昼までは、「大引けでプラス引けするかもしれない」と思いましたが、その期待が
しぼんでしまいました。
今日、安倍首相による「成長戦略第3段」講演が、昼過ぎに行われましたが
その講演終了を待ってました、とばかりに先物主導で売り仕掛けられた格好です。
経済同友会の長谷川代表幹事は、今日の定例会見で、安倍首相による講演後に
株価が急落した事につき、調整局面との認識を示し、成長戦略に対する「失望売り
とは思わない」と語りました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130605-00000076-reut-bus_all
上記コメント、小生もそう思います。
また、長谷川氏は、成長戦略そのものについて、規制改革にコミットしており、
力強い話だったと評価する一方、「どうやって実行してくるのか見みないと効果は
図りかねる」と話しました。
また、成長戦略の目標の1つとして掲げられた設備投資の増額について、投資に
サイクルがあるため、「個別企業でみると対応は難しいと思う」と述べる一方で
償却方法など具体的な促進策をみる必要があるとの考えを示しています。
成長戦略に、法人税減税や原発再稼動についての言及がなかったとの、後付けの
エコノミストのコメントが散見されます。
海外投資家にとって、安倍政権への期待度が高いのも事実ですが、発表内容を十分
咀嚼せず後場からの下落は、安倍首相の講演後の売りプログラムが組まれていた
感じがします。
いずれにせよ、安倍内閣で、成長戦略実現のため、民間活力で「何を、何時までに
どうやる。」の道筋、具体策の提示が必要です。
と言う事で、日経平均は、大幅下落し518円安の13014円の大引けでした。
(出来高 概算43.6億株の商いでした。)
後場寄り付き後に13700円台の日経平均も、ナイアガラで、終了時に700円
下落し13000円台となってしまいました。518円の下落は、今年3番目の
下げ幅でした。
日経平均は、昨日の下値支持線となった75日移動平均線(約13087円)を割り
込み、また、正念場となった格好です。
注目のNY市場、ADP雇用者数は、予想ほど伸びず、先程 発表になったISM非
製造業景気指数は、予想をやや上回ったものの、ドル売りの反応となっています。
序盤は、下落の展開です。終了時に、どうなっているかポイントです。
明日の日経平均、下値模索の展開になりそうです。