「横浜ザル」の株式投資独り言

株式投資等で資産形成を目指し、ゴールは超億万長者!?
経済動向や日経平均の将来分析、投資銘柄のメモや雑感を綴ります。

中国経済と相場展望(FP研修会メモ)

2015-03-14 23:59:04 | FP研修

            
今日、FPの「継続教育研修会」に出席したので、その概要を約6年
ぶり、ブログに載せます。(2回目です)

毎年、4~5回この研修会に参加してますが、テーマは、リスク管理、
金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継など
様々なテーマで、希望のテーマを選択しています。

今回は、「金融資産運用」のテーマで、講師陣は下記の通り。

講演:テーマ 『中国金融市場の現状』と『2015年の相場展望』

第1部 タイトル:中国金融市場の挑戦と評価:単一銀行制度から
      シャドーバンキングまで
 
講  師:古島 義雄 氏 福山大学経済学部教授
      同大学院経済学研究科長
      立命館アジア太平洋大学国際経営学部客員教授


第2部 タイトル:2015年の相場展望~異次元緩和の効果と限界~

講  師:五十嵐 敬喜 氏
      三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
      執行役員 調査本部長
第1部

古島氏は、旧日本長期信用銀行勤務、シカゴ支店長・アジア部長などを
歴任その後、世銀にも席をおき、国際経済やアジア経済に造詣があるので
大学経済学の教鞭を取られています。

中国の1人当りのGDP 7000~8000ドル/人
日本の1人当りのGDP 30000ドル/人
だが、人口が13億人強なので、GDPが世界2位なのは、周知の通り。

計画経済→市場経済の移行(1979年頃)がロシアに比べてうまく言ってる
が、所得格差は1;5以上に広がっている。

世界の銀行、総資産ランキング(2013年)
 1位:中国工商銀行
 2位:三菱UFJ FG
 3位:香港上海銀行 HD
 4位:ドイツ銀行
 5位:クレディ・アグリコル
 6位;BNPパリパ
 7位:JPモルガンチェース
 8位:バークレーズ
 9位:中国建設銀行
10位;バンクオブアメリカ
(11位;中国農業銀行、14位:中国銀行)


◎ 中国金融市場の挑戦と評価のまとめ

○ 無から有を作り出してきた。但し、国民党時代の蓄積あり。
○ 短期簡に金融市場の量的質的発展(金融深化)を達成。
○ 金融市場の発展が中国経済の発展に貢献したという証拠はないが、少なく
  とも足を引っ張ることには、ならなかった。
○ 国有企業を主とした貸し出し政策により不良資産が蓄積。
  しかし、高度成長と不良資産管理策により問題解決。
○ リーマンショック後の公共投資増加に対して貸出で対応。
○ コスト削減と収益向上を指向して、オフバランス貸出、非預金商品が拡大。
  自己資本拡充と不良資産問題が浮上。

◎ 教訓

○ 経済は、理想の姿を求めて、進歩していくものなのか。
  (市場原理主義、プラトン主義)
○ 過去から自由でありえず、発展の経路もそれに制約されるものなのか
  (経路依存性)
○ 塞翁失馬、「人間万事塞翁が馬」は、国家にも金融にも通じる?
○ 成功が失敗の背景となり、失敗が次の成功の原因となる。
  (禍福はあざなえる縄のごとし。)

第2部

五十嵐氏は、1、2年前まで、WBS(テレビ東京)のコメンテイターとして度々
顔を出しているので、知っている人も多いのではないでしょうか。

この方、三和銀行に入行し、為替ディーラーとして若かりし頃、為替差損で穴を
あけた失敗談を披露。プラザ合意後の頃、ドル安と読むと反対に、ドル高と読む
とドル安になり、往復ピンタを食らったそうな(2億円損失と本人談)

今日の講演も、相場展望で来年以降は未知数(詳しく聞かないで)と、予防線を
張ってました。リフレ派でなく財縮派で、円高容認派のような印象ですが、いか
がでしょうか。

五十嵐氏、今日の講演では、日銀黒田総裁を政策を批判はしていないけれど、
物価目標2%に向け、昨年10月末の量的緩和策第2弾の実施は、円安で、
物価上昇する中、原油安があったから、実施に踏み切ったとのコメント。

それでも、今年の経済の見通しは、GDPもプラスに舵を切り、可処分所得が
物価上昇分を超える期待があるので、消費も比較的堅調に推移し、株価も上昇
する余地ありとの見立てでした。(ただ、ご本人はこれ以上の円安は、資産の
海外流失を招くので、望んでいないような口ぶり。)

色々なものの見方ができたので、参考になりました。

3月第3週の相場展望と予定は、明日書き込みします。
それでは、また。

                                  
 ☆各1クリック応援の協力を お願いします。☆ 

 

  にほんブログ村

 株式投資ランキング


「分かっていたい不動産の知識と市況」FP研修参加

2009-06-06 23:55:41 | FP研修

          
昼前、生憎の小雨模様の中、研修に参加のため横浜西公会堂に行って来ました。
FP研修の概要は、下記の通り。

 -----------------------  研修の概要  -----------------------

 テーマ  :分かっていたい不動産の知識と市況
 主催者  :日本FP協会 神奈川支部
 課 目   :第1部、動揺する世界の不動産市場と日本
        第2部、最新の不動産市況と今後の展望 
 講 師   :小夫 孝一郎(ドイツ証券 不動産投資銀行部)/第1部
       幸田 昌則 (不動産市況アナリスト)/第2部
 開催日 :09/6/6      
 時 間  :13:00 ~ 16:30
 会 場   :横浜市西公会堂
 ------------------------------------------------------------

 以下、印象に残った項目を、箇条書きしておきます。

 第1部

 ①日本の不動産資産規模の推計は、2300兆円。
   上位3位までは、個人の持ち家が600兆円、法人所有(本社、支社、工場、
   施設等)が490兆円、国/地方自治体が、454兆円。
   ファンドやREITは20兆円で、J-REITは8兆円程度の規模。
                                   国交省、日銀 他より
 ②国内主要都市のキャップレート(取引利回り)は、SP問題表面化した07年夏
   からリーマンショック前08/上期に底打ちし、08/下期は若干上昇しており、
   東京圏で4%弱である。
   このキャップレートを10年物国債との金利差、イールドスプレッドで見ても
   同様な傾向にあり、今期は、前期よりスプレッドの上昇を予測している。
                                   日本不動産研究所より
 ③国内直接不動産投資によるリターンは、過去10年程度で見れば、オフィース、
   商業、住宅も、06年にピークに、減少傾向にある。オフィースは下げ止まり
   傾向があり5、6%程度。商業や住宅は、0%程度である。
                                   IPDジャパン資料より
 ④会社別の08年不動産買収ランキングは、GS(ゴールドマン・サックス)が
   断トツの1位で、11000(百万ドル)オーバー。以下AP Fastigheter(SWE)、
   Klepierre(仏)と続く。日本からは、三井不動産4000(百万ドル)弱、三菱地所の
   約3000(百万ドル)程度で、モルガン・スタンレーと同程度。
                                  RCA,RREFリサーチより
 ⑤金融危機の影響でオフィース空室率は、現在も上昇中。東京で6~7%程度で
   底打ちし、10年度より改善傾向?
                                          三鬼商事より
 ⑥オフィス賃料の大型ビルは、現在も減少しているが、中、小型ビルは下げ渋りで 
   安定している。
                                三鬼商事、三幸エステートより
 ⑦首都圏におけるマンション平均販売価格は、リーマンショック以降 下落傾向に
   ある。その販売価格下落で、契約率は、現在上昇し、改善傾向にある。
                                    不動産経済研究所より
 ⑧住宅価格、地価価格を見る上で、米S&Pケース・シラー住宅価格指数が、先行
   指標として有効である。(2010/下 当りから上昇?)
                              S&Pケースシラー、CME先物より
 ⑨首都圏におけるマンション平均販売価格は、2000年以降のデータを見ると、
   年初が安いので、狙い目である。
                                    不動産経済研究所より
 ⑩主要国の住宅流通量に占る中古住宅シェア比較は、日本が約15%弱に対し、
   米国80%弱、英国90%弱である。日本は住宅耐用年数が30年程度と新築が
   85%強となる。(因みに、米国の耐用年数55年程度、英国77年程度。)
                                    住宅・土地統計調査より
 ⑪J-REIT市場は、投資価格インデックスは07年6月をピークに下落してたが、
   今年に入って下げ渋り傾向にあり、3/Mから株式市場の上昇から、底打ち?。
                  [J-REIT(41銘柄)の時価総額は、2.5兆円程度]
                                    Bloombergのデータより
 第2部

 ①不動産購買態度指数は、昨年の秋を底に、現在「買い時だと思う」に変化。

 ②神奈川県の新築分譲マンションは、07年後半から価格減少傾向にある。また、
   供給戸数は、05年より減少している。建売住宅の供給戸数も同傾向。

 ③首都圏のテナント募集中のオフィース物件は、08年以降、急増中。

 ④土地・売却依頼数は、07年後半から急増し、08年下期でピークで、改善?

 ⑤09年5月調査の不動産売却理由は、73%換金、相続12%、買い替え10%
   その他5%で、08年11月調査から変化は、相続(8.6%→12%)

 ⑥2005年を100とした時の各地の人口推計は、2025年度に、東京や神奈川は
   100以上をキープするが、全国平均は95を切ると推定され、2035年度には、
   全国で86.7程度となる。
 
 ⑦土地は、預貯金や株式等に比べ有利な資産であるかアンケートに対し、そう思う
   との回答は、93年61.8%で、07年度は、37%である。
                     国交省「土地問題に対する国民の意識調査」より 
      
     不動産投資、J-REIT投資等を実施する場合は、自己判断、自己責任で
   お願いします。

     PS サッカーWCアジア地区予選、前半ウズベキスタンに1対0でリード。
      日本が、世界で一番早く、出場決定しそうです!
         

  ☆ 各1クリック、応援の協力を お願いします。☆ 
   人気ブログランキングへ      
  
株・投資ランキング