博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

2019年版『倚天屠龍記』その1

2019年03月14日 | 武侠ドラマ
先月末より配信・放映が開始された新版『倚天屠龍記』の鑑賞を始めました。今回は全50話中の第1~4話まで見ました。

武当派三番弟子の俞岱岩はひょんなことからこれを得た者は天下無敵になるという屠龍刀の争奪戦に巻き込まれ、謎の使い手によって廃人同然の身となります。「武当七侠」の中で俞岱岩と最も仲の良かった張翠山が下手人の手がかりをつかもうと武当山を下りたところ、俞岱岩を武当山まで送らせたという殷素素と出会います。


主人公張無忌の父親となる張翠山を演じるのは、『宮廷の諍い女』の果郡王でお馴染み李東学。


で、こちらが天鷹教教主殷天正の娘の殷素素。


この二人が、屠龍刀を手に入れた「金毛獅王」謝遜に拉致されるような形で中土を発つ船に乗せられ、雪と火山の氷火島に流れ着きます。謝遜を演じるのは、近年金庸物の悪役でよく見る顔になった黒子。

そして氷火島と張翠山と殷素素が夫婦となって赤子が生まれ、その泣き声で狂気から解放された謝遜の義子となって謝無忌と名づけられます。ここまでの展開はほぼ原作通りですが、合間に蛾眉派の滅絶師太と天鷹教との抗争とか、滅絶の愛弟子の紀暁芙が明教の光明左使楊逍に捉えられたりと、オリジナルエピソードや原作の設定を膨らませた話が展開されます。

監督が新版『射鵰英雄伝』と同じ蒋家駿ということで展開は丁寧……と言いたいところですが、アクションシーンにスローモーションが多すぎるということで炎上している模様 (^_^;) 確かにスローモーションが多用されてます。それと近年の金庸ドラマの例に漏れず、OPに94年版『倚天屠龍記』のテーマ曲「刀剣如夢」を使用したり、滅絶師太にその94年版でヒロイン周芷若を演じた周海媚をキャスティングするなど、古いファンの郷愁を誘う仕掛けになってます。

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