義妹が、連れのリタイアを機に夫の郷里である三重県志摩市に引っ越しました。
落ち着いたので伊勢神宮の式年遷宮に寄りながらいかが?とのお誘いに、早速出かけることになりました。
伊勢神宮を訪れたのは、内宮遷宮の翌日、そして外宮遷宮の前日にあたる10月4日で、運よくどちらも制限なく
参拝することができました。
神宮参拝の順路は、多くの場合外宮からというのが古来からのならわしということで、私たちも外宮参拝からスタート。
案内役は義妹夫妻です。
外宮(正宮)には、天照大御神のお告げによって、丹波国からお迎えした「豊受大御神」をお祀りしています。
正殿は撮影禁止です。
訪れた翌日に遷宮が予定されている外宮の境内は、リハーサルがおこなわれ、列席者の席など準備が整っていました。
翌日は一般参拝は制限されてしまうようでした。
内宮は、外宮から5キロほど離れているので私たちは車で移動します。
総氏神である内宮は天照大御神をお祀りしています。
日常の世界から神聖なる世界への架け橋といわれている宇治橋
神聖な川として知られる五十鈴川
内宮の先には、4重の御垣に囲まれた正殿があり、現在は新旧隣り合わして鎮座しています。
(この先へは進むことはできません。もちろん撮影禁止)
伊勢神宮には、内宮、別宮のほかに125社神社が伊勢の森に点在し、順次新しく建て替えられるようです。
参道は深い森に包まれ、静かに流れる空気を感じ取ることができます。
内宮の参道の街並みをおはらい町通りと呼んで、たくさんの観光客で賑わっていました。
伊勢うどん:うどんの柔らかさと絡めた甘いたまり醤油(私の印象では、みたらし団子のうどん風)、
これはちょっとびっくり!ただ、伊勢うどんには神宮と密接にかかわった長い歴史があるそうです。
赤福ぜんざい:おもちの焼き加減が香ばしい
日暮れが迫っていたのですが、神宮の奥の院とも言われる「朝熊(あさま)岳金剛證寺」にも寄ってみました。
ここは「お伊勢参りは朝熊を駆けよ、朝熊駆けねば片参り」と伊勢音頭の一節にも唄われるほど、当時伊勢参りには
伊勢神宮と朝熊参詣はセットだったようです。天照大神をお祀りする神仏習合の古刹なお寺でした。
伊勢スカイラインの山頂付近にあり、すでに灯りの灯った伊勢市内を眼下にみることができました。
日本人のこころのふるさとと言われている伊勢神宮、
社殿や神宝類の全てを古式のままに一新する、20年に一度のこの伝統祭典、遷宮というビッグイベントに訪れることができ、
伝統や信仰の心など、わずかながらふれることができたようにも思い、記念すべき伊勢参りとなりました。