黒田氏はやはりなかなかの策士である。今回は、マイナス金利だけを使ってきたが、これで時間稼ぎをして、さらに必要なら追加緩和の策をうってくるだろう。しかし、米ドルの巨大な長期サイクルの前には、日本円の動向は一時的な攪乱要素でしかないと思われる。今年の前半を通して、もう一度円高が進むと見ている。
自分のトレードは日銀が動くまで待つということでしばらくノートレードだったが、今日は久しぶりにドル円を売っている。昼間は時間がなくて、121円オーバーは見過ごしてしまったが、120円台ではさらに売っておこうと思う。前に書いたように昨年の秋相場ではレンジは121円あたりが上限になっており、動きの中心は120円台である。しばらくはこのあたりで動いて、下に進むと考えている。122円台は非常に困難だろう。ただ、米国株価を中心に売られすぎの是正の動きもありで、このレンジがどのくらいの長さになるかは未知数である。資源の動きと見比べつつ考えていきたい。バルチックドライ指数も日々低下しており、世界の海運は運ぶモノがない状態である。少なくとも、急速な株価の回復が望める状況とは考えにくい。為替は軽やかに動くが、オーバーな動きとなりがちである。そのあたりに注意してトレードしていきたい。
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