3/22週の日経平均は、震災後の過度な悲観から買い戻しの動きとなり、
NY市場も週末にかけ、企業業績への期待感から3日続伸となりました。
ただ、日本市場は、原発問題で、放射能汚染懸念が野菜や水に及び、上値を
押さえた格好でした。
それでも、日経平均は、下げ過ぎから1週間で329円上昇(↑約3.6%)し、
週末9536円の大引けでした。
3月最終週(3/28~4/1)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
米で、週央にある3月ADP雇用統計や週末の雇用統計に注目です。また、
リビア情勢は緊迫継続ですが、多国籍軍の主導権は米国から欧州に移って
おり、その動向に注視です。
国内は、東日本大震災による原発の放射能漏れの閉じ込め進捗状況に。
ただ、日経平均採用銘柄のPERは14倍、東証1部のPBRが1.07倍で
外国人投資家が注視するPERやPBRで見ると、まだ割安感のあるレベル。
週明けドル高/円安の追い風があれば、リバウンド継続もありそうです。
日経平均、3月最終週(3/28~4/1)のレンジは、9450円~9850円
程度を想定しています。
1.3月最終週(3/28~4/1)主なイベントと予定
3/28
日本 3月期末 配当/優待/分割等権利付最終日
日本 ライトオン、ウエザーニューズ、壱番屋 等 各決算
日本 TPP第6回政府間協議(~4/2、シンガポール)
米 2月個人所得・支出
米 2月中古住宅販売保留
米 国債入札 2年債(350億ドル)
米 ロックハート・アトランタ連銀総裁 講演
3/29
日本 2月失業率・有効求人倍率
日本 家計調査
日本 実質新年度相場入り
日本 日本化薬、宝印刷、ジーンズメイト 等 各決算
日本 日本薬学会第131年会(~3/31、静岡)
米 1月S&Pケース・シラー住宅価格指数
米 3月コンファレンスボード消費者信頼感指数
米 国債入札 5年債(350億ドル)
米 ブラード・セントルイス地区連銀総裁 講演
独 4月gfk消費者信頼感指数
英 第4四半期GDP確報値
3/30
日本 2月鉱工業生産
日本 2月自動車生産
日本 キューピー、しまむら、ニトリ 等 各決算
米 3月ADP雇用者数
米 国債入札 7年債(290億ドル)
米 ブラード・セントルイス地区連銀総裁 講演
3/31
日本 高速道路無料化実験終了
日本 中小企業金融円滑化法案時限措置期限
日本 ミルボン、山下医科、アルテック 等決算
米 週間新規失業保険申請件数
米 3月シカゴ地区購買部協会景気指数
米 2月製造業受注
米 国債償還 2年債(419億ドル)
5年債(175億ドル)
米 ガイトナー米財務長官が中国訪問
独 3月失業率
EU 3月ユーロ圏消費者物価指数
4/1
日本 3月 日銀短観
日本 パナソニック、三洋とパナ電工 完全子会社化
日本 住信銀行と中央三井トラストHD 経営統合
日本 余剰電力買取制度に伴う発電促進付加金の徴収開始
日本 日興コーディアル証券、SMBC日興證券に社名変更
日本 住生活G、傘下の5子会社合併し、LIXILへ社名変更
日本 埼玉県 大規模事業所にCO2削減義務付
日本 新学習指導要領開始
日本 キリン堂、岡野バルブ、鈴丹 各決算
米 3月雇用統計
米 3月ISM製造業景気指数
中 3月PMI製造業景況感指数
2.NY市場、為替/債券 各結果(3/25)
25日のNY市場はドル買いが優勢となった。きっかけはプロッサー・
フィラデルフィア連銀総裁のタカ派な発言。米経済は勢いをつけており、
基盤は強固で、政策当局は近い将来出口戦略が必要になると指摘。
また、利上げと伴に資産売却計画も示すべきだとも述べている。
このタカ派な発言に市場は敏感に反応、米国債利回りの上昇と伴に、ドルも
買い戻しが優勢となった。ポルトガル問題やスペイン銀の格下げなどで、
欧州債務問題に再燃の兆しもあり、ユーロに利益確定売りムードが漂って
いたことも伏線としてある。
ドル円は81.50近辺まで上昇、ユーロドルは1.40台に下落し、前日の安値
水準に再び下落した。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=104336
米国債利回り
2年債 0.732(+0.041)
10年債 3.435(+0.031)
30年債 4.497(+0.015)
期待インフレ率 2.441(-0.037)
期待インフレ率は10年債で算出
25日のNY債券市場、利回りは上昇。プロッサー・フィラデルフィア連銀
総裁のタカ派な発言をきっかけに利回りは上昇している。来週の入札を睨んだ
動きも見られた。
10年債は3.45%、2年債も0.74%まで一時上昇している。
2-10年債の利回り格差は+270(前日+271)。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=104334
3.NY株式市場結果(3/25)
NY株式
ダウ平均 12220.59(+50.03 +0.41%)
S&P500 1313.80( +4.14 +0.32%)
ナスダック 2743.06( +6.64 +0.24%)
CME日経平均 9415 (大証比:-35 -0.37%)
出来高(億株)
NYSE 8.25
ナスダック 18.48
25日のNY株式市場、ダウ平均は3日続伸。オラクルやアクセンチュアの業績
見通しが強く、米景気への期待感が依然として根強い。この日発表になったGDP
確定値が上方修正されたことも買い安心感を誘ったようだ。
ただ、中盤になって、一部の地区連銀総裁からタカ派な発言が出たことで、利上げ
への警戒感から伸び悩む動きも見られている。
ダウ採用銘柄ではIBMやAT&Tが上昇、シェブロンやエクソンモービルといった
石油関連株も上昇している。反面、HP、マイクロソフトが下落し、バンカメは
5日続落となっている。
個別に、医薬品のブリストル・マイヤーズが商いを伴って上昇。米食品医薬品局
(FDA)から黒色腫治療薬の承認が降りたことが材料。
ナスダックも続伸。オラクルやアップルの上昇が指数をサポートした。一方、
RIMが11%の急落。業績見通しに対する失望売りが出ている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=104331
4.NY市場、原油先物5月限、金先物4月限 各結果(3/25)
NY原油先物5月限(WTI)
1バレル=105.40(-0.20 -0.19%)
25日のNY原油先物相場は小幅に続落。中東情勢は依然として緊迫している
ことから、買いが先行していたが、一部米連銀総裁の発言がタカ派だったこと
から、為替市場でドルが買い戻され、原油は利益確定売りに押される動きとなった。
5月限は一時104.50付近まで下落する場面も見られている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=104328
NY金先物4月限(COMEX)
1オンス=1426.20(-8.70 -0.61%)
25日のNY金先物相場は続落。この日、一部の米地区連銀総裁の発言がタカ派
な内容だったことから、為替市場でドルが買い戻され、金は利益確定売りが先行。
4月限は一時1422ドルまで下落している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=104327
☆ 各1クリック 応援の協力を お願いします。☆
にほんブログ村
株式投資ランキング