今夕、安倍首相は、経済財政諮問会議で、政府の経済財政運営方針「骨太の方針」
(素案)を取りまとめた後にあいさつし、アベノミクス3本の矢が、相互に補強し合って
最大限の効果を発揮する鍵は、「賃金・雇用の増加につながる持続的成長の実現、
経済再生と財政健全化の好循環、景気回復をしっかりとしたものにし、企業の決断や
挑戦を促す事」にあると述べ、こうした課題に全力で取り組む考えを示しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130606-00000106-reut-bus_all
「骨太の方針」では、日本経済再生のシナリオと、今後10年間の平均で名目3%
実質2%の成長を実現し、10年後には1人当たりの名目国民総所得を150万円
以上拡大させることができる経済の姿を明確に描けたとしています。
この150万円/1人の所得増は、統計上の見かけの数字であり、国内総生産と
レパトリを合わせた数字で、多くは、企業の利益として内部留保される可能性が
あり、これをどう国民一人一人に還元していくか、その具体策がほしいところです。
マクロの視点をミクロに落とし込む仕組み作りが問われていると思います。その
道筋が見えれば、マーケットも再評価の流れになると思います。
さて、日経平均は、続落し110円安の12904円の大引けとなりました。
(出来高 概算43.7億株の商いでした。)
NY市場の株安や為替の円高傾向、魔の木曜大幅下落の呪縛がり、今日も大引け
間際に先物主導で値をさげ、節目13000円を割り込んでの終了でした。
日経平均、この水準は、異次元の金融緩和発表前の水準で、ここからの下落は
アベクロミクスを否定するものになり、明日にも反発が期待されます。
注目のNY市場、週末の雇用統計を前に、もみ合いスタートです。少しでも反発
して終了してほしいところ。
明日の日経平均、何とか下ひげをつけて13000円台を回復して週末となるか
外資と先物の動きに注目です。