今日、内閣府が発表した3月景気ウォッチャー調査は、現状判断DIが5カ月連続で
上昇し、過去最高となりました。株高を受けた高額商品消費や円安による企業の
採算改善などが奏功した格好です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130408-00000058-reut-bus_all
全国11地域全てで景気改善を示す50超となり、円安・株高効果が全国隅々まで
波及している。
ただ先行きは、仕入れ価格上昇や電気料金・食料品値上げなどの影響が消費や
企業活動の足を引っ張ることへの懸念から、先月の過去水準からやや低下して
います。
景気の現状判断DIは57.3で、2000年の統計開始以来、過去最高水準と
なりました。前月比4.1ポイント上昇し、5カ月連続の上昇となりました。
横ばいを示す50の水準は2カ月連続で上回りました。企業動向関連、雇用関連、
家計動向関連すべてが上昇しています。
家計関連では「株価上昇に伴い、販売数量の増加もさることながら、美術品や
宝飾品などの高額商品が好調」(近畿・百貨店)、「客の動きが変わってきた。
成約の7割が新規顧客」(北陸・乗用車販売)といった状況が報告されてます。
企業では「業績が円高のころから大きく改善」(東北・電機器具製造業)、「円安が
値引きと同じ効果を生み、海外代理店や商社が積極的に販売活動をするように
なった」(東海・一般機械器具製造業)など、円安効果が目立つ。
雇用では、従来から介護や建設業での人手不足に加えサービス業でも引き合いが
強まっています。
「アベノミクス」の3本の矢、1本目の金融政策や2本目の財政政策がジワリと
浸透を始め、「景気は気」からの言葉にある様に、富裕層の消費マインドに火を
つけている格好で、株式相場も堅調さ継続となっています。
さて、日経平均は、大幅に続伸し358円の13192円の大引けとなりました。
(出来高 概算49.5億株の商いとなりました。)
週末のNY市場、雇用統計の改善 足踏みで下落も、「黒田ロケット砲」効果が
勝り、為替が98円台後半となり、株式市場の追い風となりました。
日経平均の続伸により、週末、ローソク足の上ひげを打ち消す動きで、陽線転換
と上昇トレンド継続です。
注目のNY市場、小幅続落のスタートで、どこまで戻すかポイント。
明日の日経平均、もみ合いを想定しています。