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6/17~週の日経平均は、緩和マネーの逆流が一服した週となりました。先物
主導による売り買いがある中、何とか下ひげをつけてリバウンドした格好。
6/17、18のFOMC後、バーナンキFRB議長による金融緩和縮小、出口
戦略に向け示唆されると、NY市場は軟調な展開でしたが、為替相場が94円
→98円程度と、円高是正と進み、G8サミットではアベノミクス再評価、株価を
下支えした格好。週末に、日経平均300円安から為替の追い風と、急速に
切り返し13200円台回復は、6月末最終相場につながります。
結局、日経平均は1週間で543円上昇(↑4.28%)の13230円でした。
6月第4週(6/24~6/28)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
5/23大暴落から1カ月経過し、十分な調整と需給整理も進んだと思いたい。
また、底堅い展開と、為替の円高是正(先安感)があるので、外資による買戻しも
意識されます。また、東京都議選は、自民党と公明党で全員合格と、過半数獲得と
なり、7月参院選への期待感などが物色意欲を高めそうです。
日経平均、6月第4週(6/24~6/28)レンジは、12800円~13800円程度
を想定しています。
1.6月最終週(6/24~6/29)主なイベントと予定
6/24
日本 キリン堂決算
米 5月シカゴ連銀全米活動指数
米 ダラス連銀総裁、講演
独 6月Ifo景況感指数
6/25
日本 6月末 株式分割/配当/優待 等 権利付最終売買日
日本 Jフロント、アオキスーパー、UCS、NaITO等 各決算
日本 西武HD 株主総会
日本 気象庁3カ月予報
米 6月カンファレンスボード消費者信頼感指数
米 5月耐久財受注
米 5月新築住宅販売件数
米 4月S&Pケースシラー住宅価格
米 国債入札 2年債(350億ドル)
米 ウォルグリーン、カーニバル、アポロG 各決算
伊 国債入札
6/26
日本 リプロセル 新規上場
日本 ミルボン決算
日本 東電株主総会
日本 通常国会会期末
米 第1四半期GDP確報
米 国債 入札5年債(350億ドル)
米 モンサント 決算ベッド・バス&ビヨンド
仏 第1四半期GDP確報
6/27
日本 4月全産業 活動指数
日本 株主総会 集中日
日本 スター精密、ハローズ、シーズメン 各決算
米 新規失業保険申請件数(~6/21迄の週)
米 5月個人所得/個人支出
米 5月PCEコアデフレータ
米 5月中古住宅販売成約指数
米 パウエルFRB理事 講演
米 アトランタ連銀総裁 講演
米 国債入札 7年債(290億ドル)
米 KBホーム 決算
中国 5月工業利益
NZ 5月貿易収支
独 6月失業率/失業者数
英 第1四半期GDP確報
伊 国債入札
EU EU首脳会議
6/28
日本 5月有効求人倍率/完全失業率
日本 5月全国消費者物価/東京都区部消費者物価指数
日本 5月鉱工業生産
日本 高島屋 決算
米 6月ミシガン大学消費者信頼感確報
米 6月シカゴ購買部協会景気指数
米 サンフランシスコ連銀総裁 講演
米 クリーブランド連銀総裁 講演
米 リッチモンド連銀総裁 講演
米 ナイキ 決算
西 スペイン5月 財政収支
2.NY市場、為替/債券 各結果(6/21)
21日のNY市場はFOMC後のドル高の動きが継続している。QE縮小が予想以上に
早まるとの見方が強まっており、9月にも縮小開始との予想が半分程度に拡大して
いる状況の中、米国債利回りの大幅な上昇が続いており、ドル買いをサポート。
ユーロドルは1.31を瞬間割り込む場面も見られ、5月からのリバウンドの半値戻しの
水準まで下落してきている。100日線(本日1.3085付近)と200日線(本日1.3070
付近)が1.30台後半に控えているが完全にターゲットに入れている。
一方、ドル円も堅調に推移したものの、上値にはまだ慎重といったところで98円
台は、レジスタンスとなっている模様。きょうは米株式市場が反発していたが、
本格的に落ち着けば、100円を目指す展開もありそうだが、まだ、警戒感は根強い
ようだ。
また、新興国の動きもリスクとして意識され始めており、ドル円はこれまでのように
簡単に上がって行きそうにはない。まずは21日線の攻略といったところのように思わ
れる。
ウォール・ストリート・ジャーナルのFEDウォッチャーであるヒルゼンラス氏が今週の
FOMCとバーナンキ会見の分析を示し話題を呼んでいた。バーナンキ会見は年終盤の
QE縮小開始と来年の停止を示唆したものの、出口戦略である利上げにはかなり慎重
姿勢を示しており、市場は会見内容をミスリードしているのではと指摘。議長はもし失業
率がFRBがゼロ金利開始基準として示している6.5%を下回っても、当分の間はゼロ
金利を維持する可能性を言及しており、また、6.5%の基準そのものを引き下げる可能
性に迄言及。
FOMC以来株価は大幅安で反応しているが、市場は議長が示した慎重姿勢を見落と
しているとの見解を示していた。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=187881
米国債利回り(NY時間16:33)
2年債 0.364(+0.037)
10年債 2.542(+0.128)
30年債 3.596(+0.083)
期待インフレ率 1.939(-0.040)
*期待インフレ率は10年債で算出
21日のNY債券市場、利回りは大幅上昇。FOMC後のQE縮小を織り込み、米国債を
売る (利回り上昇)動きが続いている。米株が下げを一服させたこともその動きを加速。
10年債利回りは2.5%台を一気に上回ってきており、2011年8月以来の水準に上昇。
また、30年債も3.6%に接近。
2-10年債の利回り格差は217(前日+209)までスティープ化している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=187878
3.NY株式市場 結果(6/21)
NY株式21日
ダウ平均 14799.40(+41.08 +0.28%)
S&P500 1592.43( +4.24 +0.27%)
ナスダック 3357.25( -7.39 -0.22%)
CME日経平均 13470 (大証比:+100 +0.76%)
21日のNY株式市場、ダウ平均は小反発。序盤はFOMC後の流れを引き継いで、売りが
優勢となった。ただ、中盤になると値ごろ感からの買いも入りプラスに転じている。
QE縮小への警戒感は高まっているものの、その後の利上げなど出口戦略には慎重との
指摘も出ていた。
米金融監督当局が大手銀行に求める資本規制を強化するとの報道もあり大手金融株の
下落が目立っている。
ダウ平均は70ドル近く下落後、一時100ドル超上昇する場面も見られた。
ダウ採用銘柄ではJPモルガン、バンカメ、HPが下落。一方、P&G、コカコーラ、メルク
といったディフェンシブ性の強い銘柄が指数をサポート。
個別に医薬品のアラガンが商いを伴って下落。アナリストの投資判断引き下げが嫌気
されている。製品の販売は堅調で目標株価は据え置いているものの、目先は1株利益を
引き上げるような材料は無いと指摘。
ナスダックは続落。前日引け後の決算を受けてオラクルが大幅安となったことが圧迫。
クラウドに顧客を奪われ冴えない決算や見通しを発表していた。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=187877
4.NY市場、原油先物8月限/金先物8月限 各結果(6/21)
NY原油先物8月限(WTI)
1バレル=93.69(-1.45 -1.52%)
21日のNY原油先物相場は大幅に3日続落。FOMC後の流れを引き継いでおり、為替
市場でドル高が優勢となる中、原油は利益確定売りが優勢となっている。
インドネシアでガソリン価格を引き上げられるなど、新興国経済への不安感も高まっ
ており、需給緩和懸念が高まっている模様。
きょうから中心限月となった8月限は一時93ドル台前半まで下落。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=187872
NY金先物8月限(COMEX)
1オンス=1292.00(+5.80 +0.45%)
21日のNY金先物相場は反発。FOMC後の市場の状況に変化は無いが、前日の急落
から、値ごろ感の買いが入っていた模様。
ただ上値は重く、8月限は1300ドルに接近したものの、突破できていない。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=187874
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