昨日、麻生財務相は、米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal、
WSJ)に対し、日本の自律的な景気回復は、少なくとも「2~3年先」になると述べ、
デフレ脱却には2年以上かかるとの見通しを示しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130422-00000051-jij_afp-bus_all
麻生財務相は「数年かかるだろう。2~3年とみている」と述べるとともに、2年間で
2%の物価上昇率を実現するとの日本銀行の目標について、「日銀の予想よりも
長くかかるのではないかと考えている」と語りました。
週末に行われたG20(主要20か国・地域 財務相・中央銀行総裁会議)は、日本の
大型金融緩和策について、デフレ脱却のために必要だとみなして慎重ながら是認
する共同声明を採択しています。
米国など多くの国は、日本が意図的な円安誘導で輸出拡大を狙っている、との
懸念を表明していたが、共同声明では日本の政策は「デフレ脱却と内需支援を
目指したもの」との認識を共有した格好です。
週明けは、この流れを受け為替の円高是正が進行し、99円台となり、株式市場の
追い風になった格好です。
麻生財務相、「日銀の物価目標より、少し遅くなる。」と言う予想をするなら、政府に
よる財政政策や成長戦略の進捗を早め、足並みをそろえる必要があります。
それとも、消費税の増税時期を延期するのでしょうか。
さて、日経平均は、大幅に続伸し、251円高の13568円の大引けでした。
(出来高 概算44.1億株の商いでした。)
週末NY市場、小反発に加え、G20の「日本の金融緩和と円高是正」へ批判軽減し、
為替のドル/円で99円台が相場を牽引しました。
日経平均の続伸により、5日移動平均線(約13341円)を上回るだけでなく節目
13500円台を超え、4月SQ値を目指す展開です。
為替の100円台の定着となれば、あっさりクリアしそうです。
注目のNY市場、中古住宅販売が予想に届かず、ダウが下げに転じており、終了
まで、どこまで戻すかポイント。
明日の日経平均、為替が98円台になるようなら反落しそうで、小幅安を想定して
います。