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今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

酒飲み(常用者)の健康管理

2016年04月09日 | 健康

アルコール依存の話(前回の記事)のついでに、アルコール常用者(=私)の健康管理を紹介しよう。

アルコール依存には決して至らない常用者は、飲酒量を自己管理できているわけだから、
脳は勿論のこと他の臓器への影響も自己管理できて当然である。

といっても休肝日などもたないのが常用者。
酒を一滴も飲まないというつまらない日をおくりたくはない。

でも健康は気になるはず。

まず、残念ながら酒は「百薬の長」ではない。
タバコのように悪い所だらけというほどではないが、薬か毒かと問われれば、
毒と言わざるをえない。

なぜなら酒(アルコール飲料)は、ガンのリスクを確実に高めるものなのだ。

だから飲まなくて済む人は、あえて飲まなくてよい。

でもリスクをことごとく避ける人生は面白いだろうか。

車を運転すれば、それだけ事故に巻込まれる確率は増える。
スポーツをすれば、それだけ身体を痛めがち(登山など危険このうえない)。
娯楽をすれば、それだけサイフからお金が消えていく。

少々のリスクに過敏になって右往左往している人の方が、ストレスがどんどんたまって短命な気がする。
酒もドライブもスポーツもストレス解消効果があり、またそれ自体が軽いストレッサーとなって、心身の反応を活発にもする。
実は、ストレスから完全に隔離されると、生物は防御能力が落ちて生命力が落ちる。
いけない、どうしても飲酒を正当化する方向に話が曲がってしまう…

さて、ここでは”酒は本来毒である”という認識で、その作用を軽減するための方策を話したい。

酒の毒性はアルコール(エタノール、アセトアルデヒド)にあるので、一番簡単なのは、
(飲まないという選択肢はとらないとして)アルコール成分(だけ)の摂取量を減らすことである。 
酒は種類によってアルコールの度数が異なる。
同じ飲酒量でも、酒によってアルコールの摂取量は異なるのだ。
だからビールだけを飲め、というのではなく、「水で割る」ことをお勧めする。

私自身は、アルコール度数が10%を超える酒はほとんど炭酸で割っている。
炭酸で割れば、味が薄まりにくいのだ。
蒸留酒(焼酎)だけでなく、醸造酒(日本酒、ワイン)も割っている
(日本酒を猪口でちびちびやる時は割らない)。
本来の度数が高すぎるウイスキーはずっと飲んでいない。

そしてアルコールの解毒機能をサプリで補強している。
毎晩、飲酒時に「L-システイン」を飲んでいる。
アメリカ製の大粒(500mg)のやつ(ビタミンCも含有)。

以前はウコンを飲んでいたが、ウコンには副作用があるので注意が必要。
またL-システインは肌のシミの予防と改善にも有効らしい。
副作用に白髪が増える場合があるらしいが私は増えていない。 

これが効いているのか、血液検査前日だけの禁酒でγGTPは正常値を維持し続けており、
アルコール性肝障害とは無縁ですんでいる(前日も酒を飲むとさすがに値が出る)。
このように、アルコールの毒性を複数の手段で下げているから、休肝日は不要
(依存者とちがって、まったくシラフの休肝時間は毎日きちんと設けている)。

 もっともメタボには飲酒は良くない。
血圧を上げるし、つまみを食べるためコレステロールも上る。
ただ、飲酒にはHDL(善玉)コレステロールを高める効果があり、実際常用者の私はHDLが高い。
血圧は降圧剤で下げており、あとはLDLを下げたい。 

かように酒は本来は毒だということを忘れずに、適度な距離を保って(酒に呑まれず)ずっとつきあっていきたい。
そうすればあの至福の瞬間を毎日味わえる。