小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

ニューヨーク滞在記④ マサチューセッツ州バークシャー地方へ小旅行

2015-07-25 | 旅行

息子の週末を利用して、マサチューセッツ州バークシャー地方まで、1泊の小旅行に出かけました。
場所はボストンの西部、ニューヨークから3時間ほどのドライブでした。

ニューヨーク州とコネチカット州の境をひた走りに走ります。
道沿いには川や滝、あふれるほどの緑があり、途中、18世紀初頭に栄えた街ケントを通ります。
ギャラリーやアンティークショップが軒を連ね、なかなか雰囲気のある街でした。

まさに夏本番といっても、ギラギラする太陽ではなく、日本の5月のような爽やかな風の中、
寄り道をしながら、マサチューセッツ州西部バークシャー地方の大自然の中にあるホテルに
着いたのは夕方近く。
コンドミニアム・ホテルは広くとても居心地がよかったのですが、
実は私はここで体調を崩し、ベットに倒れこむように寝る羽目になってしまいました。


翌日はすっかり体調も回復し、あらためてホテルの外の景色を眺めると、なにか途方もないほど大きな自然の中に
放り出されてしまったような、不思議な気持ちでした。



ここバークシャー地方は、ボストン交響楽団が行う夏のタングルウッド音楽祭の会場にも近く、
またアメリカの画家ノーマン・ロックウェルが「ニューイングランドで、そしてアメリカで最も素晴らしいところ」と
称賛して居を構えた場所でもあります。

ノーマン・ロックウェル美術館
ノーマン・ロックウェルが活動の拠点としていたこの地に美術館がありました。

その作品は、人間味あふれるアメリカ人の姿を描き、アメリカ人の心を捉えたユーモラスで、
ほのぼのとしたポップ・アートが集められていました。

豊かな表情とその庶民性に、絵に描かれた人物はとても近くにいる人のように思えました。

印象に残ったのは、人種差別的ないたずら書きの中、トマトが投げつけられた壁の前を連邦保安官に
守られながら通学する幼い黒人少女の姿で、社会性を強く訴える作品も残していることでした。

ノーマン・ロックウェルのアトリエも移築されたこの丘は、深い緑と広い芝生に囲まれていました。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする