米大手企業は、この数週間に相次いで第1四半期の業績見通しの下方修正を発表
しましたが、過去のデータを振り返ると、企業の見通し引き下げは投資家の失望を
生むどころか、むしろ楽観主義を抱く要因となっているようだ。と報じています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130415-00000065-reut-bus_all
大企業は、事業が好調であろうがなかろうが、多くの場合は、常に業績に対して
控えめです。ロイターのまとめによると、今年第1四半期の決算発表シーズンは、
S&P総合500種 構成銘柄のうち、企業の見通しがアナリスト予想を下回った企業
と、上回った企業の比率(ネガティブ/ポジティブレシオ)は4.5対1と2001年以来
最悪。1996年以来でも7番目に悪い数字となりました。
ただ、企業の業績見通し引き下げで、当該企業は、株価の大幅上昇に向けて道筋が
整う。まず見通し引き下げを発表した企業の株価が下がり、これを受け金融機関の
アナリストも見通しを下げます。結局は、予想が全体に低くなる中、多くの企業で実際
発表する決算内容が、同社自身とアナリストの予想をいずれも上回るというのがその
仕組みです。
国内企業の中にも、見通しを保守的に発表する企業が散見され、そういう企業は
業績結果を受け、買われています。投資家は、そういう見通しをしっかり リリース
企業を見極めなければならず、過去のリリースを参考にすると、投資のヒントに
なりそうです。
さて、日経平均は、大幅続落し209円安の13275円の大引けとなりました。
(出来高 概算42.3億株の商いでした。)
週末のNY株式市場が小幅下落の中、為替の円高シフトが重石になったのに加え、
中国のGDP発表の下方修正も、大引け間際の先物の売りを誘った格好です。
日経平均の続落により、節目の13300円や5日移動平均線(約13358円)を
割り込み、ローソク足は上ヒゲ陰線となりました。
注目のNY市場、続落からのスタートで終了まで、どこまで戻すか注目です。
明日の日経平均、今日大引け間際に過剰に売られたため、為替がドル/円で
98円前後なら、小反発して良い水準ですが、マーケットはどう評価するでしょうか。