1/20~週の日経平均は急落トレンドとなった週末となり、約1カ月ぶりの
安値水準となりました。
最初のきっかけは、1/23発表の中国製造業PMIで、景気判断の分かれ目
50を下回り、中国市場の景気懸念と解釈した先物主導の売りが、日経平均を
下げに。翌日の週末1/24には、アルゼンチンの通貨安をきっかけに、新興
国の金融不安から、安全資産とされる円を買う動きで円高となり、株式市場を
直撃し、先物主導で売り仕掛けが入り、一段安となった格好でした。
結局、日経平均は、1週間で342円下落(↓2.18%)の15391円と25日線を
割り込み13/11月以来の13週移動平均線(15452円)を割れ、正念場の
週末となりました。
週末のNY市場は、アルゼンチン・ぺソの急落に、リスク回避ムードを受けて
NYダウも大幅安となっています。
CME日経平均先物は15000円を下回る水準となって、週明けの東京市場
正念場になりそうです。
1月最終週(1/27~1/31)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
明日からの週は、国内決算も本格化する中、企業決算への期待も高まっており
日経平均の15000円割れを回避する相場展開を想定してます。
1/23、1/24でNY市場の下落分を先取りしており、週明けは寄り底となるか
ポイント。為替が102円台から103円台へ水準訂正が起きれば、大台キープも
あるように思われます。
国内では、通常国会がスタートし、国策関連に注目したい。
また、海外では、米FOMCが金融政策を発表。イエレン氏がFRB議長に就任
します。緩和縮小ペースをどの程度とするか、舵取りが注目されます。
そんな中、新興市場を含めた中・小型株の中には、値持ちの良い銘柄が散見され
押し目の好機になるかもしれません。
日経平均、1月最終週(1/27~1/31)レンジは、15000円~15750円程度
を想定しています。
1.1月最終週(1/27~1/31)主なイベントと予定
1/27
日本 日銀議事録(12/19、20分)
日本 12月貿易収支
日本 JSR、日立化成、日立ハイテク、カゴメ、信越ポリマー 各決算
米 12月新築住宅販売件数
米 アップル、キャタピラー 各決算
独 1月Ifo景況感指数
EU ユーロ圏財務相会合
1/28
日本 配当/優待/株式分割 権利 1月最終売買日
日本 アドバンテスト、日立建機、信越化、大阪ガス、四国化成 各決算
米 FOMC(~1/29)
米 12月耐久財受注
米 11月S&Pケースシラー住宅価格
米 1月消費者信頼感指数
米 オバマ大統領、一般教書添演説
米 国債入札 2年債(320億ドル)
米 エレクトロニック・アーツ、ファイザー、AT&T、アムジェン、フォード
ヤフーインク、D.R.ホートン 各決算
英 第4四半期GDP速報
EU EU財務相理事会
1/29
日本 任天堂、キヤノン、三井住友FG、コマツ、JR東 等 各決算
米 FOMC政策金利
米 ボーイング、ダウ・ケミ、バレロ・エナジー、シマンテック、FB各決算
NZ NZ政策金利
英 カーニー英中銀総裁、講演
1/30
日本 日銀議事録(2013年7~12月分)
日本 新日鉄住金、東芝、東エレ、オリックス、野村HD、JT 各決算
日本 楽天、足利HD等 TOPIX算出対象に組入れ
日本 三菱重工/日立、火力発電システム分野 事業の統合
米 第4四半期GDP速報
米 12月中古住宅販売成約指数
米 新規失業保険申請件数(~1/25の週)
米 エクソンモービル、グーグル、アマゾン、クアルコム、3M
コノコ・フィリップス、ブロードコム 各結果
米 国債 入札 5年債(350億ドル)
国債 入札 7年債(290億ドル)
独 1月失業率
西 第4四半期スペインGDP速報
西 サンタンデール銀行 決算
1/31
日本 12月有効求人倍率
日本 12月完全失業率
日本 12月家計調査
日本 12月東京都区部消費者物価指数
日本 12月全国消費者物価
日本 みずほ、JAL、ドコモ、郵船、村田製、東京ガス、大和證券 各決算
米 1月ミシガン大学消費者信頼感
米 1月シカゴ購買部協会景気指数
米 バーナンキFRB議長、任期終了
米 シェブロン 決算
米 2年債(356億ドル)
5年債(312億ドル)
中国 上海市場休場(~2/5 春節)
香港 休場(~2/2 春節)
EU 12月ユーロ圏失業率
EU 1月ユーロ圏消費者物価
2/1
日本 日本維新の会 党大会
米 イエレンFRB議長就任
中国 1月中国製造業PMI
韓国 1月貿易統計
2/2
タイ 総選挙
2.NY市場、為替/債券 各結果(1/24)
24日NY市場は、ロンドン市場からのリスク回避ムードを受けて米株が大幅安。
為替市場にも円高圧力がみられたが、週末を控えて次第に値動きは落ち着いた。
ドル円はロンドン市場で102.00レベルの安値をつけたあとは下げ一服。
102.70近辺まで戻す場面もあったが、ダウ平均が250ドル安と下落する動きに
上値は重く、102円台前半に押し戻された。
ユーロ円は一時139.75レベル、ポンド円は168.50台まで下値を広げたが、NY
午後には値動きが落ち着いた。米株は取引終盤にダウ平均は300ドル超安と下げ
幅を拡大したが、円相場は反応薄だった。この日は主要な米経済指標発表がなく、
ドル相場にとっては手掛かり難だった。
ユーロドルは1.36台後半、ポンドドルは1.65を挟んでの取引が続いた。原油は
小安く、金は小高いものの値動きは限定的だった。
市場の関心は新興国市場に向かっている。昨日はアルゼンチン・ペソが18%安と
12年来の大幅下落となった。同国当局は、ペソの買い支えに必要な外貨準備が
不足していることもあって、為替管理を緩和している。
この日は一時1ドル=8.15ペソまでペソ安が進む場面があった。また、25日まで
ダボス会議が開催されているが、この日はドラギECB総裁が発言している。
ECBの緩和的な金融政策が実体経済にようやく波及しはじめた、インフレは相当
の期間ECBの目標水準を下回るだろう、ユーロ圏にデフレは見られない、などと
これまでの論調を追認する内容に留まっている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=208367
米国債利回り
2年債 0.340(-0.020)
10年債 2.726(-0.051)
30年債 3.641(-0.041)
期待インフレ率 2.130(-0.086)
*期待インフレ率は10年債で算出
24日のNY債券市場は、前日の引き続き債券買いが進み利回りが低下した。
アルゼンチンやトルコなど新興国の通貨が急落したことで市場全般にリスク回避の
動きが広がった。
米国債は安全資産として買い需要が膨らみ、利回りは低下した。米長期金利の代表
格である10年債利回りは一時2.70%台まで低下した。これは、昨年11月26日以来
低水準。その後、2.76%近辺まで戻す場面もあったが、米株が大幅安となる動きに
再び金利水準は低下している。NY終盤にかけては2.72%台から2.75%近辺で推移
している。2-10年債スプレッドは239bp(前日242bp)だった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=208369
3.NY株式市場 結果(1/24)
NY株式24日
ダウ平均 15879.11(-318.24 -1.96%)
S&P500 1790.29( -38.17 -2.09%)
ナスダック 4128.17( -90.70 -2.15%)
CME日経平均 14975 (大証比:-465 -3.10%)
24日のNY株式市場は、各指数が大幅続落となった。ダウ平均は318ドル安。
S&Pとナスダック指数の下落率は2%超だった。
前日にアルゼンチン・ペソが18%安と急落、同国当局がこれまでの為替規制を
解除する措置に、市場の警戒感が高まった。
ほぼ全面安商状となるなかで、決算関連銘柄が健闘していた。P&Gは1.2%高。
マイクロソフトは2.09%高。スターバックスは2.17%高だった。
一方、27日に決算が発表されるキャタピラーは2.61%安。12月のディーラー販売
データ(監査前)によると、世界販売は前年同月比9%減となった。これにより、
四半期決算が市場予想を上回る公算は小さくなった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=208372
4.NY市場、原油先物3月限/金先物4月限 各結果(1/24)
NY原油先物3月限(WTI)
1バレル=96.64(-0.68 -0.70%)
24日のNY原油先物3月限は0.68ドル安の96.64ドルで通常取引を終えた。
今週は米国の大寒波の影響でヒーティングオイル需要増が原油相場を押し上げた
が、今日新興国市場の混乱を懸念して世界的に株安の動きが広がり、リスク回避
ムードから原油相場にも売り圧力が優勢となった。3月限は一時96.25ドルまで
反落。
しかし、天然ガス相場が急騰したように、寒波の影響も根強く、原油の下げは
比較的小幅に留まった。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=208362
NY金先物4月限(COMEX)
1オンス=1264.50(+2.00 +0.16%)
24日のNY金先物4月限は2ドル高の1264.50ドルで通常取引を終了。23日の
アルゼンチンの通貨急落を受けて、24日は世界的に株式市場が大幅下落しており、
金への逃避需要がみられた。インドの金輸入規制の緩和観測も下支えしたという。
NY金先物4月限はロンドンタイムの時間外取引で一時1273.20ドルまで上昇。ただ、
その後は次第に値動きが落ち着き、ほぼ前日終値水準での揉み合いとなった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=208358
☆各1クリック応援の協力を お願いします。☆
にほんブログ村
株式投資ランキング