時93ドル安まで下落したものの、その後は下げ渋る動き。
ダウ採用銘柄ではIBMが8%超下落した他、GEも4%近く下落している。
一方で決算を発表したマイクロソフト、そして、アメックス、ベライゾンが上昇。
ボーイングも堅調な動き。
IBMは第1四半期決算が1株利益が3ドルと予想(3.05ドル)を下回った。同社の
決算が予想を下回るのは2005年以来となることから、市場には衝撃が走っている
ようだ。ハードウェア、特に欧州での販売不調が響いており、IBMはフランスで
1200~1400人の人員削減を計画しているという。
また、同社はローエンド・サーバー部門の売却も検討しており、中国のレノボが
候補にあがっている。
ボーイングは米連邦航空局(FAA)が787の運航再開を承認。バッテリー問題解決
と判断した。
化学のセラネーゼが大幅高。同社は石炭や天然ガスからエタノールを製造する企業
だが、アジアでの販売好調や、コスト削減が奏功し、最終利益が予想を大きく上回
った。
ナスダックは反発。決算を発表したマイクロソフトやグーグルがハイテク株を牽引。
来週に決算発表を控えているアップルは下落。
バイオ医薬品のバーテックスが急騰。同社の、のう胞性線維症治療薬「ivacaftor」
と治療薬候補VX-661の併用療法における臨床試験で、患者の呼吸が緩和したと発表。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=181625
4.NY市場、原油先物5月限/金先物6月限 各結果(4/19)
NY原油先物5月限(WTI)
1バレル=88.01(+0.28 +0.32%)
19日のNY原油先物相場は続伸。値ごろ感からの買戻しが続いている。為替市場で
ユーロドルが上昇したこともフォローとなった。
ベネズエラのラミレス石油・鉱業相が前日、原油相場の下落を受けたOPEC緊急会合の
開催の是非について加盟各国が検討していると表明していたこともショートカバーを
誘発。
5月限はNY時間に入って伸び悩んだものの、88ドル台を回復している。ただ、上値が
重い印象は否めない。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=181619
NY金先物6月限(COMEX)
1オンス=1395.60(+3.10 +0.22%)
19日のNY金先物相場は続伸。値ごろ感からの買戻しが続いており、6月限は一時
1400ドル台を回復。しかし、金相場の先行きに対する警戒感は根強く、戻り売りが
上値を抑えている状況は続いている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=181622
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