6/24~週、日経平均は、リバウンド機運を高め上昇となりました。週前半は、波乱
となるも、週後半に盛り返し7月相場につながった格好です。
週明け、参院選の前哨戦とも位置付けられた都議会選挙で、与党の自民・公明の圧勝
に終わり、来月選挙となる参院選のねじれ国会解消に向け、期待が膨らむも、FRBの
量的金融緩和で規模縮小の影響が燻る中に、中国リスクも持ち上がり、軟調な展開
スタートとなりました、ただ、週末にかけバーナンキ・ショックや上海市場下落一服に加え
投信設定や月末ドレッシング買い等あり、リバウンドの上昇となり、日経平均は、25日
移動平均線を上放れする格好となった。
結局、日経平均は、1週間で447円上昇(↑3.38%)13677円大引けとなりました。
7月第1週(7/1~7/5)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
6/28週末のNY市場は、4日ぶりに反落していますが、経済指標は、改善傾向となっ
ており、為替は、ドル/円で99円台と、為替の円高是正が、週明けの東京市場を支え
そうです。
ただ、7/1の中国6月製造業PMIや7/3の米6月ADP雇用者数、6月ISM非製造業
景気指数、新規失業保険申請件数(~6/28までの週)など、節目の経済指標へ注意
が必要です。
また、国内は日銀短観や7/4参院選公示で政策期待も高まり、外部要因が想定通り
着地となれば、少しずつ上値を切り上げるリバウンド相場となって良い状況です。
日経平均、7月第1週(7/1~7/5)のレンジは、13250円~14000円程度を想定
しています。
1.7月第1週(7/1~7/5)主なイベントと予定
7/1
日本 第2四半期 日銀短観
日本 2013年 路線価(国税庁)
日本 キューピー 決算
日本 日立金属/日立電線 統合
日本 コカ・コーラG統合
米 6月ISM製造業景気指数
加 休場
中国 6月製造業PMI
香港 休場
クロ クロアチアがEU加盟
リト リトアニアがEU議長国に就任
英 中銀のカーニー新総裁が就任
EU 5月ユーロ圏失業率
EU 6月ユーロ圏消費者物価
7/2
日本 良品計画 決算
日本 6月マネタリーベース
米 5月製造業新規受注
米 6月自動車販売台数
豪 中銀政策金利
EU 5月ユーロ圏生産者物価指数
7/3
日本 サントリー食品 新規上場
米 6月ADP雇用者数
米 6月ISM非製造業景気指数
米 新規失業保険申請件数(~6/28までの週)
米 株式・債券市場は短縮取引
中国 6月非製造業PMI
豪 5月小売売上高
英 イングランド銀行金融政策委員会(~7/4)
EU 5月ユーロ圏小売売上高
世 IOC委員への五輪開催都市計画説明会(~7/4)
7/4
日本 セブン&アイ、ファミリーマート 各決算
日本 日銀「地域経済報告」公表
日本 黒田日銀総裁、あいさつ要旨公表
日本 参院選 公示
米 休場 独立記念日
英 BOE政策金利
西 スペイン国債入札
EU ECB政策理事会/金利
EU ドラギECB総裁の記者会見
7/5
日本 ローソン、オンワードHD、吉野家HD 各決算
日本 5月景気動向指数
日本 ユニクロ、バングラディッシュでオープン
米 6月雇用統計
2.NY市場、為替/債券 各結果(6/28)
28日のNY市場、この日は期末と週末が重なったこともあり持ち高調整の動きが
中心となった。
そのような中、序盤は、本邦勢など日本時間0時のロンドンフィキシングに向けた
実需の動きも観測され、ドル買いが優勢となった。ミシガン大消費者信頼感指数が
上方修正されたことも追い風となっている。フィキシング通過後はドル買いの動きも
一服したが、市場のQE縮小観測は根強く、ドル高の傾向は維持された。
この日もラッカー・リッチモンド連銀総裁やスタインFRB理事、サンフランシスコ連銀
総裁などの講演が伝わっていたが、いずれもQE縮小と利上げを切り離す姿勢を強調
しており、直近の市場の動きをけん制していた。ただ、経済指標次第では9月FOMCで
QE縮小を実施する可能性も示唆している。
ドル円は一時99.45付近まで上昇したものの、米株に調調整売りが入っていたことも
あり、100円を目指す動きまでは見られていない。実需に伴う上昇との印象も強かった。
一方、ユーロドルは朝方1.31付近まで上昇し、200日線を回復する場面も見られたが、
その後失速し、再び1.30割り込む動きも見られた。1.30台は維持された格好だが、
200日線に跳ね返されており、下向きの流れへの回帰兆候は続いている。
なお、フィッチとS&Pがキプロスの格付けをデフォルト級に格下げし、ECBも同国国債を
担保として受け入れることを一時的に停止することを発表していたが、市場の反応は
限定的だった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=188640
米国債利回り
2年債 0.355(+0.004)
10年債 2.488(+0.015)
30年債 3.497(-0.038)
期待インフレ率 1.990(+0.006)
*期待インフレ率は10年債で算出
28日のNY債券市場、10年債利回りは小幅上昇。序盤はQE縮小への期待から利回りが
上昇。きょうもFOMCメンバーからの発言が出ていたが、QE縮小と利上げ期待は切り離す
べきとの発言が繰り返された一方で、経済指標次第では9月FOMCでのQE縮小開始の
可能性も示唆していた。
ただ、後半にかけて利回りは上げ幅を縮小し、10年債利回りは小幅な上昇、30年債は
低下している。期末の調整の動きもあったようだ。
2-10年債の利回り格差は213(前日+211)。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=188639
3.NY株式市場 結果(6/28)
NY株式
ダウ平均 14909.60(-114.89 -0.76%)
S&P500 1606.28 ( -6.92 -0.43%)
ナスダック 3403.25( +1.38 +0.04%)
CME日経平均 13840 (大証比:+160 +1.16%)
28日のNY株式市場、ダウ平均は4日ぶりには反落。寄り付き前に発表になったブラック
ベリーの決算が失望的な内容だったことから、序盤はハイテク株中心に売りが先行した。
その後、消費者信頼感指数が強い内容だったこともあり、買戻しも入ったものの、FRBに
よるQE縮小懸念も根強く、期末でもあることから、利益確定売りが優勢となっている。
ダウ平均は15000ドルを再び下回る展開となった。
ダウ採用銘柄ではホームデポやインテルが上昇した一方で、IBM、デュポンが下落。
ITコンサルティングのアクセンチュアが商いを伴って下落。冴えない売上高見通しを
発表したことが嫌気されている。この発表を受けIBMも連れ安となった。
ナスダックは小幅続伸。アップルが下げ一服となったこともあり、指数はプラスで引けた。
ブラックベリーは失望売りで27%急落。最終利益が予想外の赤字だったほか、売上高も
予想を下回った。新型モデル「Q10」と「Z10」を投入したものの、需要は低迷。
中南米や南アジアなどでは厳しい価格競争に直面しているという。
バイオジェンが上昇。欧州医薬品庁(EMA)ヒト医薬品委員会(CHMP)がサノフィ社の
多発硬化症(MS)治療薬「Aubagio」に承認勧告を付与したことは、バイオジェンの同
治療薬「Tecfidera」にとっても朗報となると指摘したことが買い手掛かり。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=188636
4.NY市場、原油先物8月限/金先物8月限 各結果(6/28)
NY原油先物8月限(WTI)
1バレル=96.56(-0.49 -0.50%)
28日のNY原油先物相場は5日ぶりに反落。為替市場でドル高が優勢となったことや、
今週は上昇が続いていたことから、月末・週末とあって利益確定の動きが優勢となった。
8月限は96ドル台に下落し、時間外に入ると96ドル台前半まで値を落としている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=188630
NY金先物8月限(COMEX)
1オンス=1223.70(+12.10 +1.00%)
28日のNY金先物相場は反発。一時1200ドルを割り込む場面も見られたものの、期末・週末
とあって調整の買い戻しが優勢となった。ただ、自律反発の域は出ず、下向きの流れに
変化はない。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=188631