博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

最近見てるドラマ(2024年1月)

2024年01月13日 | 中華時代劇
『天啓異聞録』
明朝天啓年間、錦衣衛の褚思鏡は任務中行方不明になった双子の弟を探すため、韃官のバヤンとともに遼東の烏暮島に上陸する。島では奇病が蔓延し、おまけに怪物が出没するというが…… ということで黄軒主演のサスペンス・ホラーです。全12話と短いですが、中国時代劇には珍しい伝奇です。怪物のほか、邪教集団だの何だのが関わってきます (^_^;) バヤン役に久しぶりに見る呉樾、西洋の女航海士(彼女の兄がやはり怪物に関わって行方不明らしい)の安大人ことアンジェリカ役に、『妖猫伝』の楊貴妃役だった楊榕容がキャスティングされてます。映像の暗さに反してB級のノリで気楽に楽しめる作品ですw

『三大隊』
凶悪犯の王大勇兄弟を追っていた公安局三大隊隊長程兵は、犯人の片割れの王二勇を取り調べ中にぶん殴って急死させてしまったことにより、罪に問われて投獄。免職となって約10年後に出所し、新しくやり直そうとするが、事件のことを忘れられず単身捜査を試みることに…… 実在の事件に取材した作品というのが売りで、秦昊が服役刑事の程兵を好演してます。映画版とほぼ同時公開ということで映画版の方が評価が高いようですが、ドラマ版もまあまあの出来です。話が始まる1998年から程兵が服役して出所する2007年までの社会の変化の急激さが序盤でうまく表現されており、当時中国にいた人が楽しめるポイントかもしれません。

『大江大河之歳月如歌』
突然放映が始まったシリーズ3作目。今作は1993年から開始。宋運輝が彭陽の農薬工場に飛ばされてから2ヶ月。工場の改革を成し遂げ、部下には慕われと順風満帆かと思われましたが、そこへ突然の大事件が。一方、雷東宝は鎮政府、県政府の支援を得て電線工場を開業。楊巡は故郷で母の死を承けて実家の後始末。それぞれ新たな出発を迎え…… ということで出だしは上々です。今作は全33話ということですが、年頭で一番続きが楽しみな作品です。韓磊によるEDテーマもいいです。

『繁花』
ウォン・カーワイ初のドラマ監督作品、胡歌ら有名俳優が出演ということで2024年年頭の最大の話題作。上海が舞台、しかも原作が上海語による小説ということでドラマの方も上海語版を用意したりしていますが、個人的にどうも作品に入り込めず…… 『大江大河3』の序盤と同様に1993年が主要な舞台ということになるようですが、ストーリーと映像に対するシンパシーは圧倒的に『大江大河』、あるいは『三大隊』の方が上なんですよね……
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