今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

ボクの自由研究:雲発生実験

2010年08月07日 | お天気
秋葉で「雲発生実験セット」(発売元:アーテック)なるものを買ってきた。
2千円でおつりが来る値段。

さっそく6歳の甥・柊(しゅう)ちゃんと実験開始。
透明の容器内に霧吹を吹きかけ、その容器を逆さにして線香の煙を入れる。
前者は容器内に水蒸気を供給し、後者は凝結核となる塵を供給する目的。

容器の蓋をして、蓋から吸排気ポンプまでビニールチューブをつなぎ、
ポンプで容器内に空気を送って、圧力をかける。
ポンプを上下して空気を送るのは柊ちゃんの役目。
これ以上空気が送れないほど容器内の気圧が高まったら、容器の蓋をすばやく開ける。
シュポッと音がして、容器内が瞬時に白濁する。
これが雲だ。

突然の減圧により、
容器内の水蒸気が凝結して、こまかい雲粒になるという寸法。
目に見えない水蒸気(気体)が目に見える雲粒(液体)に変貌するので、
それなりに大きな変化を目の当たりにすることになる。

これだけでも、子どもはよろこぶが、
柊ちゃんは、容器内に指を入れ、中の空気が高温になっているのを報告した。
そう、水蒸気の潜熱が凝結熱となって放出されたのだ。
つまり、水蒸気が雲になる上空では潜熱の放出で気温を高めているわけだ
(ガラス棒状の温度計がないので、容器内の気温変化が測定できなかったのは残念)。

水の蒸発時に潜熱を奪って冷やされるのは、風呂上りをはじめ日常的に経験できるが、
その逆の水蒸気が液体になる時に周囲を高温にするという現象は、なかなか体験できない。
(ホントは、冷凍庫内の製氷皿でも、水が氷(固体)になる時に多少の熱を放出しているのだが…)

小学校1年の柊ちゃんには少々難しい理屈だが、私にとっては貴重な実験だった。
実験セット以外には霧吹きと線香があれば、簡単に何度でも実験できる。