6月第4週~の日経平均は、小幅続伸した。経済活動再開の期待と、
感染第2波への警戒感が交錯する中、落ち着かない展開でした。
コロナウイルス感染者数は、世界的に拡大して1千万人超え、死者数は
50万人も通過点になろうとしている。国内も東京の感染者数が5月の
GW頃の水準で、連日で50人超となっており、第2波への警戒感ある。
そんな中、米で6/25に金融当局が、ボルカールールの緩和を承認、
スワップ取引の証拠金要件撤廃などを好感してNYダウが大反発して
週末の日経平均の背中を押し、週末高となり、週間の上昇に寄与した。
結局、日経平均は週間で33円上昇(↑0.15%)225112円でした。
さて、6月最終週~7月第1週(6/29~7/3)主な予定は下記の通り。
明日以降の日経平均は、東京新型コロナ感染状況や米国の感染状況に注視
しながら、日米の経済指標に注目です。
国内は、6/30の日本版雇用統計と7/1の日銀短観に注目です。
海外は、米での6/30の6月消費者信頼感指数、パウエルFRB議長と
ムニューシン米財務長官のコロナ対策について、下院金融委員会で証言に
注目したい。7/1の6月ISM製造業景気指数やFOMC議事録も注目
です。
また、週末は、NY市場が独立記念日振替休場のため、7/2雇用統計の
発表があり、東京市場は、その結果を7/3に受ける事になるので注視。
感染第2波懸念のなか、国内は、配当再投資など需給が下支えし、IPO
など個別材料株に物色が向かう展開を想定している。
大型株が動きづらい中、中小型株に動意づく銘柄ありそうです。
景気回復へ期待感とコロナウイルス第2波懸念の綱引きで、東京感染者数が
現在水準で収まる様なら、底堅い展開に期待したい。
日経平均、7月第1週(6/29~7/3)は21750円 ~22750円
程度を想定しています。
1.7月第1週(6/29~7/3)主なイベントと予定
6/29
日本 5月小売売上高
日本 ハイディ日高、象印、DCM、Jフロント、あさひ、ナガイレ、
しまむら 各決算
日本 エブレン IPO
米 5月中古住宅販売制約指数
米 マイクロン・テクノロジー 決算
米 サンフランシスコ連銀総裁、パネル討論会
米 NY連銀総裁、ゲオルギエワIMF専務理事 ディスカッション
EU 6月ユーロ圏景況感指数
6/30
日本 5月有効求人倍率
日本 5月完全失業率
日本 5月住宅着工戸数
日本 5月建設工事受注
日本 5月百貨店売上高
日本 5月スーパー売上高
日本 6月消費者態度指数
日本 6月東京都消費者物価指数
日本 ダイセキソリ、アダストリア、WNIウエザ―、JDI、ダイセキ 各決算
日本 グッドパッチ IPO
米 6月消費者信頼感指数
米 4月20都市住宅価格指数
米 NY連銀総裁、オンライン講演
米 パウエルFRB議長、ムニューシン米財務長官 コロナ対策について
下院金融委員会で証言
米 国債償還 2年債(382億ドル)
5年債(350億ドル)
7年債(290億ドル)
中国 6月製造業PMI
南ア 第1四半期 南アフリカGDP
7/1
日本 第1四半期 日銀短観
日本 地域新聞 決算
米 6月自動車販売
米 6月ADP雇用者数
米 6月ISM製造業景気指数
米 FOMC議事録(6/9、10日開催分)
米 メーシーズ 決算
米 シカゴ連銀総裁、オンラインフォーラム開催
中国 6月財新製造業PMI
独 ドイツがEU議長国に就任
7/2
日本 キューピー、クスリのアオキ、平和堂 各決算
米 6月雇用統計
米 5月貿易収支
米 5月製造業受注
米 新規失業保険申請件数(~6/27迄の週)
米 債券市場、短縮取引
7/3
日本 6月サービス業PMI
日本 ネクステージ、ミタチ、エスプール、トシンG、マルカ、ワキタ、
アークス 各決算
米 休場(独立記念日振替休日)
中国 6月財新サービス業PMI
7/5
日本 東京都知事選、投開票
2.NY市場、為替/債券 各結果(6/26)
きょうのNY為替市場はリスク回避のドル買いが強まっており、
ドル円は107円台に買い戻されている。一時107.35円
付近まで上昇する場面もみられた。6月期末が接近する中で、
それに絡んだ実需売りも確認され、ロンドン時間にドル円は一時
106.80円付近まで下落していた。
この日もNY市場は感染第2波への警戒感を強めており、米株式
市場でダウ平均は一時774ドル下落し、原油も37ドル台に一時
下落した。
そのような中で為替市場ではリスク回避のドル買いが強まった格好。
きょうはフロリダ州が感染者が7.8%増加したと発表。過去7日
平均の4.1%を大幅に上回った。テキサス州ではアボット知事が
バーの営業停止を命じたほか、同州のハリス郡は最高水準の緊急
事態を宣言した。
先行きに過度に楽観的だった市場もここにきて、感染第2波による
景気への不透明感を強めている。トランプ政権は否定的だが、経済
再封鎖への懸念も強まっているようだ。
ユーロドルも戻り売りが優勢となり、1.11ドル台に下落する場面
もみられた。ただ、1.11ドル台に入ると買い圧力も強まるようで、
前日に引き続き1.12ドル台に戻している
https://fx.minkabu.jp/news/149249
米国債利回り
2年債 0.166(-0.020)
10年債 0.636(-0.049)
30年債 1.368(-0.066)
期待インフレ率 1.316(-0.015)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場で10年債利回り低下。米国内で感染第2波の
拡大が加速しており、米景気への先行き懸念が強まった。米国債は
逃避買いが先行し、利回りは低下。
朝方発表された5月の米個人所得・支出で個人消費支出が過去最大
増加率となったが、予想を下回ったこともあり反応は限定的。
10年債は0.62%台まで一時低下した他、2年債も0.16%
台に低下。
2-10年債の利回り格差は+48(前営業日+50)。
https://fx.minkabu.jp/news/149248
3.NY株式市場、結果(6/26)
NY株式26日
ダウ平均 25015.55(-730.05 -2.84%)
S&P500 3009.05( -74.71 -2.42%)
ナスダック 9757.22(-259.78 -2.59%)
CME日経平均 22315 (大証比:-105 -0.47%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は急反落。前日は終盤に上げ幅を
拡大し、ダウ平均は300ドル近くの上昇となったが、その流れを
維持できていない。市場は感染第2波による景気回復への不透明感
を強めており、株価の上値を抑えている。
トランプ政権は否定的だが、経済再封鎖への懸念も強まっている様だ。
今日はフロリダ州が感染者が7.8%増加したと発表。過去7日平均
4.1%を大幅に上回った。
テキサス州ではアボット知事がバーの営業停止を命じたほか、同州の
ハリス郡は最高水準の緊急事態を宣言した。
そのほか、今日は銀行株の下げが市場のムードを抑制した。FRBが
前日引け後にストレステストの結果を発表し、米大手行に対し少なく
とも7-9月期まで増配や自社株買い再開の禁止を指示した。
前日の銀行株は米当局がボルカー・ルールの一部変更を承認した事で
買いが強まり、相場全体の上げを先導していたが、きょうはその逆と
なった。
前日引け後に発表されたナイキの決算が予想外の赤字だった事も重石
となった模様。
ワクチン開発や材料が出ている銘柄には買いが見られたものの、ほぼ
全面安の展開で、ダウ平均の下げ幅は一時774ドル安まで拡大した。
ダウ採用銘柄ではシスコシステムズを除く29銘柄が下落。ナイキの
ほか、ゴールドマンやJPモルガンが下落した他、エクソンモービル、
シェブロンも売られた。トラベラーズ、ユナイテッド・ヘルスも軟調。
ナスダックも急反落。2%超の下げとなった。フェイスブックの下げ
が目立ったほか、アルファベット、ネットフリックス、アップル、
テスラが下落。
フェイスブックはツイッターとともに下落。ユニリーバが両社の米国
でのプラットフォームへの広告出稿を年内は取り止めると発表した事
が売り材料となってる。一部のユーザーからヘイトスピーチや政治的
に非常に偏った意見が投稿されることが理由と説明している。
ワクチン開発のヴァクスアートが急伸。ワクチン関連銘柄は日替わり
で資金を呼び込んでおり人気化している。
バイオ医薬品のアルティミュンが大幅高。筆頭株主ベンロックが6月
15日に150万株を追加購入していたことが明らかとなった。
アパレルのギャップ大幅高。ミュージシャンでファッションデザイナー
でもあるカニエ・ウェスト氏が手掛けるブランド「YEEZY」と提携
したことを発表した。
食品小売りのアルバートソンが本日、NY証券取引所に上場した。
初値は15.50ドルとなり、IPO価格16ドルを下回った。冴え
ない開始となった。
https://fx.minkabu.jp/news/149245
4.NY市場、原油先物8月限/金先物8月限 各結果(6/26)
NY原油先物8月限(WTI)
1バレル=38.49(-0.23 -0.59%)
NY原油は反落。米経済指標の改善やアジア市場での株高を受けて
時間外取引で堅調となった。しかし、米国の新型コロナウイルスの
感染者が過去最多となり、株安に振れたことから戻りを売られた。
テキサス州やフロリダ州が新型コロナウイルスの感染急増を受けて
バー営業停止やレストランの入店制限強化等を命じ、ロックダウン
(都市封鎖)の再導入に対する懸念が出たことが圧迫要因になった。
https://fx.minkabu.jp/news/149247
NY金先物8 月限(COMEX)
1オンス=1780.30(+9.70 +0.55%)
金8月限は反発。時間外取引で、米国の新型コロナウイルス感染者
が過去最多となり、リスク回避のドル高に上値を抑えられた。日中
取引では、利食い売りなどがでて軟調となったが、株価が急落し、
ドル安に転じると、押し目を買われて急伸した。
https://fx.minkabu.jp/news/149244
☆ 各1クリック応援の協力を お願いします。☆
人気投資ブログランキング
にほんブログ村
株式投資ブログランキング