今日は相場がない日なので雑談をひとつ。福島原発の問題が勃発したので、前から欲しかった放射能測定器(放射線量計)を1台買った。買ったのは画像の、ロシアのQUARTA-RAD社製RD1706という型番のもの(ebayでその時500ドル。定価はおそらく200ドル程度のもの。ヤフオクでは今10万円以上しているが、本来はそんな高価なものではない。)。いわゆるガイガーミュラー管を2本使ったガイガーカウンター式のものである。3月20日頃から使っているが、やはり手元で放射能(正確には「放射線量」)を計ることができるのは大変に心強い。ネットにいろいろな計測サイトはあるものの、ネットが見られなくなったらおしまいであり、自分で計測できることはとてもありがたい。
測定値としては、0.05マイクロシーベルトから999マイクロシーベルト(何れも毎時)まで計測可能だ。つまり上限は1ミリシーベルト毎時ということで、現在の福島原発のごく周辺では振り切れてしまう可能性があるものの(副島隆彦氏のブログによると、28日で原発正門前で860マイクロシーベルト毎時だそうだ)、日常生活範囲では十分なものだ。1ミリシーベルト毎時を超えていたら、計測よりも逃げる方が先である。残念ながら公的機関による校正を受けたものではないため、何かの正式な検査に使うということはできないが、家庭で使う分の信頼性はあるものだ。液晶の表示がロシア文字なのがちょっと使いにくいが(英語表示の製品もあるのだが、より品薄)、英文マニュアルと比べつつ使うことは可能だ。
これで計測すると、現在、我が家(都内西部郊外)の室内で0.12マイクロシーベルト、戸外で0.22マイクロシーベルトであるが、妥当な値であり、ほぼ自然放射能値だと思う。(ネットでわかる東京の昨年あたりの平均値よりはやや高めだが)。
国産の技術ならもっと安価に同等品が量産できるはずであり、ぜひ計測器メーカーには量産を期待したいものだ。各家庭がこういうものを備えて計測して、安心したり、自衛したりすることは好ましいことと思っている。
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