博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『将夜』その4

2018年12月06日 | 武侠ドラマ
『将夜』第19~24話まで見ました。

宴会の場で「書院」の学生を問答で破り、唐国の武将を飲み比べて破った隆慶ですが、宴会の場に潜り込んだ桑桑が自分以上に酒を飲むのを見て、寧欠に彼女を自分の侍女として譲れと言い出しますが、寧欠は当然拒否。そして「お前の靴下には穴がある」→「穴など空いてない!」→「穴がなかったらどうやって靴下を履くのだ?」と、彼を一休さんみたいな頓智でやり込め、二人の間に遺恨が生じます。

その後二人で卓を囲んで、唐国と祖国燕国との戦争で離ればなれとなって以来、15年ぶりの兄弟再会を祝う崇明と隆慶ですが、隆慶が「二層楼」受験のため唐国に居残るので、崇明は人質生活を終えて帰国するということで、「燕国でお前が「夫子」の弟子となれるよう祈っている」と心にもないことを言う崇明。この二人、割と似た者同士の兄弟ですよね……

そしていよいよ「二層楼」への昇格=「夫子」の直弟子入りを賭けた試験が開始。「書院」の学生だけでなく、西陵代表の隆慶など、他国からも参加者が集います。当初は見学だけだったはずの寧欠も場の雰囲気に当てられ、教官に受験理由を問われて「そこに山があるからさ!」という言葉を残して飛び入り参加。課題は山頂の木の枝に掛けてあるひょうたんを取ってくるだけという単純なものですが、「夫子」の弟子たちが仕掛けた罠によって脱落者が続出。残るは隆慶と寧欠のみとなり……


と思いきや、心配になって寧欠を追ってきた桑桑がなぜかあっさり寧欠に追いつきそうになるところを、「二師兄」こと君陌と陳皮皮に身柄を押さえられます。これは無欲な者には罠が働かないということなのか、それとも……?


で、寧欠が最終候補として残っているという情報を聞き、彼の書の素質を見込んで弟子にしようと目論んでいた昊天道南門の長老・顔瑟が慌てて試験会場へと駆けつけます。しかし時遅く「夫子」の思し召しで寧欠がひょうたんを手に取り、十三番目の弟子に決定。

西陵から付き添いでやって来た程神官は、隆慶の「二層楼」入りがならなかったことに不満を募らせ、また顔瑟も「寧欠はワシが先に目を付けたんじゃ!」と騒ぎ立て、ともに寧欠の「二層楼」入りに物言いを付けます。実は長年裏で西陵と結託してきた王弟・李沛言は、寧欠に「二層楼」入りを辞退させて顔瑟の弟子とし、隆慶を繰り上げ合格させることで政治的決着をつけようとしますが、寧欠は拒否。そして「夫子」の裁定により、寧欠は「二層楼」入りして自らの弟子となるとともに顔瑟への弟子入りも認め、1日交替で指導を受けることに。

唐国国内の別機関の裁定に対して、他国である西陵が唐国の内政部門に裁定を覆させるよう干渉を求める。ごく最近これと似たような構図の話を現実世界の国際関係でも目にしましたよね?(棒 またもや中国時代劇が偶然にも現実とリンクしてしまったということになりますか……

そうなると収まらないのが西陵側。そして李沛言と夏侯も寧欠が15年前に自分たちが手を下した林光遠の身内ではないかと感づき、三者三様それぞれ寧欠に刺客を差し向けます。で、寧欠は西陵光明殿の刺客に拉致されようとしますが、不審を感じた桑桑が顔瑟老人と寧欠を捜索し、無事救出。ハンドベル式の鈴で寧欠の動きを封じる西陵の刺客、そしてこれに対抗する顔瑟の符印。この場面は神怪物の子孫としての玄幻の魅力が詰め込まれてるなと。


救出された寧欠は正式に顔瑟への弟子入りを済ませ、「二層楼」の兄弟子・姉弟子たちへの挨拶も済ませます。剣術・刺繍・鍛冶・音楽・囲碁・料理など自己の芸を披露する兄弟子・姉弟子たちの姿を目にし、寧欠は「夫子」の直弟子たちが住まう「書院」後山で何を学ぶか悩みますが……

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