「値上げの夏」が始まりました。大手スーパーはメーカーとの仕入れ価格の交渉に
入っているが、イオンは「極力、このまま(の販売価格)で行きます」と、値上げしない
考えを表明しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130603-00000006-jct-bus_all
円安による値上げが相次いでいて、2013年6月から電気やガスの料金が上がり
7月も値上げが決まっています。
小麦やツナ缶も値上がりし、家計の負担は増すばかりです。
アベノミクスによる円安進行の影響で、2013年6~7月は値上げラッシュです。
液化天然ガス(LNG)や原油などの輸入価格の上昇で、電力10社とガス14社は
7月もそろって値上げします。原燃料費調整制度に基づく値上げで、一斉値上げは、
4か月連続。
値上げ幅が最大となる東電は6月に168円、7月にはさらに116円値上げします。
東京ガスは6月に113円、7月には80円 値上げします。
食品も、メーカーが出荷価格を引き上げます。食用油が値上がり。5/1から16品目
ツナ缶の小売価格を2.2~6.1%引き上げました。
はごろもフーズは6月も小型缶詰の内容量を80gから70gに減らし、実質値上げ。
小麦粉は、日清フーズが家庭用を7/1から2~7%値上げ、日清製粉と昭和産業、
日本製粉は6/20の出荷分から業務用(25kg)の一部を145~215円値上げ
します。
小麦の値上げにより、山崎製パンは7月から「芳醇」などの食パン3品目を3~6%、
菓子パン12品目を2~6%値上げ。敷島製パンも7月から主力商品の「超熟」など
5品目を4~6%値上げする。砂糖類や油脂類など原材料が高騰し続けていること
もあります。
マヨネーズは、キューピーが7月から家庭用で4~9%、業務用で5~9%値上げ。
味の素は8月の出荷分から家庭用「ピュアセレクト」を6%、業務用マヨネーズなど
3~9%値上げします。
日本ハムは、ハム・ソーセージなど151品目を実質的に5~11%値上げ。日清
フーズはパスタソースを7月から、家庭用の一部を除き9~11%値上げする。
値上げは幅広い加工食品に及んできた格好です。
円安と言っても円高是正の流れであり、その円高是正も、この2週間 やや円高に
シフトしており、株価の調整としては、そろそろ終了して良い水準です。
イオンは「極力、値上げしません」ですが、株価は そろそろ反発して良い水準で
今週 底を打ってほしいところ。
さて、日経平均は、下落し512円安の13261円の大引けとなりました。
(出来高 概算40.9億株の商いでした。)
週末のNY市場の下落を既に織り込んで良い水準の東京市場でも、今年3番目の
下げ幅となり、下値模索が続いています。
今日、下ひげをつけて陽線引の期待をしてましたが、先物主導の売りに、現物が
追随した格好です。
日経平均は、ボリンジャーバンドー2σに接近し、MACDは、昨年6月安値水準
まで下げており、リバウンドして良い水準。
注目のNY市場、米ISM製造業景気指数が弱い内容の着地ですが、金融緩和縮小
延期との思惑で、上昇しています。
明日の日経平均、為替が100円割れとなると、下値模索の展開になりそうですが
そろそろ、下ひげをつけての陽線引になるか、試練の時です。