3/25~週の日経平均は、週間で3週ぶりに下落。世界的な経済減速、景気後退を
示唆する様にNY市場の逆イールド(米長短債券利回りの逆転)や英ブレグジットの
合意無き離脱等を背景に、週初に暴落し、一時21000円を割り込む場面もあった。
反発し、21200円台を回復して終了した。
結局、日経平均は、421円安(↓1.95%)21205円の大引けでした。
さて、4月第1週(4/1~4/5)主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
200ドル超の上昇をして終了。日経平均は、この流れを受けて上昇スタートになり
そうである。為替がドル/円で110円後半に戻しており、景気の不透明感はあるが
戻りを試す展開に期待したい。
国内は、4/1に新元号発表が発表され、特需期待や日銀短観に注目です。実質4月
相場入りで、需給面での改善や期間投資家の銘柄入れ替え等も想定されるが、底堅い
展開を期待したい。
海外は、米中貿易協議継続の行方、4/3の米ADP雇用統計や4/5の雇用統計に
注目です。
明日からの日経平均は、世界経済減速懸念はあるものの、新元号の発表が社会マインド
を高揚させ、投資効果が生じる可能性もあります。また、日銀短観は悪い事が想定され
るが、先週の下落である程度織り込んでおり、個別株物色が活発になり始めてるので、
もみあい上昇を想定したい。
日経平均、4月第1週(4/1~4/5)レンジは、21000円~21850円程度
を想定しています。
1.4月第1週(4/1~4/5)主なイベントと予定
3/31
中国 3月製造業PMI
ト トルコ統一地方選挙
EU 欧州夏時間開始
4/1
日本 11:30頃 新元号公表
日本 第1四半期 日銀短観
日本 3月自動車販売台数
日本 象印、クリエイトSDH、WNIウエザー、しまむら、キューソー 各決算
米 2月小売売上高
米 3月ISM製造業景気指数
米 2月建設支出
中国 3月財新製造業PMI
中国 付加価値税引き下げ
英 下院、離脱案の代案巡り支持動向を探る拘束力のない投票を再び実施
EU 2月ユーロ圏失業率
4/2
日本 3月マネタリーベース
日本 キューピー、ライトオン、ナガイレーベン、西松屋チェ 各決算
米 2月耐久財受注
米 3月自動車販売
米 イーストマン・コダック、ゲームストップ 各決算
豪 中銀政策金利
4/3
日本 エスプール、バイク王、マルカキカイ 各決算
日本 東名 IPO
米 3月ADP雇用者数
米 3月ISM非製造業景気指数
米 アトランタ連銀総裁、講演
米 ミネアポリス連銀総裁、講演
中国 副首相、ワシントン訪問
4/4
日本 サカタのタネ、アダストリア、7&I HD、三協立山、不二越、ハイデイ日高 各決算
米 クリーブランド連銀総裁、講演
4/5
日本 2月景気動向指数・速報値
日本 2月家計調査
日本 2月毎月勤労統計調査
日本 壱番屋、サンエー、薬王堂、スギHD、大有機、マニー、ワキタ、トーセイ 各決算
米 3月雇用統計
米 2月消費者信用残高
中国 アトランタ連銀総裁、講演
中国 休場(清明節)
香港 休場(清明節)
2.NY市場、為替/債券 各結果(3/29)
29日のNY外国為替市場は、米株高の動きなどを好感して、ドル買いがやや
優勢な展開となった。ドル円はリスク警戒後退の動きが円売りにつながった事
もあり、しっかりの展開に。
この所、下げが目立っていた米長期債利回りがやや回復し、一時2.43%台を
付けたこともドル買い要因に。ドル円は110円95銭を付ける場面が見られた。
一服すると、110円台後半でのもみ合いとなった。
ユーロドルは1.12台前半での推移。ドル高基調もあって頭の重い展開。
ポンド売りの動きなどもユーロの重石となり、一時1.1210近辺まで。
もっとも、ドル円同様に大台を超えて動きが進むだけの勢いに欠けていた。
ポンドは、注目された英下院でのEU離脱案に対する採決が日本時間23時半に
行われ、3度目の否決となったことで売りが出る展開となった。ロンドン市場で
採決への悲観論から1.30ちょうど手前まで下落したあと、離脱強硬派などが
政府案に賛同に回るとの思惑で1.3130台まで上昇するなど、不安定な動きを
見せた後の下院採決。投票時からややポンド売りが進み、否決決定で1.2978
近辺まで売りが出る流れとなった。もっとも、その後は買い戻しが入り1.30台
を回復。採決前よりはポンド安の水準でもみ合いが続いた。
ポンド円も同様でロンドン市場で144円10銭近辺から145円台半ば迄上昇し、
144円台後半へ戻して採決の実施。その後144円割れまで売り込まれたものの、
144円台半ばで週の取引を終えている。
https://fx.minkabu.jp/news/98685
米国債利回り
2年債 2.260(+0.024)
10年債 2.405(+0.010)
30年債 2.814(-0.008)
期待インフレ率 1.875(+0.013)
※期待インフレ率は10年債で算出
このところ低下が目立った米長期債利回りは、週末を前に回復傾向に。ロンドン
市場から上昇傾向にあった10年債利回りは、株高などを受けたリスク選好の
動きに、一時2.43%台まで上昇する(債券価格が下落する)展開となった。
台を付けた状況から、2.40%台を維持しての推移と、利回り低下が一服といった
ところに。
https://fx.minkabu.jp/news/98684
3.NY株式市場 結果(3/29)
NY株式29日
ダウ平均 25928.68(+211.22 +0.82%)
S&P500 2834.41( +18.97 +0.67%)
ナスダック 7729.32( +60.15 +0.78%)
CME日経平均 21290 (大証比:+80 +0.38%)
29日の米国株式市場は堅調な動きが続いた。主要指数は寄り付きからプラス圏で
推移し、その後もしっかりの展開。午前中は英議会がEU離脱案に対して3度目の
否決を決めた際の世界的なリスク警戒の動きなどから調整が入る場面も、プラス圏
を維持した推移となり、その後も堅調な地合いを継続。引けにかけて上げ幅を拡大
する展開となった。
ダウ30種平均は29銘柄がプラス圏で引けており、幅広い買いが入っていた。
唯一マイナス圏の3M藻0.36%安にとどまっており、全体にしっかり。
朝から買いが目だった建設機械大手キャタピラーに加え、ヘルスマネジメント大手
ユナイテッドヘルスが2%超の上昇、薬局チェーン大手ウォルグリーン、コングロ
マリットのユナイテッドテクノロジーズ、化学ダウデュポン、航空大手ボーイング、
システム開発のシスコシステムズ、半導体大手インテルなどが1%を超える上昇に。
FANG・GAFAなど新興ハイテク関連ではエヌビディアが1.3%高としっかり。
その他は小幅高。
個別銘柄ではバイオ医療関連でゼーロス・セラピューテクス、マーカー・セラピュー
テクスなどが強い。アプリケーション開発のプログレスソフトウェアも15%高と強い。
IT関連のスマートグローバルホールディングスが19.5%安。
https://fx.minkabu.jp/news/98678
4.NY市場、原油先物5月限/金先物6月限
NY原油先物5月限(WTI)
1バレル=60.14(+0.84)
NY原油の期近は反発。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.80~0.84ドル高。
その他の限月は0.12ドル安~0.77ドル高。
米中の通商協議に対する期待感から株高に振れたことなどを受けて堅調となった。石油
輸出国機構(OPEC)の協調減産にロシアが9月までの延長の可能性を示したことも支援
要因となり、5月限は昨年11月以来の高値60.73ドルを付けた。
https://fx.minkabu.jp/news/98677
NY金先物6月限(COMEX)
1オンス=1298.50(+3.20)
金6月限は反発。時間外取引で、株高などを受けて軟調となり、7日以来の安値1291.3
ドルを付けたのち、ユーロ安一服を受けて下げ一服となった。日中取引では、米PCE
デフレータでインフレの落ち着きが示されたことを受けて堅調となり、1304.6ドルまで
上昇した。ただ買い一巡後は株高を受けて上げ一服となった。
https://fx.minkabu.jp/news/98674
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