FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



微妙な動きの相場になっていて、当面の予測はむずかしい。こういう機会なので、ちょっと「予測」について書いてみよう。
 
あるポジションをとる時、価格の予測は必須である。ポジション取りには、ストップとリミットを置くが、ストップ方向ではなく、リミット方向へ価格が動くと「予測」しているのは間違いない。しかも、その「予測」は時間制限付きだ。スキャルトレードなら数分の動きだし、デイトレなら一日のうちの動き、長期ポジションなら数ヶ月の動きということになる。

たとえば、今、長期ポジションを、ドル円で置くとすると、一例として、ストップ75円、リミット100円で3年後をメドにしたポジションが考えられる。この場合、明日や来月の価格は「予測」する必要はないどころか、かえって害になるかもしれない。「3年後にドル円が今より上昇している」という予測だけが重要だ。

同じように、今、デイトレをするとして、ドル円で、ストップを20pips、リミットを70pipsで、ショートポジションを取るとする。この場合は、「一日のうちに、この瞬間よりドル円が70pips下がる」と予測したことになる。この場合、来週や来年や数年後の価格予測は不要であり、もしかしたら変な予断を与えるので、害になるかもしれない。

これが私の考える為替における「予測」の意味だ。つまり、想定するリミット・ストップの実現する時間軸(月足とか10分足とか)があり、その予測だけが重要で、その他の時間軸の予測を取り込むのは危険だということだ。この原因もはっきりしている。為替変動はなめらかな曲線ではないので、微分などすることはできない。フラクタル的な形であるので、あるスケールに最適化された局所的な動きだけに注目すべきなのだろうと思う。

要は、自分のトレードの時間軸をきっちりと定義することが、まずは重要ということである。そのために、ストップ、リミットはきちんとすることということが同時に要請されるわけである。




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