博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『半妖傾城』その1

2016年07月05日 | 中国近現代ドラマ
『美人心計』『山河恋』、金庸原作『笑傲江湖』などでお馴染み于正脚本&プロデュースの歴史伝奇ということで、『半妖傾城』の鑑賞を開始。今回は第1~4話まで鑑賞。

ヒロイン聶傾城は人間の父親と「妖精」(中国語では妖怪変化、特に女妖を指す)との間に生まれたハーフ(=半妖)という設定。まずは1900年北京。安以軒演じる母親の応蝶は、家族を逃すために正体を現して八ヵ国連合軍と応戦し、壮絶な死を遂げます。


冒頭で退場してしまう応蝶@北京前門。赤い目・長い耳(いわゆるエルフ耳)・黒い翼・金の爪が「妖精」のトレードマークのようです。

そして1915年上海。傾城は父親・妹の傾心と一家三人でやたら豪華な貸家で暮らしておりましたが、ダンサーとして働いているキャバレーでイケメンの貴公子明夏と出会い、恋仲となります。明夏は名家の出ながら、巡捕房(上海租界の警察署)の総長(どうもポジションがよくわかりませんが、署長に相当するんでしょうか)を務めています。しかし明夏の母親の「公主」は2人を引き離そうと、傾城や、教員をしていた父親をクビに追い込み、更に大家を抱き込んで一家を貸家から追い出したりと、嫌がらせを展開。

ここまでなら、よくある民国期を舞台にしたメロドラマの世界なのですが、いじめを苦にして学校の屋上から飛び降りた妹を救おうと、後を追って飛び降りた傾城に翼が生えるあたりから、一気に雰囲気が不穏化していきますw


まだ自分が「半妖」であると気付かないヒロイン。周囲の人間も翼のことは気付いていない模様……

ここで第二の「妖怪」幽瞳が登場。やはりイケメンの貴公子なのですが、忠実な執事と広い屋敷に二人暮らしで、夜な夜な正体を現して上海中の悪人を退治して回るという、中華版バットマンみたいな活動を展開しています 。その彼がひょんなことから傾城と出会って惚れてしまい、陰ひなたと傾城を支援することに。


闇夜と爆発シーンがやたらと似合う厨二病系イケメンの幽瞳さん。

で、家族のためにと賞金めあてで「花国皇后」というミスコンに出場する傾城。他の出場者に嫌がらせをされながらも、幽瞳の励ましにより優勝を勝ち取りますが、「花国皇后」の主催者南覇天が彼女を妾にしようと魔の手を…… ということで、昼ドラのようにヒロインに次から次へと災難が押し寄せます (^_^;) 今回はその南覇天の悪行を知って屋敷に踏み込んだ明夏が傾城を救い出し、一方で幽瞳が事態を知って傾城が南覇天に殺害されたと勘違いしたあたりで幕。

中国版『高慢と偏見とゾンビ』みたいなノリを期待しつつ見続けたいと思いますw

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